オプチミストたちの素敵な休日 -2ページ目

イギリス文学における、彼の国一流のユーモア礼賛

仕事を辞めて時間が出来てからというもの、以前より一層読書に熱が入るようになりました。

元々本を読むペースが遅い為、あまり多くを消費できない私なのですが(速読方ってのは、ありゃどうなんでしょうね?)ここ数ヶ月は1ヶ月平均、6冊くらいを順当に消費しているのです。


ところで昨年末頃ですが、突然ジェイン・オースティンの「自負と偏見」がどうしても読みたくなり、かなり久しぶりに再読しました。

通常私は1冊の本を最低3回くらいは読み返すのですが、何故か「自負と偏見」に限っては、1度読んだきり蔵書の奥の方に追いやられていたのです。


ところが久しぶりに読んでみると、これがまた面白いこと!

何で私は今までこんなに素晴らしい作品を放っておいたのかしら?理解に苦しむ。

とにかくそれ以降、俄然オースティンに火が点いてしまい、文庫化されている翻訳本の殆どを貪り読みました(エマだけは最後のお楽しみにとってあるのです★中野康司氏が翻訳しているものは本当に読みやすいし面白い)。


また時を同じくしてロンドンに小旅行したこともあってか、最近はイギリスの小説を色々読みたい気分が高まっていたので、以前お友達のYさんにお薦めされて以来(これはとても信頼のおける筋の情報)、ずっと自分のMustReadリストに入ってはいたもののなかなか手を付けられずにいた、ジェローム・K・ジェローム著の「ボートの三人男」を読み始めたのです。

テムズ河での河遊びのお話なんてとても気分だったもので。


ところが満を持して読み始めてみると、これがまた面白いこと!!

いや、面白いどころの騒ぎではない。

小説(というか書物全般を通して)を読んでこんなに笑ったのは本当に久しぶりです。

町田康著のエッセイ、「実録・外道の条件」を読んだ時以来です。(これもなかなかの強者で、読んだ後しばらくはうっかりすると公共の場でもクスっと笑みが漏れてしまう為、かなり危険)


本当に、これでもかと言わんばかりに我々読者を襲う珍エピソードの嵐には、笑い無くして先には進めズ。

彼らの旅路は様々なトラブルの宝庫なのですが、そのたびに語り手の“ぼく”(ジェローム氏本人だそうな)が回想する過去のエピソードが本当におかしくておかしくて、読み終わった今でも思い出し笑いが止まりません。

「それにつけても思い出すのは―」なんて調子で“ぼく”が過去の体験を語りだしたら、迎え撃つ覚悟が必要。

本当に、よくもまあこんなに面白いネタを沢山持っているものだと、毎度“ぼく”の小話には面白いを通り越して、感心すら覚えてしまいます。

最も“ぼく”に限らず、友人のジョージとハリスも様々な珍ネタを披露してくれるわけですけれども。


ところでこの三人男たち、本当に皆野放図で自惚れが強くて(彼らの特徴については分析結果を下に記載)、こんな風に生きれたら、またこんな人間ばかりだったら世の中さぞ面白いだろうな~否、世の中混乱を極め、深刻なカオス状態へと陥っていくのかな~なんて思ってしまいます。


この三方は皆それぞれ自己愛に満ち満ちている為、何かあれば直ちに人のせいにし(自分が間違っているかもしれないという発想には結びつかない)友人を罵倒するという場面が多々あるのですが、それでも大きな喧嘩は勃発せず、しばらくすると皆けろっとしてまた楽しげに談笑し始めたりするのです。

彼らの間には、その場で思いっきり言いたいことをぶつけて後には引かないという、気持ちの良い友情が成立していると言えましょう。


また“ぼく”と犬のモンモランシーとの関係もまるで対・人のようで、犬の元々の性質を大いに尊重している(というより躾をしていない?)為、犬はやりたい放題で、彼もまたこの小説の面白さに色味を添えています。


さて、実はこの小説は元々ユーモア小説として執筆されたわけではなく、テムズ河沿いの歴史を紹介する本として書かれたものだそうですが、その片鱗は作中至るところで見受けられ、ユーモア溢れる間抜けで愉快な面と、テムズ河沿いの数々の見所やその土地の歴史的背景などを縷々として紹介しているという真面目な面も併せ持っているのです。


