中学の数学では中1で方程式、中2で連立方程式、中3で二次方程式を学習しますよね。
それぞれ計算を一通りやったら文章題に進みますが、計算はできても文章題になると正答率が下がる子が出てきます。
そういう子のノートなどを見てみると、基本中の基本をすっとばしていたりします。
方程式の文章題を最初に習うときに必ず言われるのが「何を文字(x)に置いたかを書く」というものですが、それをどこにも書いてないことがほとんど。
中学のテストでは大体最終的な解答しか採点されないし、当たり前すぎて「形式的なものに過ぎない」と勝手に解釈して書かずに解こうとするんですよねえ。
で、そういう子が苦手なのが「整数がらみ」の文章題。
中1の方程式の内容だと
ある二桁の自然数について、十の位と一の位の数の和は9で、十の位の数は一の位の数の3倍より1大きいという。二桁の自然数を求めよ。
みたいな設問。
解き方としては十の位か一の位のどちらかを文字において、あとはもう片方をその文字使って表してから、設問に沿って立式すればOKのものではあります。
ど定番のものですが、この手の設問を初見で解ける中1はかなりセンスがいい方。
8割くらいの子は初めて見たときはどうしていいか戸惑いますね。
特に、何を文字に置くかを省略してしまっていると、とんちんかんな立式をしがち。
なので、アドバイスとしてはまず最初に「10の位をxと置くと書こう」と伝えます。
その次に「じゃあ、十の位をxと置くと、一の位はどうやって表せるか書いてみよう」という感じにすすめていくと、ようやく
(十の位と一の位の数の和は9だから)十の位をxと置くと一の位は9-xと表せる
(十の位の数は一の位の数の3倍より1大きいので) x=3(9-x)+1
(これを解いて) x=7
(十の位が7だから)一の位は 9-7=2
二桁の自然数は72
と解答までたどり着きます。
この手の整数がらみの設問は設問の条件をそのまま式に落とし込んでいく論理的な思考ができるかを見極めるのにピッタリですが、まずは何を文字に置いたかを明示するところが全てのスタートですからね。
頭の中だけでやろうとすると、立式の際にごちゃごちゃになることもあるので、思考を整理しやすくするためにも「何を文字に置くか」は文章題の一番最初のところで書いておかないといけません。
慣れてくると省略しがちですが、記述式であれば必要なところでもあるし、正答率を上げるためにもここは普段の問題演習からノートにもしっかり書いていくクセをつけていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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