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学びながら呑みログ

酒場で学び、酒を楽しむ。
呑んでいる酒を楽しく学ぶブログ


酒呑み散歩 下北沢・宮鍵(再配信)

下北沢の呑み歩く。

駅前商店街の喧噪から離れたところにある、おでん屋「宮鍵」。下北沢の街とともに歴史を刻んできた大人の酒場だ。若者(特に学生)の多い街は、安いチェーン酒場が多い。下北沢にはもうひとつある。原風景を思わせる古い町に住む、大人のための安い酒場だ。「宮鍵」も、その1店。

60年の歴史の関西風おでんを食べながら、500年の歴史の剣菱を呑みながら店主に下北沢の昔と今の話を聞いた。再開発への疑問や今後の下北沢の不安。

「剣菱」で、まず思い浮かべるのは「こち亀」の両津勘吉が8歳から、ずっと呑み続けてきた酒。いちばんすきな酒。その話を、ずっと覚えて続けてきて、初めて呑んだ日本酒が「剣菱」だ。旨くなかった。

2013年になってHPができた「剣菱酒造」。その酒の好き嫌いはあるが、日本酒の歴史で、知っておきたい酒蔵のひとつだろう。

HPのトップページにも書かれているが、1505年創業の「剣菱酒造」は、500年間で蔵元(酒造)家が5回も変わっている。それでも愛されて、呑み続けられて現在に至ったのは皆様のおかげだと書かれている。そして、その歴史を残すためにHPを始めたという。まあ、500年の歴史という銘柄(ブランド)を売買で繋いできた感もあるが。

実は1505年創業というのは明らかでない。当時の、どの文献にも「剣菱」の銘は書かれていない。文献には「剣菱」のロゴマークが描かれているだけ。ロゴマークはあっても、銘はわからない。その後に、そのロゴマークの付いた酒が江戸で飛ぶように売れるようになり、「剣菱」と呼ぶようになり、「剣菱」という銘になった。

「剣菱酒造」は、かつては酒処で有名な伊丹にあった。1929年に、上質の酒米「山田錦」や上質の水「宮水」があり、「灘の生一本」で知られる灘五郷のひとつ、御影郷に酒蔵を移した。

地元では葬儀の時に用いられるために、「弔い酒」といわれている。神社でも、よく酒樽を納められている。また、赤穂浪士が討ち入る前に蕎麦屋で杯を交わした酒といわれている。

一時期、他の酒蔵から酒を買って、「剣菱」の銘で悪質の酒を売ったという噂話があった。そういう噂話が、酒の好き嫌いとは別に避けられてきた理由かも知れない。

最近は、純米吟醸のすっきり淡麗辛口、フルーティな酒が好まれるが、「剣菱」は真逆のどっしり辛口という好き嫌いのはっきりした酒だ。500年間とは言い切れないが、ずっと作り続けてきた酒。大きい酒蔵でありながら、酒だけは歴史を受け継がれてきたようだ。
ちょっと辛口(笑)な文面になってしまった。

ただ、日本酒を呑む機会が増えて、「剣菱」を久々に呑んだが、旨かった。昔の日本酒らしいというより、「剣菱」らしいというかんじ。下北沢に「剣菱」があるのが、とっても嬉しくて呑んだが、やっぱり旨い。もし、呑んでないなら。もし、呑まず嫌いなら。ぜひ。

店内には60年の歴史が刻まれている。広い調理場、たくさんの棚は昔の賑わい。今は広い調理場を店主一人が歩き回り、たくさんの棚に置かれてる器は少ない。でも、味は変わらない。初めて来たが、きっとそうだろう。

ワインやバランタインも安く呑める。おでんに合うかは別だが。客の好みも変わったんだろう。ここは剣菱(1合・420円)を燗で呑み、できたてのおでん(100~300円)を食うのが、いちばん合う。1000円くらいで、ちょうど心も体も温まる。「宮鍵」もぜひ。
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酒呑み散歩 浅草・四方酒店(後編)

