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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
今の時期、塾の近隣中学では中2の英語はちょうど比較を学習している子が多いです。
同格、比較級、最上級と表現も異なっていて、書き換え表現など出題形式のバリエーションもいろいろあるため、定期テストでもがっつり出され、実力テストでも割と狙われがちな単元でしょう。
この単元で生徒に注意するのは「形容詞がよく出てくるからといってbe動詞を使うとは限らないよ」ということ。
比較なので形容詞がバンバン出てくるけど、それが出てくるだけで英訳では脊髄反射でis,am,areのbe動詞を使ってしまう子は少なくないですからね。
確かにbe動詞との組み合わせで出てくることが多いけど、“Mike runs faster than Tom.”(マイクはトムより速く走る)のような文だってあるわけです。
それを“Mike is run faster than Tom.”みたいに書いちゃう子は毎年出てきます。
それだけひっかかりやすいところかもしれませんが、そういうのを見ると「あぁ、もっと根本的な英文法が定着しきってなかったかな」と感じてしまいますね。
英語の場合だと比較の単元に限らず、中3で学習する関係代名詞のところなど一文が長くなると、語順やら文法がごっちゃになってしまうことは学習初期段階だとまあまあありがち。
問題演習を重ねてちょっとずつ頭の中が整理されてきて、慣れていく子も多いですが。
空欄補充や単元ごとのドリルだとルーティンワーク的に対応できても英訳のような総合力が問われる設問がポンと出されるとボロが出やすくなるんでしょう。
逆に、こういうのを初見でスパッと正答できる子だと「うんうん、ちゃんとわかってるな」とホッとします。
数学の方程式や連立方程式の速さや割合の文章題などだとさらに顕著にわかりますね。
その手の問題はまず図を描いたりして解法を解説していくことがほとんどだけど、小学校のときに速さや割合をなんとなく通り過ぎてきただけの子はその図を描くところからしてなかなか苦労します。
「単位をそろえて考える」という部分からあやしいことだってあるため、このあたりが試験範囲になると上位層と下位層でぐっと差がつくことになります。
ちょっと戻って復習すると頭の中で「ふむふむ」と理解した感じにはなるけど、そこからある程度自力で問題数をこなしていかないとちょっとパターンをかえられただけで対応できないんですよねぇ。
上記に限らず、一見学習しているようにみえて、なかなか点数が伸びない子の場合、学校進度の単元の理解の前に定着しきっていない知識、その段階にいたるまでに練られているべき思考力などが足りていないことが原因だったりします。
それ自体は学校がどんどん単元すすめていくし、定期テストもあるため致し方ない部分はあると思いますが、気づいたときにちょこちょこメンテナンスすることは必要。
積み重なるとなかなか取り返せなくなっちゃうので。
穴や抜けが見つかったらそこを埋めつつ、学習をすすめていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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