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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
先週ちょっと受験界隈で話題になったニュース↓
中学受験の難関の一つ豊島岡女子中が入試の方式に「算数・英語資格入試」を新設するという報道がありました。
算数の得点にプラスして英検の取得級(3級以上)にあわせてみなし得点を加算するというものらしいです。
うちの塾では中学受験は対応していないため直接は関係ないけど(めっちゃ長い目でみるとなくはないかも)、「ついにきたか」という感じ。
ここ数年徐々に中学入試に英語を実施するところも増えてきていたし、以前から帰国子女枠などもありましたが、現小6生は小学校で英語が本格的に導入された年に(学校での英語教育の始まる)小3だった学年ということもあり、まずはこういう形で踏み切ったということでしょう。
今までの入試と並行しての運用とはいえ、英検3級って文法事項に関しては「中学卒業程度」ってことですからね。
小学生時点でそれを持って中学に上がっていく子たちであれば、後々かなりのアドバンテージになりそう。
「海外大学進学のためのプログラムも導入」するということなので、単なる進学競争のためだけではないかもしれませんが、大学受験で有利になるのは間違いないと思います。
豊島岡女子ってただでさえめっちゃ優秀な子たちしか入れない上に高校からの募集はしてないから、中学から授業でもガンガンぶっとばしていけるでしょうし。
得点として加算されるのが「英検3級以上」でも、受験生のレベル的には小学校時点で準2級とか2級くらいまで取ってチャレンジしてくる子も少なくないはず。
難関中学受験するような子はもともと英語も先取りでやってる子たちも多いかもしれないけど、通常の4科目だけでも大変なのに両にらみで英語もがっつりやるとなると負担は増えるでしょうね。
あと、中学受験で入試科目に英語を当たり前のように課されるようになると、公立高校との進学実績でますます差が開くのはほぼ確実だと思います。
現状でさえ東大生の7割は中高一貫校出身者ですが、おかしな指導要領の改訂で小学校からの英語教育の接続があまり機能せず、今の公立中では中1段階で英語がボロボロになっちゃう子が続出している有様ですからね。(私立中の多くは検定教科書を購入はさせるけど、授業では別の教科書、教材使ってるところがほとんど)
大学受験における英語の占めるボリュームを考えれば、公立中→公立高校の子たちが中学受験時点で英語入試も経た私立の中高一貫校の子たちに追いつくのは相当大変になるかもしれません。
もろもろ考えると、中学入試での英語導入の拡大で今年は「地獄の釜の蓋があいた年」になる可能性はありそうです。
中学受験対応をしていない塾のブログなので分析などいろいろ足りない部分はあるでしょうが、公立志向のご家庭にも後々関係してくるかもしれないと思い、取り上げてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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