オーボエとピアノで聴く歌とロマンス | 興味の赴くままに

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クラシックのレコード音楽鑑賞と山歩きと野茂投手が好きで歴史の進歩を信じる壮年が、興味の赴くままに綴るブログです。
特に好きなのは、音楽ではモーツァルトの全部、ベートーヴェンとブラームスの交響曲、山では剣岳と鳥海山。
そして、スポーツでは野茂投手です。

NHK交響楽団のオーボエ奏者池田昭子さんとピアノ伴奏者坂野伊都子さんによる「オーボエとピアノで聴く歌とロマンス」と題したコンサートを聴きました。


タイトル通り、オーボエの音色の魅力を生かす、穏やかでしっとりした曲調の短めの作品で編まれたプログラムです。

特に前半の各曲にはその感が深く、シンプルな中にも多彩な情感が去来する様をオーボエの哀愁ある音色で聴くのには、格別の感銘を覚えました。

後半はロマン派オペラや声楽曲の編曲物4曲。

先月同じ会場で聴いたヴィオラによる『詩人の恋』に劣らず、オーボエが奏でる歌も魅力的。

アンコールは、珍しいサン・サーンスの「アヴェ・マリア」。
もっと聞かれて良い佳作です。

池田さんによる曲目紹介は当意即妙で、終演後30程も続いた質問タイムでの色々なお答えもそれぞれが楽しく興味を掻き立ててくれ、なんだか得した気分です。

この松井まちづくりセンターでの素敵なコンサート、地区の有志の皆さん方による手作り感に満ちた優しい雰囲気が素晴らしく、その虜になってしまいました。

これからも、これはという公演を聴きに行くのが楽しみです。