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こちらは愛知県一宮市にある自立学習塾の塾長が普段の指導や時事ネタなどから思いついたことを書いてるブログです。(割とよく読まれている記事は↓参照)
他の塾の先生のブログのように要点を押さえて簡潔にまとめるというよりは、あまり役に立たないことをとりとめもなくダラダラ書いていることが多いので、あらかじめご了承ください。
上っ面な綺麗事だけを書くのはあまり好きではないため、なるべく現場のリアルから感じていることを綴っていければと思います。
岸田首相が少子化対策の一環として「3人以上子どもがいる家庭は大学無償化にする」とぶちあげ、それで出てきた案がいろいろ話題になってますね。
ぶち上げられたときから「制度設計たいへんそうだな」とは思ってたけど、SNSで今回の案の骨子を簡潔にまとめられてた投稿があったのでスクショしました。
まだ素案でしょうし、変更も加えられるでしょうが「少子化対策」というよりは「子育て支援」ってイメージ。
そもそも子ども2人までの家庭にはなんの関係もなく、ぶちあげて注目を集めておいて、中身はお茶を濁してる感は否めませんね。
年子をポンボンポンと三人産んだらかなりメリットあるけど。
それに受験産業に関わっていている立場からすると高校時代ほとんど勉強してない子たちが進学するようなFラン大学とかにそこまでする必要はない気がします。
何もしないよりはいいにせよ、もうちょっとわかりやすく「とりあえず国公立大の授業料は全員タダ」くらにした方がスッキリしませんかね?
これなら文句言う人も少ないでしょ。
中堅以上の私大でも指定校推薦やら総合型選抜、付属校からのエスカレーターの子たちって全員とまではいかなくても、学力的に足りない子は少なくないですからね。
レベルに差があるとはいえ国公立なら少なくとも好きでも得意でもない科目も含めて5教科一通り入試レベルの設問を解けるように研鑽してるわけだし。
こんなこと言ってもしょうがないけど、昭和生まれの人間からすると今って世間的に早慶の一般入試組はともかくMARCHや関関同立の評価が高すぎる感じがしてモヤモヤするんですよねえ。
入試制度の是非はともかく合格に至るまでの負荷はやはり違うので。
実際のエントリーシートでの評価は地方国公立大はそのあたりの大学とは同等の評価になるでしょうが、いかんせん地方だと大企業へのアクセスでハンデがあることもあり、あまりパッとしなく見えるんでしょうが。
早慶にしても広末涼子が早稲田に推薦で合格したあたりから入試に関してはいろいろタガはずれてる感もありますしね。
それはさておき、大学受験の際の条件としてなんだかんだといって経済的なところで制限のあるご家庭はまだあります。
「地元ならOK」「国公立ならOK」だけど、「親元を離れての私大はNG」みたいなパターンは少なくないです。
寮に住んで奨学金をもらいながらバイトもして、いろいろ工面をする学生も昔は自分の周りにも結構いましたが、今は「奨学金を借りるくらいなら、親がフォローしてやれる範囲の大学に行ってほしい」という親御さんが増えている印象。
面談してても成績的に「もう少しチャレンジしてもいいのに、ちょっともったいないかな」と思うこともありますね。
奨学金というとどうしても日本学生支援機構(旧日本育英会)のもののような貸与型で、無利子無担保で借りれるけど、就職後に長期間にわたって返済していかないといけないと考えられている部分もあるでしょう。
確かに今は「能力別給与」みたいなお題目をかかげて、在籍年数あがっても待遇はあまりよくならない会社も多いから、そういったところに就職したら負担も軽くならないですからね。
子どもの将来を考えてそう思われるのも理解できます。
ただ、実際には奨学金もいろいろあって、返済不要の給付型のものもかなりあります。
割合としては給付型の方が種類は多いんじゃないでしょうか。
大学にきているものはリスト化されてるはずだし、おそらく難関大ほど多種多様。
オープンに募集しているものもあります。
例えば、めっちゃ高給激務で「30代で家がたち、40代で墓がたつ」という合言葉でおなじみのキーエンスの財団がやっている大学1年生対象のものだと「毎月10万円を4年間支給で応募に関しては保護者の所得制限もなし」。
それを毎年600名募集しています。
こんな素晴らしい社会貢献をしてるのに、知らない人も結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
だから大人がイメージするよりも倍率は高くないと思います。
もし受け取れるようになれば、それだけでかなり家計も助かるはず。
キーエンスのは「給付型奨学金」で検索すると上位に出てくるので紹介しましたが、他にも調べればもっとありますよ。
制度や法律は必ずしも弱者の味方をするわけではなく、知ってる人の味方。
もちろん、知識をもった上で学力をしっかりつけていれば、ゲットするチャンスも増えます。
経済面で進路に制限が出てしまう可能性のある場合は、奨学金のことなどいろいろ調べて作戦を考えてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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