ノマドの森から - from the Nomadic Woods -

ノマドの森から - from the Nomadic Woods -

移動を続けるノマドの森から届く不定期郵便

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列車に揺られて6時間。
次の街、バンドンへ。
暑い、やはり暑い。
安宿を探して右往左往。
これはもうお決まりだ。
知っているのは友達から教わった携帯番号のみ。
さすがに初対面。
いきなり泊まらせてとは言いづらいので、
とりあえずは宿を探す。
だが、どの宿も汚な過ぎる。
一泊すらしたくない。
駅に戻り、公衆電話から彼に電話。
彼は、マレーシアの僕の友人から話は聞いていたよう。
でも突然の電話にびっくりしていた。
20分後、駅に原付で迎えに来てくれる。
友達が居て、本当に良かった。
「荷物はそれだけなのか?」
「これだけだよ。」
かなりびっくりしている。
僕の荷物は余りにも少ない。

原付の荷台に乗っかり、彼の家に。
彼は実家住まい。
姉と母が迎え入れてくれる。

彼の部屋にいくと、
そこはハードコア一色。
まるで僕の実家のよう。

そこでまた、ストーリーは始まる。

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バンドンまでの道程

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途中の村

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棚田

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バンドンの乗り合いタクシー
初めての南半球。
シンガポールから飛行機で赤道を越えた。

ジャカルタ、スカルノハッタ空港に到着。
シンガポールの空港が綺麗過ぎたせいもあるが、
それにしてもこの空港はかなり古ぼけている。
空港の時点で、ここはインドネシアだと感じる。

空港からバスでジャカルタ市街地へ。
暑い。やはり暑い。

バスは市街地のはずれのようなところで止まり、
そこからは歩いて安宿街を探す。

初めての土地ではいつもさまようのが定番だ。
バッグを担いで炎天下を右往左往。
地図はインターネットで探し、
パソコン画面に向かってデジカメで撮ったもの。
ほとんど手掛かりなし。地図の意味が無い。

地図は諦め、人に尋ねて回る。
英語が通じない。
安宿街の名前は「ジャラン・ジャクサ」(ジャクサ通り)。
それだけを連呼する僕。
現地の人も現地語と手振りで教えてくれるが、
手振りから理解するにかなり遠い気がする。

かなり歩いたところで外国人を発見。
白人なので英語は間違いなく通じる。
すかさず声を掛けると、かなり丁寧に教えてくれた。
そして、1時間は歩く必要があるらしいことも知った。

時間はある。タクシーやリキシャはよく走っているが、
それに乗るというオプションは持っていない。

水分補給してそれを絶えず発汗しながらひたすら歩く。
ついに辿り着いた少し汚い通りは安宿街の匂いがした。
それからさらにホテルを探し歩いてようやくチェックイン。
荷物をおろして通りに出て、インドネシアのビンタンビールを飲む。
ビールは今までの辛さを全て美化してくれる。

色々な匂いを吸い込んだ安宿街の路上。
外国人と客引きがうろつき、
夜になると娼婦がたむろする。
路上で飲むビールは、そんな風景も美化してくれる。


それにしてもジャカルタは人が多い。
バスには人が満載で、あらゆる道路が交通渋滞。
渋滞の隙間をバイクが走り回る。
車道脇の歩行者道路は、バイクの為の道になっている。
逆走するバイクは全然珍しくない。

ジャカルタでの目的は、インドビザの入手。
次に行く国はインドなので、ここでビザを取る。

書類不備で2回もインド大使館に出向き、
発給まで5日間、またインド大使館に受け取りにいかねばならない。

5日間もあるので、僕は次の街に移動する。
次の街はbandung、更なる冒険を求めて。

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ジャカルタ、スカルノハッタ空港

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ナシゴレン

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路上の卵焼屋

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ジャカルタの細道

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ジャカルタの夜


僕は、気がつけばマレーシアとシンガポールとの国境に立っていた。
ひどい二日酔いのままシンガポール行きのバスに乗り込み、
どろん、と眠りの底に居座っていたら、国境まで来ていた。
意識もおぼろに出入国審査を済ませ、また同じバスに乗って、
シンガポールの街中のちょっとはずれに辿り着く。

僕のシンガポールの最初の印象は、
シンガポールは思っていたほど綺麗ではない。
道にゴミを落としても、タバコの吸殻を落としても罰金の、
とてもクリーンな街を意識しているシンガポールだが、
全体がそうなわけではない。
公園ではビール片手にその辺に座り込んで談笑している人が何人もいるし、
吸殻も結構落ちている。
国全体がストイックでは無いことに、少し安心した。

バスは何処だかもわからない道端に僕らを降ろした。
近くの地元の人に道を聞いて地下鉄駅に向かい、
乗車して目星を付けていたドミトリーを目指す。
降り立ったブギスという繁華街はほとんど東京と同じような、
大都会のど真ん中だった。
大きいビルが立ち並び、マクドナルドやスターバックスなど、
国際的なチェーン店が目白押しだ。

インド人のカレー屋や中華系の食堂が多いのは、
マレーシアと変わらず、ここも多民族国家だからだ。
もともとはマレー人しか住んでいなかった漁村だが、
今では中華系人口が70パーセント以上とマレー人を上回る。マレーシアと同じようにインド人も10パーセント近く住んでいるようだ。
宗教も多様で、お洒落なショッピングストリートに、
いきなりヒンドゥー教の寺院が現れたりする。

マレーシアでお世話になったハードコア仲間が、
シンガポールのハードコア仲間と連絡を取ってくれ、
ここではその仲間達と遊んだ。
夜のマーライオンをバックに酒盛りを始めた。

彼らが酒をおごってくれ、
ハードコアを酒のつまみに、夜遅くまで飲んだ。
音楽の話題に終わりは無い。話すことは幾らでもある。

翌日は早朝に起きてインドネシア、ジャカルタへのフライト。
翌日と言っても宿に帰って2時間仮眠を取り、空港へ向かう。
またしてもひどい二日酔い、というか酔ったままの出国手続き。
意識もおぼろに飛行機に乗り、気がつけばそこはインドネシアだった。

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ブギス駅周辺

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ヒンドゥー教寺院

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マーライオン