浅草で呑み歩き。長居した四方酒店の事を書いておく。宣伝になるかな。

九州で角打ちは有名。計り売りの酒をその場で呑んでいた。なぜ「角打ち」というかは諸説ある。

酒場(飲食業)は許可が必要なため、あくまで客がかってにレジの一角で呑んでるだけ。酒場ではないので、接客はない。客はかってに酒を買う。イスもないので、客はかってにビールケースを置く。客はかってに肴も買う。店頭にある肴は乾きものや缶詰だが、気づくとかんたんな料理がかってに(?)置いてある。

店によって店頭価格だったり、+場所代を載せたりするが、酒場で呑むよりは当然安価。最近は「角打ち」と言いながら、ちゃんとした飲食業を始めて、店頭価格の倍で売ってる酒屋がある。立ち呑み屋でチャージ(通し代)を取る以上にふざけてる。浅草にもそういう酒屋は多いので、気をつけてほしい。

四方酒店もそうだが、酒場とのもうひとつの違いは「気軽な呑み場」な事だ。

午前9時から呑める四方酒店は、夜勤明けの呑み場になる。大瓶350円。デンキブラン200円。タカラのカップ(220ml)+ホッピーソトを合わせて370円。かなり濃いめのホッピーが2杯も呑める。安い酒場で、セット400円+ナカ200円=600円で1杯300円。ここでは1杯185円。安すぎる呑み場だ。

家に帰って呑めばいいのに。確かに安く呑むには、ここで酒を買って家で、路上で、公園で呑めばいい。もっと安くなる。家で呑めば、すぐに寝られる。ここから帰るのは辛いだろう。ただ、呑み場というのは、そこの雰囲気を含めて酔うのだ。呑みながら愚痴をこぼして、みんなのがんばりを聞いて、明日もがんばろうと家路に着く。そういう「活力」を満たす為の「場」だ。

客のひとりが余ったカップを持って「もう寝るわ」と言い残して帰っていく。朝の家路は、きっと楽しいだろう。
遊びながら呑みログ-村さ来


学びながら呑みログ 昔のチェーン酒場の件


昔のチェーン酒場といえば、つぼ八、養老乃瀧、村さ来。今はモンテローザ、ワタミ、そしてレインズ、コロワイド、大庄、三光あたりか。


今のチェーン酒場は嫌いだが、つぼ八、養瀧、村さ来は好きだ。どう違うのか。FC店舗が多く、個性的店舗が多いから。昔から続けてきた個人経営の酒場の店主がFCに入ったかんじ。近所にFCの養瀧と村さ来があって、その個性といったら。


養瀧は、テーブルに置かれたメニューのほとんどに「当店にはありません」というシールが貼られてる。代わりに、今日のオススメという手書きのメニューを渡される。なんとも楽しい店であったが、オーナーが高齢のために潰れてしまった。もう行けない。


村さ来は個人経営に戻ってしまった。常連客がついたので、もう村さ来の暖簾はいらないんだろう。充分にやっていけるんだろう。村さ来の時にあったオリジナルメニューは3倍の価格に上がってしまった。もう行かない。


だんだんと行く酒場が減ってきた。酒好き庶民には辛いところだ。


今もがんばってる養瀧、つぼ八。個性的店舗は減ったが、がんばってる。どうせ一見で入るなら養瀧、つぼ八だ。だが、村さ来はどうしたんだろう。


酎ハイブームを作った村さ来。金融業のレイク、食品加工業の加ト吉、JTに経営権が移って、今はどこかの外食業のひとつのブランドとなってしまった。FC展開を急ぎすぎて、色々な整備がついてこなかったらしい。個性的店舗が多かったのは客として嬉しかったが、色々と問題もあったらしい。がんばってほしい。


ブラック企業と評判も悪い今のチェーン酒場。安くて、呑めれば、騒げればOKということで客筋も悪い。ワタミやモンテローザの経営者は、つぼ八のFCから独立した。いったいなにを学んだろうか。


一介の酒好き庶民が偉そうなことを言ってしまった。


安くて、旨くて、楽しい酒場。今のチェーン酒場は楽しくない。安くても、旨くても楽しくない。昔のチェーン酒場は楽しかった。好きだった。なぜだろう。あの雰囲気はなんだろう。


