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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
ちょっと前ですが、今月は成人式がありましたよね。
ところで、みなさんはサントリーが毎年の成人の日に出している広告をご存じでしょうか?
作家がその年に成人を迎える人にメッセージを送るという企画広告で1978年から続いています。
執筆者は何年かおきにかわり、初代は山口瞳で倉本聰を経て、その後は伊集院静が20年以上担当していましたが、一昨年亡くなったため、昨年からは三谷幸喜氏が書いています。
今年の広告は↓
画像だとちょっと読みにくいかもしれないので、書き起こしてみると。。
わかれみち
三谷幸喜
「どちらを取るか」の話。
僕は脚本家ですが、舞台の演出をすることもあれば、映画を監督することもあります。
演劇にしろ映画にしろ、演出家(もしくは監督)の仕事を一言で言うなら「どちらを取るか」。
例えば舞台。この台詞は立って言った方がいいのか、座って言った方がいいのか。立って言うなら、歩きながらがいいのか、動かない方がいいのか。歩きながらだと、スピードは速い方がいいのか、ゆっくりがいいのか。
演技のことだけではありません。俳優さんのヘアスタイル、衣装、靴の色、腕にはめている時計の種類などなど。決めなければならないことは山ほどあります。
映画の場合はもっと細かい。街角に設置してある自動販売機の中身を何にするか。主人公が読んでいる新聞の見出しの文章。通り過ぎる自動車の種類。
決めるのは監督。スタッフが用意してくれた資料を見ながら一番ふさわしいものを選ぶのです。
その時に基準となるのは、もちろん監督によって違うと思うのですが、僕の場合は「どちらが面白いか」。たぶんそれは僕が喜劇作家だから。自動販売機で売られている缶ジュースを「面白さ」で選ぶのはなかなか難しいけれど、例えば、その前で展開する誰かさんと誰かさんの「面白い」会話の邪魔にならないような色合いのものはどれかなら分かる。
つまり監督の仕事は、言ってしまえば選択の連続なのです。
さて、ここで話は飛びます。
舞台演出家や映画監督に限らず、生きていると誰もが様々な局面で「どちらを取るか」の瞬間に立ち合います。
例えばもし自分の目の前に「険しい道」と「なだらかな道」があったとしたら、あなたはどちらを選びますか?
さすがに人生が決まるかもしれない瀬戸際に、「面白い方」で選ぶ勇気は僕にはありません。
そんな時には迷うことなく、僕は「険しい道」を選ぶようにしています。
なぜって?理由は簡単です。「険しい道」の先に正しいゴールが待っていた時の達成感を、僕は経験で知っているから。
もし「なだらかな道」を選んでそれが正しかったとしても、それほどときめかない。だってなだらかなんだもの。
さらに言えば「険しい道」を選んで目的地へ辿り着けなかった場合。その時はすんなり諦めがつく。「険しい道」だったのだから仕方ないって。
「なだらかな道」を選んで失敗した時は、ほらね、もう目も当てられません。
そう考えて僕は「険しい道」を選び続け、今、ここに立っています。
もちろんそれは僕の場合。人によっては「なだらかな道」を選び続ける「なだらかな人生」をチョイスする人もいるでしょう。それはそれ。
さて自分の目の前に「険しい道」と「なだらかな道」があったら、あなたはどちらを選びますか?
というものでした。
「険しい道なんか避けて、なるべくなだらなか道を進みたい」と思う気持ちはよくわかるし、実際にそういう選択をする人の方が多いかもしれません。
また、今は保護者の方で「子どもがなるべくスムーズに歩んでいけるように」とあらかじめ方向性を決めた上で整備した道を準備することも少なくないでしょう。
親心としては当然のことだし、悪いことではないと思います。
自分も塾講師としてだけですが、商売としても早期から通ってくれている子にはなるべく学業で躓かないようにさせたいと考えています。
しかし、高校生くらいになれば、文理選択から学びたい学問、受験する大学など本人が決めるべきことも少しずつ増えてきます。
そんな中で自分の希望とその道の険しさを天秤にかけないといけないことが多かったりします。
大学入試で考えてみても、「なるべく自分のやりたい学問がいろいろ学べて、研究環境や指導体制もしっかりして、周囲の学生も優秀かつ就職実績も抜群なところを」となると、「やっぱ東大か京大がいいいよね」みたいになるのが現実。
その希望を叶えるにはめっちゃ勉強する必要がありますよね。
大体において、「将来」とか「長い目」で見ると、「険しい道」の方に光が差しているけど、「タイヘンそう」ってのが難しいところ。
上の文章で三谷幸喜は『さすがに人生が決まるかもしれない瀬戸際に、「面白い方」で選ぶ勇気は僕にはありません』なんて書いてますが、ある程度人生経験積んできてみると「面白そうか面白くなさそうか」で選ぶってのもアリじゃないかと個人的には感じます。
やっぱ「きついけど楽しい」ってことも世の中少なくないし、失敗したとしても充実感を得られたり、その方が後悔しないことが多い気がするので。
特に男子は犯罪がらみとかでもなければ、「目の前にボタンがあったらとりあえず押してみる」くらいでいいかも。
若い人はこれからたくさん選択のシーンに出くわすでしょう。
その際は自分がワクワクできそうな道を進めれるようになってくれればなと思います。
受験勉強とはほぼ関係ない話でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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