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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)

 

 

他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。

 

上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。

 

 

今日は受験勉強とあまり関係ない話でも。

 

アカデミー賞でもいろんな賞を受賞して、先週末日本でも封切りされた映画「オッペンハイマー」を観てきました。

 

 

原爆を開発したロスアラモス研究所の所長で理論物理学者のロバート・オッペンハイマーの半生を彼の評伝を元に映画化した作品。

 

核兵器開発の場面と並行して後年赤狩りに巻き込まれ公職追放されるに至る査問の場面が交互に描かれています。

 

広島に原爆が投下されたニュースを聞いて大喜びするアメリカ人のシーンは頭の中では理解していても日本人として複雑な心境になりますが、オッペンハイマー自身については大量破壊兵器を開発したことへの責任感に苛まされる姿の描写もありました。

 

原爆投下に対して否定的な描き方の部分があるアメリカ映画って今までほとんどなかったから、あちらの方でも世代によって感じ方が違うということかもしれません。

 

科学の発展と兵器の進歩は表裏一体みたいなところありますからね。

 

この世に普遍的な倫理のようなものがあるかどうかはわからないけど、政治力にそれがねじ伏せられたときにどうなるかという過程を垣間見られる映画だと思います。

 

学齢期の子が鑑賞して上記のようなことを考えるきっかけになる可能性はあるにせよ、正直、難しい部分はあるので、観る人は選びそう。

 

中学生はほぼ理解できないだろうし(そもそもR15だった)、高校生でも近年のテレビドラマの番外編でしかない邦画に慣れてる子には厳しいかな。

 

原爆の仕組みはもとより、日本人だと赤狩りについてもある程度予備知識がないと??となる人の方が多いでしょう。

 

自分もオッペンハイマーとアメリカ原子力委員会の委員長のストローズとの確執のいきさつなんかは映画の中だけではいまいちつかめませんでした。

 

それでも、主演のキリアン・マーフィーの迫真の演技もあって、3時間という長い尺の作品全体を通じて、オッペンハイマーが感じたであろう緊張感はなんとなく共有できた気がします。

 

世界で唯一原爆を投下された日本という国の一員としてアメリカ視点、開発者視点での核兵器開発の経緯を知るのも大切だと思います。

 

映画としては長めの上映時間かつ全体的に重たい雰囲気ではありますが、決して退屈ではなかったです。

 

科学や歴史に興味がある人は、ご覧になってはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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