今年も聴きに来てしまった熱狂の日 | 興味の赴くままに

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クラシックのレコード音楽鑑賞と山歩きと野茂投手が好きで歴史の進歩を信じる壮年が、興味の赴くままに綴るブログです。
特に好きなのは、音楽ではモーツァルトの全部、ベートーヴェンとブラームスの交響曲、山では剣岳と鳥海山。
そして、スポーツでは野茂投手です。

毎年GWに開催されて14年目となる熱狂の日音楽祭、私の熱狂は何年か前に冷めましたが、今年も聴きに来てしまいました。
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今年のテーマは「新天地」。故国を離れて活躍した作曲家を特集しています。

明日からは気の重い予定が入っているため、今年聴くのは今日一日だけ。
有料コンサート3つと、その合間に無料のエリアコンサートを4つです。

まず最初は、朝10時からの有料コンサート。私の40年来のマドンナ・ピアニスト、アンヌ・ケフェレクの独奏会。
ヘンデルとスカルラッティとバッハの小品傑作を9曲弾いてくれました。
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いつもながら、暖かみある柔らかで透明な音による穏やかな演奏に魅せられます。

アンコールは、ヴィヴァルディの作品をバッハが編曲したオルガン協奏曲ニ短調BWV596の第2楽章ラルゴ、という渋く珍しい一品。

ケフェレクさん、毎年必ずこの音楽祭に来てくれるのは、本当にありがたいことです。

次の有料コンサートは午後1時30分開演なので、早めのランチを済ませて、珍しい楽器のアンサンブルによるエリアコンサートを2つ。

一つは、マリンバとヴィブラフォンのデュオ、もう一つはトロンボーンの四重奏です。

マリンバとヴィブラフォンのデュオ、どちらの楽器も間近で実演に接するのは初めてで、それだけでも興味津々。
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マリンバの正面の席で聞いたその音は、予想外に深々と豊かなものでした。
それにヴィブラフォンの繊細な響きが加わって紡がれる音楽の魅力的だったこと❕

続いては、トロンボーン・カルテット・ティンツ。
このカルテット、前にも聴いたことがあり好印象を得ていたので、どのように成長しているか楽しみでした。
今回はピアノも加わっての演奏。多彩な演目を楽しく聴かせてくれました。
中でも出色だったのは「にっぼんのうた」と題された唱歌8曲のメドレー。今日のピアニストで作曲家でもある高嶋圭子さん編曲による作品だそうです。
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午後1時30分からは、イ・ムジチ合奏団演奏会。
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なかなか聴けない演目を連ねていて、この楽団らしい生き生きとした演奏で聴いた中で、最後のボッケリーニの「マドリッドの通りの夜の音感」が取り分け印象に残りました。

鳴り止まない拍手に応えてアンコールにヴィヴァルディの協奏曲から2曲をプレゼントしてくれました。
「アラ・ルスティカ」第三楽章と「四季」の「夏」第三楽章です。

そして夕方前に、またエリアコンサートをもう二つ。

一つはサクソフォン四重奏、もう一つはフルートとハープの二重奏です。

サクソフォーン四重奏は、Urban Saxophone Quartet という、快活な男女2名ずつの合奏団。
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ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、この4種類のサックスが勢揃いするのを聴けるチャンスは滅多にありません。
演奏してくれたのは、アンコールを含め5曲。
 ヘンデル:シバの女王の入場
 アルベニス:セビリア
 モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」第1楽章
 シューマン:トロイメライ (アンコール)

会場のブリックスクウェア中庭は折からの強風が吹き荒れていましたが、それに負けない力強い演奏でした。
初めて耳にしたモリコーネの「ガブリエルのオーボエ」は、しっとりした抒情に満ちた佳曲です。

フルートとハープの二重奏は、フルートがかねてフォローしている大塚茜さんとあって聴き逃すわけにはいきません。
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どの演目も、この2つの楽器の合奏にふさわしいもの。
後半の2曲は初めて聴く曲ですが、ピアソラの作品もさることながら、ダマーズの「アーリーモーニング」冒頭の主題の旋律がこの上なく魅力的で、忘れられません。変奏曲ですが変奏しないでこの旋律だけ元のまま繰り返してほしいと思うほど!

早目の夕食の後、最後の有料コンサートの開演時刻午後7時30分前までは、このスポットで時間調整。
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今日の最後は、再びケフェレクさん。
今度は協奏曲で、バルトークの第三番❕❕
ケフェレックのバルトーク3番@熱狂の日180503
彼女の協奏曲を聴くのは長らく望んで叶わなずにいたもので、やっと実現したその演目は、なんとバルトーク。
彼女に私が勝手に抱いているイメージとは結び付かないだけに却って期待が高まります。
その第3番は、厳しく刺々しいのが多い彼の作品の中では珍しく、透徹した穏やかさとでもいう雰囲気を感じさせる名作です。
第1楽章冒頭はその象徴です。第2楽章も極めてリリカル。これらに対し第3楽章だけはさすがにバルトークらしいエネルギッシュな作風です。
ケフェレックさんは、それぞれの楽章を見事に弾き分け、第1楽章と第2楽章がぴったり填っているのはもちろんのこと、第3楽章の力強さと鋭いリズム感も十分でした。
アンコールは、朝の独奏会の演目にも含まれていた、ヘンデルのメヌエット。
バルトークの激しい第3楽章を熱演した直後によくこのような静謐な曲を落ち着いて弾けるものだ、と感心しながら聴き惚れました。

終演後の火照り冷ましを兼ねた締めは、まだ大勢の来場者で賑わうパティオでビール(^o^)。
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来年も熱狂できるかどうかわかりませんが、この続きは1年後のお楽しみ。