好きな酒場に加賀屋がある。つぼ八、養瀧、村さ来と、また違った昔のチェーン酒場。今もがんばってる。そうだ、今夜は加賀屋に行こう。


酒呑み比べ 長野・湯川酒造店

1650年創業の湯川酒造店は、標高1000mにある、最も星空に近い酒蔵だ。

精米歩合は玄米をどれだけ磨くかで、その歩合で吟醸(60%以下)、大吟醸(50%以下)とつけられる。大吟醸は玄米の外側半分を削っているわけ。ちなみに食べる白米は90%、酒米は70%くらい。もったいないが、磨けば雑味がなくなり、すっきりした味になる。だが、酒米の個性もなくなるので、精米技術、その後の技術を求められる。

「木曽路三割麹純米酒」は70%の精米でありながら、すっきりした味わい。米の旨味も感じられた。「木曽路」は、どの1本でもいいので、ぜひ飲んでほしい日本酒だ。

あと、「木曽路」は有名だが、現在の16代当主の名を付けられた「十六代九郎右衛門」も勧めたい。31歳で酒蔵を継ぎ、平均年齢40歳の蔵人たちと共に、長い歴史と若い創造を合わせて作った、米の旨味たっぷりの酒だ。ちなみに16代当主は女性。

呑み比べた3本
・木曽路三割麹純米酒
 Alc度:15~16・酒度:ー3・精米歩合:70%(美山錦)
・木曽路特別純米夏生酒
 Alc度:17・酒度:?・精米歩合:60%(ひとごこち)
・十六代九郎右衛門純米吟醸無濾過生原酒協会9号酵母
 Alc度:17.6・酒度:+1・精米歩合:55%(美山錦)

酒呑み散歩 下北沢・てっちゃん(後編)

最近の酒場は外国人のスタッフが多い。別に酒場に限らないが。そして小さな酒場は、知らない隣の客やスタッフと話すのも楽しい。

下北沢の焼きとり屋「てっちゃん」のスタッフはベトネムから来た。留学で来て、働きながら日本語学校に通い、日本語を覚えたら日本の大学に通い、そして母国に戻って日本の会社に勤めるのが夢らしい。すでに日本語学校を1年も通って日本語検定3級を取ったのだから、もう夢ではない。みずからの力で目標に向かって着実に歩んでいる。

脱サラのじぶんにはいい刺激になった。まあ、会社に入る事が目標になり、目標に達した後が気になるが。でも、日本語を覚えて、日本の大学を出て、焼きとりも焼けるようになって、その経験はきっと役にたつだろう。

今の小さな酒場は、カップルやグループの客が多くなって隣の客に話しかけづらくなったり、スタッフも話をあしらうようになったり。店主や常連客しだいと思うが、楽しい雰囲気はなくなった。昔の酒場はコミュニティの場所だった。店主が一見客に声をかけたり、常連客がオススメやマナーを教えたり。そういう場所だった。

まあ、酒好きの戯れ言。金宮のナカをおかわり。

帰り際に「ベトナムで焼きとり屋を開いたら行くよ」と言ったところで、じぶんは通えないか(笑)。スタッフの「開いたら来てくださいね」は愛想と聞き流して。外国人は、なんとなく日本人の失った愛想とか、世辞とかをもってると感じた。すべてとは言わない。だれもとは言わない。でも、昔の酒場にあった雰囲気を感じた。

日本人とは明らかに違う思想、文化をもつ外国人のスタッフと話すだけでも楽しい。そういう「てっちゃん」に、ぜひ。

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酒呑み散歩 浅草・四方酒店(中編)

浅草の呑み歩き。四方酒店で、昼から「デンキブラン」で酔う。チェイサーに「ハイリキ」を呑む。そのまま缶チューハイの話に…。

缶チューハイ好きが勧めるのは、キリンの「本搾り」。糖類、香料、着色料無添加で、ウォッカと果汁のみ。果汁は、レモンは12%、グレフルは28%、オレンジは45%と、オレンジはジュースより果汁が多いのでは。

