今年の夏は野菜高騰の予感 | 無農薬栽培 みんな集まれ!ノーマ農園

無農薬栽培 みんな集まれ!ノーマ農園

2011年春、愛知県愛知郡東郷町諸輪畑尻山90番地に、すべての人がノーマルに生きるための農園が誕生しました。その名も『ノーマ農園』。

年々野菜栽培が難しくなっているのを感じています。
周りの有機農家さんと話しても、ノーマ農園を振り返ってみても、今までと同じ方法で栽培していては、同じように収穫できないことが多々あります。
日本全国を見回しても、サツマイモ、ジャガイモ、玉ねぎ、人参、レタス、キャベツなど一大産地が病気に見舞われたり、異常気象で収穫量が減ったりして価格が高騰することが頻繁に起こっています。

この夏は、異常高温と干ばつ、異常雨量により野菜や穀物の収穫量が減って、欲しくても食べられないという状況が日本でも現実化するかも知れません。(私の単なる予感)

大地震などの大災害も、いつ来るか分からないものの、来る確率は非常に高いといわれています。
そんな中で、熊本や能登で大きな災害を経験しました。

同様に、世界的な人口爆発や有事の勃発、異常気象、国内においては農業従事者の減少と耕作面積の減少傾向により、いつか食糧危機が来ると予測する人もいましたが、それが現実味を帯びてきたと感じています。

慣行や有機の垣根を越えて国民のお腹を支える農業としての役割が、かけ声だけでなく現実的に重要になってきそうです。

どんな時代になろうと、私はライフワークである農業を淡々と続けて行くだけですが、周りの状況が変われば、ただ淡々とやっていれば良いということでもなくなってきます。
大変な時代になってきました。
今年がその年(食糧危機)になるか、その先かは分かりませんが、そうなる条件はそろっていると言うことです。

悲しいことに、その様な状況になれば、貧しい国や地域がまず犠牲になります。
日本人である私たちは、自らの生存のためにお金を使って世界中から食べ物をかき集めようとするでしょう。
自分たちが生きるために、餓鬼になって食べ物を合法的にかき集め、貧しい国や地域の人々を間接的に見殺しにする事態が起こるのは火を見るより明らかです。
そんな状況になる前に、私たちにできることは何なのかもう一度考えてみたいです。

気温が上がれば、エアコンを付けて熱中症にならないようにするのは結構ですが、そんな対処方法で根本的な問題は解決されないということは、皆分かっていても、その根本対策を行動に移す勇気も覚悟も持たないまま「ゆでガエル」になる運命をたどるのでしょうか?

今日も、農作業の後に昼風呂を楽しみ、エアコンの効いた部屋で事務仕事して、ベッドで少し横たわり、あ〰幸せ。
こんなノー天気な私に何ができるのでしょう。
どんな異常気象でも、野菜を育て食べ物を作り続ける。
これが私にできることです。