ハタ・ヨーガの実践法② | 10年後の未来もHappy Life Yogaで笑顔で健やかに過ごす!

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「ただただシンプルにヨガを多くの方に伝えたい!」

2020.3.11より「オンラインヨガ」スタートしました!

未来を見据えた、日常に活かせる身体(姿勢)づくりと、くすっと心の笑顔を引き出す「Happy Life」をご提案します。

前回のつづき…

 
シャット・カルマ 
シャットは「六」、カルマは「行為、作法」
具体的には6種の身体の浄化方法のこと
 
「ハタ・ヨーガ・プラーディーピカー」ではプラーナーヤーマの前
「ゲーランダ・サンヒター」ではアーサナの前に位置づけられていいます。
 
その目的はインドの伝統医学アーユル・ヴェーダでもあげられる身体の3つの体質トリ・ドーシャのバランスが取れた状態にすることにあります。
 
「ハタ・ヨーガ・プラーディーピカー」ではトリ・ドーシャのバランスが取れているときには、シャットカルマを行う必要はないとされています。
 
トリドーシャ・・・3つの体質
 ↓   ↓
「三つ」「障害・腐敗」
以下の3つのドーシャ、それぞれが過多になるとそれが障害となり、病気になる、と考えらています。
 
①ヴァータ
「風」
感覚器官を通していろいろなことを知覚する、排泄作用、運動、消化の火を強める、血液の循環
性質:冷たい、乾いた、やせ型、動きが機敏
↑↑やせて体力が落ちる、不眠やいらいら、温かいものを欲する
↓↓身体機能の減退、理解力の低下、苦い・乾いた・辛い・冷たいものを欲する
 
②ピッタ
「火」「熱」
体温維持、体の柔軟性がある、知的作業
↑↑発熱、発汗、めまい、空腹感、のどの渇き、
↓↓消化力が弱まる、酸味・塩味・辛味、温かいもの、刺激的なものを欲する
 
➂カパ
「水」身体の水分に関すること
身体に潤いを与える、病気に対する抵抗力、忍耐力が養われる、
精神状態の安定
↑↑冷え、動作が鈍い、眠くなる、食欲不振、思考能力の低下
↓↓甘味・酸味・塩味・脂気のもの、消化に時間のかかるものや冷たいものを欲する
 
⇒今の私は・・・ヴァータ・カパは比較的バランスがとれていて、ピッタが低下しているように思います。。パソコン作業も増え、からだのこわばりが残っている状態。
レッスン休止の分、身体はやっぱりいつもと違うショボーン
 
<種類>
 
1.ダウティ(身体の入り口の清掃)
内臓、歯、心臓(食道)、舌の清掃、肛門の洗浄(⇒ウォッシュレット??)
 
2.バスティ(身体の出口の清掃)
肛門や直腸(!)の清浄
 
3.ネーティ(鼻腔の清掃)
スートラ・ネーティ・・・ひもや布を使う
ジャラ・ネーティ・・・水を左右の鼻腔に流す ⇒私も実践中!風邪の予防、鼻詰まりの軽減に
 
4.トラータカ(眼の強化法)
視線を動かしたり、瞬きせずにじっと一点を見つめる、精神の集中法
 
5.ナウリ(内臓を刺激する) ⇒片岡〇太郎さん実践の!
腹筋群を動かし、内臓を引き上げ、内臓をマッサージする。
内臓の下垂を予防し、内臓の働きを活性化させる
 
6.カパーラ・バーティ(鼻の浄化)
ネーティと同じように鼻の通りを良くし、頭をすっきりさせる
 
ムドラー
 「封印」「印章」「記号」「象徴」「シンボル」「(儀式における)印契」
アーサナに特殊な呼吸法やクンバカ、特定の場所への集中、イメージなどを組み合わせる
 
目的は絶えず身体から出ていくプラーナを体内にとどめさせ、そのプラーナのの熱や刺激によってクンダリニーを覚醒させる
 
アーサナその姿勢を保っている間は無理のない呼吸をし、必要以上の力は抜き、身体の響くところに意識を向ける  
上差し
 同じように見えて、全く異なる手法
下差し
ムドラークンバカをし、バンダ(特定の部分の締めつけ)を行い、ある一点にあるいはチャクラ(☆)などに意識を集中させる  
 
①マハー・ムドラー
②マハー・バンダ・ムドラー
③マハー・ヴェーダ・ムドラー 
この3つはセットになっていて、会陰部への刺激や締めつけを行い、クンダリニーの覚醒へと導く。
④ジャーランダラ・バンダ(喉の締めつけ)
アムリタとよばれる「甘露」「不老不死の水」が喉から流れ出ないようにすること、プラーナが上昇して出ていくのを引き戻す
⑤ムーラ・バンダ(会陰部の締めつけ) 
⑥ウッディーヤナ・バンダ(腹部の上部への締めつけ)  
ここまでの3つのバンダを「バンダ・トラヤ」
⑦ヴィパリータ・カラニ(逆さま)
アムリタがおへそに流れるのを戻す
⑧ケーチャリー・ムドラー※閲覧注意注意
舌の裏側を少しずつ切っていき(!)、舌先を喉の奥に当てて、アムリタが流れ落ちないようにする
 
【チャクラ】
「輪」「円」、エネルギーの凝集したセンター
チャクラが活性化すると、回転し始め、各チャクラに応じていろいろな力が授かる、とされている。
身体の中心に通るスシュムナーとイダー・ピンガラが交わったところにあるとの説も。 
クンダリニー同様、感じたり経験したりして初めて理解できるものである。
 
①ムーラーダーラ・チャクラ(会陰部)
身体の根本を支えるチャクラ
ここにクンダリニーがとぐろを巻いて眠っているとされている
 
②スヴァーディーシュターナ・チャクラ(生殖器)
自分の状態を表すチャクラ
 
➂マニプーラ・チャクラ(へその辺り)
活動的なエネルギー・消化・吸収を支配するチャクラ
 
④アナーハタ・チャクラ(胸・心臓の辺り)
呼吸器系、情緒・愛情をつかさどるチャクラ
 
➄ヴィシュダ・チャクラ(喉)
アムリタの保持
 
⑥アージニャー・チャクラ(眉間の辺り)
第三の目ともいわれ、物事の真実を見る眼
 
➆サハスラーラ・チャクラ(頭頂部)
 
 
【ハタ・ヨーガにおける瞑想とサマーディ】
古典的なラージャ・ヨーガでの瞑想は対象物に集中し、心の作用を止めていくのに対し
ハタ・ヨーガではむしろ心の働きを活性化させ、感覚やイメージを広げていく
 
サマーディはクンダリニーが覚醒することで得られ、それは「塩が溶けて一体化となるように、アートマンと意とが合一した状態」
 
ハタ・ヨーガはヴェーダンタ哲学と深い関係にあるので、一元論、ブラフマン(大宇宙)とアートマン(我)が合一し、すべての観念がなくなった状態であるとされている。
 
む、難しい・・・
なかなか体得はできないのかもしれない・・・
 
けれども、ヨーガを伝えていくために、この奥深さを人生を通して学び続けます。

続きはだいぶ先の「マントラ・ヨーガ」へ。