残念なのは、あまり売ってない事。カクヤスでもロング缶のケース買いはできない。

「本搾り」は、2003年にメルシャンが作った。そして2007年にキリンブランドになったが、キリンには「氷結」という缶チューハイのトップブランドがある。「本搾り」はセカンドブランドとして不遇にあう。事実、2011年の震災時に、製造優先は「氷結」だったという。

「氷結」も含めて、多くの缶チューハイは甘い、とっても甘い。その中で「本搾り」は甘くない。添加物ばりばりで、果汁ちょっとの缶チューハイばかりの中で、この「旨さ」といったら。オススメはレモンとグレフル。

缶チューハイは、一部を除いて焼酎ではなくウォッカを使っている。好き嫌いはあるが、やっぱり缶チューハイ好きとして、焼酎を勧める。現在はタカラの「CANチューハイ」とアサヒの「ハイリキ」のふたつ。「ハイサワー缶」も醸造アルコール(いちおう甲類焼酎)を使っている。

オススメは「ハイリキ」。

正しくは「チューハイハイリキ」。1983年に「ハイリッキー」という名で東洋醸造が作った、日本初のチューハイブランド。その後に旭化成に移って、「ハイリキ」となって、2002年にアサヒビールに移った。

「CANチューハイ」は日本初の缶入りチューハイ。1984年1月発売。「ハイリキ」は、最初は瓶で、缶の発売は1984年7月。

アサヒビールにはカルピスから移った「カルピスサワー」や、協和発酵から移った「カクテルパートナー」もある。キリンの「本搾り」と違って虐げられるほどアサヒオリジナルのチューハイは有名ではない。というか知らない。

缶チューハイの中ではマイナーブランドだが、旨い。呑みやすい。ロング缶か、瓶をゴクゴクと呑みたい。オススメはプレーンにカットレモンをのせて呑む。ミントをのせてももいい。ぜひ。

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酒呑み散歩 下北沢・てっちゃん(中編)

下北沢の「てっちゃん」で「ホッピー」を呑みながら、一度工場見学に行こうという話になった。

調べたが、できないらしい。残念。

ホッピービバレッジは1910年に秀水舎という名で創業。サイダーなどの清涼飲料水を作っていた。その後に、その技術を生かして1948年に割りもの「ホッピー」を作った。「ホッピー」は、現在幾度目かのブーム。どこの酒場でも呑める。関東以外でも呑めるようになった。3代目社長のがんばりで、ここまできた。

関東で有名なもうひとつの割りもの「ハイサワー」は1952年創業の博水社が1980年に作った。「ハイサワー」は焼酎の新しい呑み方として、サワーブームを起こした。博水社もサイダーなどの清涼飲料水のメーカーである。一時期低迷していたが、こちらも3代目の女性社長のもと、2013年に、焼酎をすでにハイサワーで割った「ハイサワー缶」を出した。かなり売れてるらしい。

最近はアルコール飲料業界そのものが苦戦。ビールも日本酒も缶入りも。ハイボ(ウイスキー)もワインも落ちてきた。

その苦境で、割りものを作り続けてきた2社が、傍目八目、どういう展開を見せてくれるか。特に「ホッピー」好きとしてはホッピービバレッジが気になる。社長が動くだけでは限界もあろう。メーカーなら商品でがんばってほしい。

そして。

2012年に、味の素からアサヒビールのグループになった乳酸菌飲料のメーカーのカルピスも、1994年にカルピスサワーを出した。カルピスサワーを呑んだ時、時代は変わったと感じた。コドモの時に飲んだカルピスを缶チューハイで呑むとは。2013年12月に、カルピスサワーはアサヒビールのひとつのブランドとして、新しく出される。時代は、また変わる。

ホッピービバレッジの話から大きく外れた。とりあえず、酒好きができる事は少ないが、「ハイサワー缶」と「カルピスサワー」を箱買いしよう。ぜひ。

酒呑み散歩 浅草・四方酒店(前編)

「デンキブラン」という名は知っていた。浅草にある神谷バーでしか呑めないと思っていた。浅草で呑み歩いた時に、四方酒店で呑めたのでびっくりした。

角打ちのできる四方酒店で、実は初めて「デンキブラン」を呑んだ。

「デンキブラン」は日本で最も古いバー、神谷バーの創業者・神谷伝兵衛が考えたブランデーベースのカクテル。材料の詳細や配合は明かされてなく、神谷バーでしか呑めない。アルコール45度で舌が痺れたとか、また、発表当時に流行モノをなんでも「電気なんとか」と言ってたとかで、「電気ブランデー」。そして「デンキブラン」となった。

