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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
受験勉強をすすめていく上ではどうしても苦手意識を感じてしまう科目や単元も出てくるでしょう。
また、何かの拍子に定期テストや模試の結果が落ち込んだりすると、どうしていいかわからなくなることだってあるかもしれません。
遅かれ早かれほとんどの子が体験することではありますが、そこでひよったり諦めたりする子もいれば、ちゃんと向き合ってエネルギーを注げる子もいます。
塾講師としていろんなお子さんと接していて感じるのは、結果的に上記のような苦境を克服していくのって、「前向きに開き直れる子」が多いってこと。
あくまで「前向きに」ですよ。
今の時代、ひろゆき的な考え方で「勉強できないなら別の道を考えればいいじゃん」とか「自分の得意なところで勝負するほうがラクに生きれるよ」と言う人もいます。
確かにそういう一面はあると思いますよ。
仕事も自分に向いてるものをやった方がたぶん生きてて楽しいですし。
しかし、なんだかんだといって「大学に進学したい」「第一志望に合格したい」というのなら、解決方法は「勉強する」しかありません。
現在の大学入試だと特定の科目が苦手なくらいであれば、2教科とか3教科で受験できる私大で勝負する道もあるけど、国公立志望だとそうもいきません。
「ほぅ、模試ってなかなか難しいじゃねぇか。いっちょ基礎からやり直して解けるようにしてやるぜ」とか「この単元できるようになったら、偏差値ぐーんと上がるはず」と思えるかどうか、あるいは下のイラストみたく「絶対にやってやるぜ」みたいな根性があるかは割と重要な気がします。
中学や高校の履修内容には確かに難しいものもあるけど、ちゃんと時間をとって向き合えばたいがい人並にはできるようになるはず。
最初はヤケクソ気味でもいいと思うんです。
何か突破口が開くときって、きっかけはそんなんだったりするんで。
苦手科目を集中的に勉強したらいつの間にか得意になったなんてことは珍しくないし、その経験はまた先のところで活かせます。
近年の受験は推薦やAO、はたまた科目を絞って受けれたりと選抜方法に選択肢が増えて、避けて通れる道を選ぶ子が増えた分、ヤケクソでも壁に立ち向かえる子はそれだけで一歩前に出れますよ。
人間の真価って好調のときよりもどん底になったときに明らかになるもんだったりもしますしね。
ちょっと話を脱線しますが、1980年代の角川映画で「Wの悲劇」というのがありました。
女優を夢見る劇団の研究生の主人公・三田静香を薬師丸ひろ子が演じて、つかず離れずで彼女を支える元俳優志望の青年・森口昭夫に世良公則が配されていました。
静香はベテラン女優のスキャンダルの身代わりになることを条件に舞台の主役をゲットし、そこで賞賛と祝福を受けます。
しかし、彼女のかわりに主役を降ろされた女優(若き日の高木美保が演じてます)が真相を知ることになり、マスコミの前で暴露。
静香はさらなるスキャンダルの的になりますが、またイチから女優としてのスタートを切ることを決意し、昭夫に別れを告げます。
そのラストシーンで静香は一緒にやり直そうとして手を差し伸べる昭夫に
“自分の人生ちゃんと生きてなくちゃ、舞台のどんな役もちゃんと生きられないって、やっと女優に憧れていたバカな女の子がわかったんだから。だから二人じゃなくて一人でやり直すの”
と伝えて去ろうとします。
そんな彼女を昭夫は拍手で送り、それに対してカーテンコールのポーズをとる静香のカットがなんともせつないですが、本当にいいラストシーンで、近頃話題の原作改変がうまくいったパターンでしょう。
薬師丸ひろ子ってモデル的な美人ではないけど、「気は強いのに守ってあげたくなる感」が役に見事にハマってましたね。
ボロボロの状態にも関わらず、お互いの気持ちをおさえながらも「一人でやり直す」と前向きになれる静香とその決意を称える昭夫の姿にかすかな希望も感じ取れるのではないでしょうか。
エンドロールで流れる薬師丸ひろ子本人が歌う主題歌の「Woman“Wの悲劇より”」は松本隆のどこか無常観を思わせる詞もいいし、作曲のユーミンが「他人に提供した曲の中でナンバーワン」というくらいの美しいサビのメロディにまたグッときます。
薬師丸ひろ子の歌声って少し鼻にかかってるようでいて、澄んだ感じが魅力的なんですよね。
“ あぁ 時の河を渡る舟に オールはない 流されてく ”
ってまじでその通り。
時間は止めれないから、何か自分で動かなきゃいけないことってどこかで必ず出てきます。
学齢期の子たちにとって受験勉強はたぶんその最初の関門かもしれません。
少々苦手や落ち込むことがあっても、そこにしっかり向き合っていくようにしましょう。
昭和の日本映画って昔はテレビでもよくやってたけど、最近は地上波だとあまり放映されないですよね。
TSUTAYAも閉店しまくりでレンタルもできないし、サブスクも近年の人気作品中心ですもんね。
いい映画もたくさんあるから、どっかでやったりしないですかねぇ。(昭和生まれはノスタルジーを感じる金曜ロードショーのテーマ「Friday NIght Fantasy」↓)
ところで、たまにこうやってブログに張り付けてるYouTubeの動画、わざわざご覧になってくれる人ってどのくらいいらっしゃるんでしょうか。
なんか今ふと気になっちゃいました。
受験勉強と関係ない話がダラダラと長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(__)m
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