こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)

 

 

他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。

 

上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。

 

 

 

先日、教育版の「桃太郎鉄道」を導入している大阪府枚方市の小学校の6年生が「桃鉄に枚方を追加してもらいたい」ということで、コナミの桃鉄制作スタッフを迎えてプレゼンを行ったというニュースがありました。↓

 

 

子どもたちは地元の遊園地やショッピングモール、工場、飲食店などを例に挙げたり、ランキングやグラフを用いた資料で枚方の魅力をアピール。

 

で、プレゼンを受けた桃鉄制作者の講評は

 

「桃鉄に枚方を入れてくださいといろんな班の人がいいましたが、無理です」と厳しいもの。

 

理由として「まず枚方に対して調べ方が足りない。どういう条件がクリアしないと入らないかということも調べられていない。なぜ選ばれて、選ばれていないかを言及している人がいません。なぜ近いまちが入っていて、枚方が入っていないか。実際の現実というのはライバルがいます。比べられます。それを押しのけた人が、自分の提案が採用されたり、されなかったりします」とシビアな現実をつきつけていました。

 

ショッピングモールなどの短命な施設をあげたことについては「桃鉄の物件は、30年経っても8割は変わっていない。ということは、10年、20年持つ物件しか選んでいない。10年経っても今と同じようにありますか、というのを検討してください。点だけじゃなくて時間軸や面で考えた方がいい」とアドバイスもしていたようです。

 

小学生にして企業に対してプレゼンをするためにいろいろ試行錯誤するのはもちろん素晴らしいし、子どもたちにとっても得難い機会だったと思います。

 

話題作りだったり感動ストーリーを演出するなら「子どもたちがそこまで調べてくれたなら入れましょう」となるのかもしれません。

 

しかし、コナミにとってゲーム制作はビジネス。

 

桃鉄に出てくる物件も大の大人のスタッフがいくつも考えて採用されるのはほんのわずかな割合とのこと。

 

自由研究の発表会レベルのものを「子どもが一生懸命考えたんだから」という理由では採用できません。

 

小学6年生というのは微妙な年齢。

 

中学受験目指して模試や入試で世知辛い競争社会を一足早く味わっている子もいれば、学校の宿題も適当にやってるだけの子もいます。

 

今回の厳しい講評を素直に受け止めれる子もそうじゃない子もいるでしょう。

 

「あなたが頑張ったんならそれでいいよ」を言ってくれる人がまだまだ周りに多い環境の子がほとんどかもしれないけど、中学、高校、大学、社会人と進んでいくとそうはいきません。

 

今回コナミの担当はきっちり一線をひき、子どもの真剣なプレゼンに対してゲーム制作者として真摯なスタンスで対峙したともいえます。

 

厳しい講評についてその理由もしっかり伝えているので、これはこれで一つの対応としてアリですかね。

 

先ほど書いたようにすべての子が製作者の語った内容を理解できたわけではないでしょうが、「大人の視点」で対応され、自分たちが「こうしたい」という希望だけでどうにもできないことがあることを知れたのもまた子どもにとっていい経験になったのではないでしょうか。

 

学習指導においても子どもが頑張ったことは認めつつ、ちょっとずつ現実社会のシビアさも経験できるようにしていくのも大人の役目かなと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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