30代・シングル女子の乳がんな非日常。 -22ページ目

30代・シングル女子の乳がんな非日常。

元気が取り柄の30代独身OL。
2015年1月、しこりもないのに乳がんと診断され、自覚症状ないまま全摘手術&16ヶ月間の抗がん剤治療後、二次再建。
治療ひと段落して始めた婚活からの、結婚しました!

深夜・徹夜の激務で半ば現実逃避をしながら、なだれ込むように入院で全摘手術。

退院までのヒマヒマ期間は怒濤の調べもの期間。
超遅ればせながら、色々なことを知り、反省し、気づいた貴重な時間。

その時から思っていたが、最近ますます思うのは、

乳がん患者もがん患者も、私が思っていたよりも多い

ということ。

さらに、

30代・シングル仲間もいっぱいいる!

ということ。

去年の暮れ、イマイチ信頼できない医師に、「まあ90%以上の確率でガンだね」と言われた時。
今年に入って、何度目かわからない針生検を受け、乳がんが確定した時。

ちょうど、テレビで乳がんを題材にしたドラマが連発されていて、
ズーズー泣いて見ながらも、
「この人たちはみんな旦那さんや子どもが支えてくれてるのに、私は一人ぼっち。
 やり場のない悲しみや不安やイライラは自分一人で消化するしかない。」
とか思ってた。

友達にも家族にも病気のことを言えずに隠している状況の中、
吐き出すところがなくて、このブログを始めてみた。

た、初めて見るといるわいるわ。
同じ境遇の方々や先輩がたくさんいる。

いろんな方のブログを読みあさりまくって、
境遇、病状、治療法、副作用、気持ち、などなど
本当に十人十色、さまざまで、本当に参考になったし勇気づけられた。


今日はこの方のブログを発見し、境遇や文章に勝手に親近感を覚えて読んでいます。

オンナのサバイバル日記
2009年2月に片胸を部分切除。2011年に肺、骨、肝臓。それでも続く日常日記。


片野あかりさん、というコピーライター/ライターさんで、31才で乳がんが発覚した女性。

乳がん治療を面白く、リアルに描いたエッセイも出版されていました。



転移があり、残念ながら2011年に亡くなられているようですが、
リアルでポジティブな彼女のブログに励まされ、また考えさせられます。

化学療法をせず、東洋医学で治癒をめざした千葉はなさん。
術前から、転移後まで、かなりさまざまな抗がん剤治療を行って来た片野あかりさん。

明後日から始まる抗がん剤を前に、私にとって衝撃的なタイミング。

抗がん剤を乗り越えればまた元の生活に戻れる、と思い込もうとしていたけれど、
そうとは限らない、という現実を改めて突き付けられた思い。

とりあえず今は前に向かって進むしかないのだけれど。

後悔がないように、毎日を大切に、ていねいに、楽しく生きないと、だな。

よし、あと1日。

明日は、先日の休日出勤の代休をいただいて念願の場所に行ってきます♪
先日、36歳の若さでこの世を去った、「羊毛とおはな」ボーカルの千葉はなさん。

3月下旬、自分の死期を予感した彼女が、ファン宛に書いた手紙が公式ブログで公開され、
彼女もまた乳がんだった、ということを今日知った。

羊毛とおはなオフィシャルブログ「羊毛とおはな屋さん」
ファンの皆さまへ おはな


2012年7月、33歳の時に乳がんが発覚して手術。
その後は化学療法をせず仕事に復帰したが1年後に再発。
再発発見後は東洋医学、食事療法や漢方での治療を行いながらライブ活動を継続。
さらに1年後の2014年6月に再手術するも病状は悪化。
Quality Of Life をあげる治療に切り替え、4月に永眠。

発覚してから2年と9ヶ月。あまりに急だったのではないか。


化学療法を選択せずアーティスト活動の継続を選んだこと、

死を前にして、心が晴れやかで、悟り、ワクワクしている、とまで表現し、

自分のことを置いて、ファンに対してのお礼と愛のこもったメッセージ。


病気発覚から、手術や治療のこと、きっと色々悩んだんだろうな、
そして、覚悟をきめて、この手紙を書いた時の心境はどうだったんだろう。

メッセージを読んで、ズシンと来た。

共感、や感動、など一言では表せない複雑で入り交じった、でもずっしりした重みのある感情。


乳がんが死につながる重大な病気であること、またこの病気との闘いは容易ではないのだ、ということを改めて突きつけられた感じもある。


自分がはなさんの立場だったらどうするだろう。

いや、ある意味同じ立場でもあるし、違うようでもある。



はなさんの優しい柔らかい声、好きだったのにな。

ライブ、行きたかったな。

心よりご冥福をお祈りします。




そして私は、今の自分にできることを、まずは頑張ろうと思います。


さて、抗がん剤スタートまであと3日。



来週から抗がん剤治療を開始することが正式に決まりました。

今月に入って帽子とウィッグを買い揃え。

ウィッグ期間、どうせなら色々名、髪型を楽しもうと
試しに買った栗色&パッツン前髪のウィッグが似合わなさすぎて悶絶。
斜め前髪の落ち着いたブラウンのヅラを入手し、ひとまず許容範囲か。

帽子はもともと好きだったことと、セールにまんまと乗ってしまい、気づけば大量増加。

ま、毎日お世話になるし、いいかな。

明るい色のがもう少し欲しかったり。

まだまだ止まらない物欲。




今日は早起きで重労働、その後食べて飲んで帰宅。
フルに疲れてるはずなのに、眠くない。

抗がん剤スタートまでのカウントダウン、
通常に生活できてる今の時間を、体が惜しがってるのかもしれないな。