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持続可能な発展議論 静岡市で経済同友会セミナー




 経済3団体の一つ、経済同友会は17日、静岡市葵区と駿河区のホテルで第27回全国経済同友会セミナーを開いた。今年のテーマは「持続可能な発展をめざして-ふじのくに日本の新成長戦略-」で、全国44の経済同友会から約1000人の企業経営者らが参加。「持続可能な発展と企業経営」「再生・日本のモノづくり」など4テーマでパネルディスカッションが行われた。県内での同セミナー開催は浜松市で平成16年に開かれて以来2度目。                   ◇ 開会式は葵区のホテルで行われ、川勝平太知事らが歓迎のあいさつ。川勝知事はセミナーのテーマとなっている「ふじのくに日本」に感銘を受けた様子で「素晴らしい勉強会となって、すばらしい思い出を静岡から持ち帰ってほしい」と笑顔で述べた。 その後、静岡市出身の伊藤元重・東京大大学院教授が基調講演。「日本経済はアベノミクスの第1、第2の矢でルビコン川を渡った。15年苦しんだデフレに戻ることはないが、政府の政策に頼って民間が何もしないで先送りするのが一番のリスクだ」と指摘した。 「持続可能な発展と企業経営」を議論したパネルディスカッションでは、静岡銀行の中西勝則頭取を議長に、ウシオ電機の菅田史朗社長、法政大大学院の坂本光司教授(経営学)、静岡文化芸術大の磯田道史教授(歴史学)、三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長の4人がパネリストとして、それぞれの立場から議論を展開した。 菅田社長は「日本企業には近江商人の『(売り手よし、買い手よし、世間よしの)三方よし』の理念が組み込まれている」と企業の社会的責任の重要さを指摘。坂本教授は、価格競争をしない▽特定の市場に過度に依存しない▽急成長・急拡大・流行を追わない▽経済性と社会性の両立-などを持続的発展が可能な企業の条件として挙げ、「人の命と生活を踏みにじる経営ではいけない。社員の希望退職を募るぐらいなら自らのクビを切るのが正しい社長の姿」と喝破した。 磯田教授は17日に命日を迎えた徳川家康を例に挙げ、「270年近く政権を持続させた家康ほど持続可能な発展に成功した人はいない。武田軍とは違い、敵に対しても憎しみを抱かせなかったことが長期政権につながった」と指摘した。小林社長は「ハードウエアにソフトウエア、ものづくり産業にどういうサービスを付加するか、質的転換をいかに行うかが今後の日本のポイントだ」と述べた。 セミナーは18日も開かれ、徳川記念財団の徳川恒孝理事長が特別講演する。


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