現在も30度と40度がある。冷やしてストレートで呑む。チェイサーなしでは、ちょっと呑めない。神谷バーではビールをチェイサーに勧めている。ブランデーよりハーブ(?)っぽい香りと、よくわからない味わい。まあ、260円と割安なカクテルなので、ぜひ。休日の神谷バーは混んでいるので、「デンキブラン」だけを呑むなら四方酒店がオススメ。ちなみに200円。

実は、神谷バーのオーナーであるオエノンホールディングスの合同酒精が、地酒として浅草だけで売っている。神谷バーに行かなくても呑めるわけだ。合同酒精はビッグマンや鍛高譚などのメーカーだ。グループに富久娘や北の誉などもある。

調べたらネットでも売っていた。もう浅草に行かなくても呑めるわけだ。まあ、商売上手なメーカーなので。ぜひぜひ。

酒呑み比べ 三重・後藤酒造場

後藤酒造場は1677年から続く古い酒蔵。歴史だけではなく、全国新酒鑑評会で金賞5回という実績もある。そして数年前に三重で作られた新しい酒米「神の穂」。酒米で有名なのは兵庫の「山田錦」だ。全国新酒鑑評会で上位を占めるようになり、一時期は山田錦で作った酒は別部門となるくらい。しかし地元の酒米で酒を作りたいということで、求められて「神の穂」は作られた。

「神の穂」の純米吟醸は、華やかな香りと優しい旨味ある味わい。今風の日本酒。
日本酒は未だ生酒ブーム。だが、なかなかと家で生酒を呑めるものではない。一升瓶を冷蔵するのはたいへん。今回は純米吟醸を勧めるが、もし店で無濾過生も呑んでほしい。ぜひ。

呑み比べた5本
・颯・純米
 Alc度:16~17・酒度:+3・精米歩合:60%(神の穂)
・颯 無濾過生・純米吟醸
 Alc度:17・酒度:+2・精米歩合:55%(神の穂)
・颯・純米吟醸
 Alc度:16・酒度:+2・精米歩合:55%(美山錦)
・颯・山廃純米
 Alc度:15.5・酒度:+3・精米歩合:60%(山田錦)
・颯 無濾過生・純米吟醸
 Alc度:17・酒度:+2・精米歩合:55%(山田錦)


酒呑み散歩 下北沢・松ちゃん

下北沢を呑み歩く。

チェーン酒場には興味ないので、安くて旨くて呑んで楽しい酒場を探す。ネットで、100円の立ち呑み屋・松ちゃんを知る。個人経営でこの安さは行かなければならない。

2012年の立ち呑みの日にできたという松ちゃん。酒、肴は100~200円だという。

100円酒場は意外とある。板橋の「SHOWA」、蒲田の「往来」、秋葉原の「百飲」などは有名だ。すべてが100円ではないが、店主の心意気が伺える。松ちゃんも楽しみだ。
下北沢は道がわかりにくいうえに、駅前が再開発中で通行制限もあって迷って迷った。ようやく、看板を見つけたが…。廃業。店主は代わって、別の店になっていた。

チェーン酒場が増えているが、一方で個人経営の酒場は減っている。市場原理、資本主義はしかたがない。だが、酒好きは、酒以上に酒場の雰囲気に酔うのだ。酒だけに酔うなら家で呑めばいいし、買って路上や公園で呑めばいい。そのほうが安い。

また、チェーン酒場は雰囲気を楽しめる処ではない。うるさい客、他の客に迷惑をかける客。酔う事を楽しむのではなく、酔って(酔ったふりして)騒ぐ事を楽しんでいる。騒ぐなら、それこそ家で騒いでほしい。

個人経営の酒場は、常連客の客筋も影響するが、店主の気心で楽しい雰囲気になる。小さいながらも楽しく呑める店が減るのは、とっても残念だ。