岸部シロー | 想い出づくり。

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先日の日本武道館で行われたコンサート、ザ・タイガース再結成のワンシーン。

特別ゲストとして登場したのは、シローこと岸部四郎。
まさにサプライズゲストでしたね。


岸部四郎…個人的には「岸部シロー」と書いた方が馴染み深いですね。
実際に「シロー」名義でも仕事をしているようです。

ワタクシが初めてシローを知ったのは、もちろんタイガース時代ではなく、幼少期に見た「遠山の金さん」(テレ朝)の同心役。

しかしシローと言えば、何と言っても…



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関西弁を喋る(笑)沙悟浄。

小学生の時に見てたドラマ「西遊記」(日テレ)
三蔵も孫悟空も猪八戒も…絶妙なキャスティングでした。
しかしシロー、特に役作りをしてたとは思えない(笑)


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そんなシローがタイガースの一員だと知ったのは80年代初頭の再結成。
まさかジュリーと河童が同じグループだったとは(笑)
成り行きで加入したメンバーとは言え、驚きましたね。
ちなみにサリー、兄・一徳は当時俳優としては地味な存在でした。


その次が、沢田亜矢子の代わりとして登場した「ルックルックこんにちは」(日テレ)
長く司会を務めてましたね。
しかし…気楽なスタンスの司会者だった(笑)

ふてぶてしい表情のシローですが、別に偉そうなわけではない。
今時の司会者みたいに空虚な正義感を振りかざすことも一切ない。
そのあたりはシローも自ら心がけてたみたいですね。

しかし得意分野になると急にムキになるシロー(笑)
福原愛ちゃん相手に本気で卓球対決。
そして愛ちゃんを泣かせて御満悦のシロー。
実に大人げない(笑)

そしてシローは絵に書いたような道楽者の若旦那。
骨董品などを集めたりして無邪気に道楽三昧。
当時ダウンタウンにもからかわれてましたが、タイガース解散からレギュラー番組が途切れたことが無いことを自慢していたシロー。
苦難の人生を歩んできた人にとっては憎らしいほど順調な人生でしょうが、ワタクシは世の中にこんな人がいてもいいじゃないか、と思って見てました。
下品な自己主張だらけの世間を軽蔑するかの如く、ひょうひょうと世の中を生きる仙人のような趣味人、シロー。
面白い存在でした。


しかし…人の好さが災いして転落。
結局普通の人の何十倍もの苦労をすることになったシロー。
現代は若旦那が気楽に生きられるような時代では無いのですね。
そして地味だったお兄さんは、いつの間にか日本を代表する名優になっていたという…。


そんなシローをタイガースのメンバーが優しく迎えたことに、ちょっと感動しました。
岸部兄弟のショットも貴重でしたね。
シローも少しは救われたんじゃ無いかなぁ。


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すっかり年をとってしまった岸部シローさん。
とにかくワタクシが言いたいことは…長生きして下さい。