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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
国公立大受験者は間近に迫った共通テストへ向けて最終チェックの段階だと思います。
ただ、国公立大とひとくくりにされることもありますが、国立大と公立大は少し毛色が違います。
母体が国か自治体かという部分だけでなく、規模や入試の日程などもちょっと変わってきます。
国立大についてはほとんどの人がざっくりとした印象を思い描けるでしょうが、公立大については小規模なところが多く、最上位層の選択肢になることもあまりないため、そこまで浸透したイメージはないんじゃないでしょうか。
中年以上なら「国立大よりちょっと入りやすい大学」くらいの印象を持ってる人が多そうだけど、最近はそれぞれキャラをたてて、学生募集をしています。
どんなところがあるかは文部科学省のHPのところに一覧があるので↓に貼っておきますね。
公立大の特徴などをあげてみると。
まずはメリット的なところから
1.授業料は安い+地元割ありのところが多い
国立大とほとんど一緒のところが多いですからね。
地元出身者は他の地域出身者よりも授業料が若干安く設定されてたりします。
2.併願しやすい
中期日程で実施されるため、公立大を選択肢にいれるなら、国立大の前期後期と別に受験可能。
3.特色のある教育をしている大学が結構ある
募集定員が少ない分、1年次は全寮制にしていたり、留学をバンバン推奨したり、他の大学ではあまり扱っていない学問を学べたり教育制度で特色を打ち出しているところが少なくないです。
調べてみると結構面白い取り組みをしてたりします。
やりたいことがズバッとハマる学科や共感できる教育制度があれば、選択肢に加えてみるのはあり。
4.共通テストで5教科必要ないところも
国立大はほぼ5教科必須ですが、受験科目が共通テスト3教科+二次試験2教科みたいに科目を絞って対策しやすいところもありますね。
5.偏差値は当該地域の国立大よりも低め
メリットかどうかはともかく、医大を除けば、同じ都道府県内の国立大より知名度で劣るせいか、高い偏差値を要求されないことがほとんど。
医大狙うなら死に物狂いで勉強しましょう。
メリットばかりじゃなんなんでデメリットになりそうなところも
6.設置されている学部や受講できる講義が限定される
大学としては小規模のところがほとんどなので、設置されている学部や学科、あるいはとれる講義などは自ずと限られます。
教員の総数も少なくなりますしね。
学びたい学問があいまいな状態で選択すると「やりたい勉強ができない」なんてことになる可能性はあります。
7.ネームバリューがあまりない
大都市圏の公立大をのぞけば、地元の人でも「そんな大学あったの?」みたいな反応になることが少なくありません。
メリットのところで「当該地域の国立大よりも偏差値低め」と書きましたが、これはブランドがないことの裏返し。
当然、地元以外の人はもっと知りません。
地元での就活ならエントリー段階ではさほど問題ないでしょうが、東京本社の大企業は狙いにくいかな。
8.結構田舎にあったりする
国立大が大体県庁所在地の市やそのすぐ近くにあるせいか、地方の県立大などはそこからちょっと離れたところにあったりします。
交通の便があまりよくないところだと通学に一苦労するケースも。
公立大と一緒くたにひっくるめたイメージは上記のような感じでしょうか。
最近は自治体も割と力を入れているようで、差別化をはかれるよう本当にいろいろな教育制度を実施していたりするので、ぜひ文科省のHPにあるリンクからそれぞれの大学に遷移してみてください。
いわゆる「難関大」というところは少ないためファーストチョイスになることは少ないでしょうが、上記のような特徴を鑑みると
・該当する大学の教育方針や設置されている学部、学科がドンピシャな子
・頭の切れ味で勝負するより、コツコツと学習できる子
・当該地域に住んでいて(or興味があり)、就職もその地域で考えたい子
なんかは検討の一つにいれてみてもいいんじゃないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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