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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
年度が改まると、新しいことを始める人も増えますよね。
このタイミングで通塾を考える学齢期のお子さんもいらっしゃるでしょう。
チラシやホームページをみてから電話で問い合わせたあと、ほとんどの塾で面談を設定されると思います。
その際、塾側から持参してほしいものを伝達されることもあると思いますが、あらかじめ準備しておいた方がいいものをいくつかあげてみますね。
1.直近のテストの答案用紙や成績表、通知表など学力がわかるもの
通塾の目的は学力をアップさせることなので、まずは現状を共有することが必要。
こちらに関しては塾の方から「持ってきてください」と最初から伝えられることが多いでしょう。
個別指導であれば習熟度によって予習ですすめるのか復習させたらいいのかを判断するための一番の材料となります。
稀に「全部捨てちゃったかしてどっかいってしまった」と持ってこられないご家庭もありますが、その場合はスタートから手探りにならざるをえません。
しかもそういう子って成績的には下位に沈んでることがほとんどのため、授業をやっていく中で「あ、これも出来ないならもうちょっと遡らないと。。」みたいな感じで非効率になりがち。
2.学校のワーク(中学生)
全部持っていくと重くなるので、英数だけでもOKだと思います。
「面談時に学校ワークを持参してください」と言われる塾はほぼないですが、うちの塾では電話で状況をきいたときの様子次第でお願いすることはありますね。
そこでどういう取り組み方をしているかがわかれば、改善点も指摘できますからね。
ワークのやり方までチェックされるご家庭はあまりないため、保護者目線で真面目に取り組んでるように見える子でも実際はかなり甘々な状態で試験に臨んでしまっている子も少なくありません。
定期テスト前に提出課題になる学校ワークは内申点の評価にもなります。
この機会に塾講師目線でみてもらうのもいいと思います。
3.質問したいことのメモ
大切な子どもを預けることになるかもしれない塾ならわからないことはできるだけ知っておきたいもの。
指導システムや料金などチラシやホームページをみれば判明することも多いけど、実際に目の前で説明されないとイメージできないことってありますしね。
ただ、いざ面談となると「あ、聞くの忘れちゃった」みたいなこともあったりするので、念のためにメモなんかしておくといいかもしれません。
特に大手フランチャイズの個別指導塾の場合、季節講習前の面談で膨大なコマ数と目の玉が飛び出るくらいの受講料を提示されるなんてこともあるから(っていうか間違いなくそうなります)、最初から確認しておくことをオススメします。
4.最低限の子どものやる気
勉強が好きな子はほぼいませんが、それゆえに少なくとも「現状を打破したい」とか「ちょっとは成績を上げたい」という思いがないと、学校+アルファで学習することには抵抗を感じてしまうでしょう。
世の中には「やる気スイッチ」なるものを押すとCMを流している塾もありますが、ただぬるい環境にして通塾のハードルを低くして勉強したつもりになれるだけのこともあります。
極端にやる気のない子には「この子は厳しくしてしまうとやめてしまいそうだから、成績あがらなくてもゆるゆると通ってもらおう」とビジネス的に割り切って接する方向にシフトさせる場合もあるので。
個人的な経験で言うなら、中学生で塾の面談に同行して、初対面の人の前なのにグダグダな態度をとっていたり、まともに受け答えできない子の場合はほぼ続きません。
あくまで「うちの塾では」ですよ。
そういう子って15分程度で終わらせれるような課題でも何度言ってもやってこなかったりしますから。
ハタからみてると「ちょっとでもイヤな思いをするくらいなら成績上がらなくてもいい。それでもなんとかなる」くらいに考えてるように感じます。
「その気にさせれない塾に力がないんだ」という批判は甘んじて受けますが、小学校の低学年でもこなせる量の学習をやろうともしない中学生の学力をつけることなんて無理だとも思います。
やる気バリバリで来てほしいとまでは言わないけど、上記のようなケースは本人がある程度危機感を持つなど、メンタルが上向きになってから問い合わせた方がいいでしょう。
5.その他
保護者としての要望があれば、それも伝えていいと思います。
最近は「子どもが行きたいところに行ってくれれば」というご家庭が多いですし、最終的にはそうせざるをえないですが、「親としては最低限○○高校、△△大学以上」みたいな思いも心の中にあるでしょう。
特に子ども自身に志望校など定まっていない場合は時期的にタイムアップでなければ、うまく誘導することもできるかもしれません。
うちの塾でも一応は「お母さんとしてはどのあたりを目指してほしいですか」とは聞きます。
あと、お子さんに発達障害や学習障害、不登校履歴などある場合は最初から伝えた方がいいです。
指導する前の段階でそういった情報を知っているかどうかで対応も変えれたりもするので。
以前、季節講習にきた小学生を指導していて、「あ、これはそうじゃなくて、こういう風に書いていこうね」とやり方を伝えて「ハイ」と元気よく返事をした直後に前と全く同じやり方で書いていこうとする子がいたんですね。
それも1回じゃなく、1時間のうちに2、3回。
授業後の報告メールにそういった様子を書いたら、お母さんから連絡があって「実はうちの子発達障害で。。」と告白されたことがありました。
なんでも以前、別の塾を体験したときに「発達障害の子がいる」ということを告げられて、「うちの子のこともよそにばらされたくないから、伝えない方がいいんじゃないか」と思ったらしいです。
その子の場合は明らかに普通の子とは違ったのでなんとなくピンときましたが、こういうことは医者でもない人間から保護者に対して「おかしいから検査受けてもらったらどうか」なんてとても言えるものではありません。
健常な子と同じような成績アップを望まれると厳しいですが、軽度のハンデキャップであれば指導のペースや課題の量など調整しつつ、少しずつ学力をアップさせることは可能なので、初手から伝えた方がいいと思います。
塾へ問い合わせ後の面談へは、上記のことなど踏まえ、保護者として聞きたいことや伝えたいことなど一度頭の中でシミュレーションしてみてから臨んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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