この“ぼく”は、川沿いの素晴らしい風景を愛でながら、時々妙に崇高でスピリチュアルな気分に浸ってしまい、俗世間を嫌悪し批判し、古の世界へトリップしてしまうという癖の持ち主です。

そうなると今自分のしていることなども忘れ、どっぷり自己の妄想世界へと埋没していき、友人にどやされたりハッと我に返ったりして漸くこちらの世界へ戻ってくる、などという場面がよくあり非常におかしいです。



ところで驚きに値するのが、この小説が書かれたのは今から100年以上前の1889年ということです。

こう言ったらあれですけど、この時代にこういった類のユーモアが存在していたなんて!そして100年以上の時を隔てて、私をこれほどまでに笑かしてくれるなんて!と、考えてみればすごい事ですね。

この小説が発散する英国流のユーモアは今でも全く色褪せていないし、これだけ滑稽で喜劇的で、作中数々の罵声・暴言が飛び交っているにも関わらず、品格は少しも損なわれていないし、全体を通して洗練された雰囲気に満ちているところも英国っぽくていいなあと私は思います。


オプチミストたちの素敵な休日


また、訳者の丸谷才一氏の言葉の操り方は本当に的確で素晴らしく、まさに名訳と言えましょう。

この小説が訳されたのも今から30年以上前というから、これも驚きですね


ただ、一つだけとても残念に思うのは、表紙画が池田満寿夫氏のもので      はなくなってしまったということです。。


 ←ちなみにこちらは池田氏による表紙

 三方がなんとなくイメージに合ってるし、モンモランシーも可愛い!


 私はこの絵が好きだったのに・・




それでは最後に私見ですが、三人男たちの性質について、★印で簡単にまとめてみたいと思います。



◆ ぼく     見栄っ張りで格好つけマン度数 ★★★★★

          狡賢い度 ★★★★☆

          知的レベル ★★★☆☆

          神経質度数 ★★★★☆        

          珍妙な体験談の数 ★★★★★         

          他者への迷惑貢献度 ★★★☆☆

          自惚れの強さ ★★★★★

          他人の過ちを許す心の広さ ★☆☆☆☆

         


◆ ジョージ  見栄っ張りな格好つけ度数 ★★★★☆

          言ってることの信憑性  ★☆☆☆☆

          たまぁにマトモな発言 ★★☆☆☆

          狡賢い度 ★★★☆☆

          神経質度数 ★★★☆☆          

          他者への迷惑貢献度 ★★★★☆

          自惚れの強さ ★★★★★

          いい加減な適当男度 ★★★★★

             

◆ ハリス   見栄っ張り度 ★★★☆☆

          狡賢い度 ★★☆☆☆

          神経質度数 ★★☆☆☆

          意外と人が良い ★★★☆☆

          言動のめちゃくちゃ度 ★★★★★

          他者への迷惑貢献度 ★★★★★

          自惚れの強さ ★★★★☆

          雑食っぷり ★★★★★


こんな感じですかね。

また適当な項目が見つかり次第、随時更新していこうと思います。





バニラ・ビーンズ解体


今日から旦那さんが5日間の出張に出てしまった為、しばらく独り暮らしです・・・



今日は前々から気になっていた、バタークリームを作ってみましたリボン

先月帰国した時に購入した、マダガスカル産バニラ・ビーンズを使ってみたかったのですクローバー


それにしても今回久しぶりに手動でメレンゲを泡立てたので、すっかり右肩が痛くなってしまいました・・

しかもあろうことか、メレンゲを2回も失敗してしまい;(1回目はきれいに泡立ったのに、放置しすぎてダメになった。2度目はバターのついた泡だて器を突っ込んでしまい、かき混ぜどかき混ぜどいっこうに固まらず。)、あの面倒な泡立て作業を3回も行う羽目になったのです・・・


でも頑張った甲斐あって、なかなかのお味♪(でも私にはちょっと甘すぎるかな;要レシピ改定)

白くて可愛いしバニラ・ビーンズのつぶつぶが愛おしい・・

明日の朝はパンに塗って食べよう★


オプチミストたちの素敵な休日



オプチミストたちの素敵な休日

    

       よおく見るとバニラのつぶつぶがいるんですよ~



そして夜はトマトのリゾットを作り、独りの晩餐を楽しみましたリンゴ

これまた日本で格安で手に入れたル・クルーゼのお鍋でご飯をたいてみたかったのですクローバー


ところで前回同じものを普通のお鍋で作った時は、お米に火が通るのにすごく時間が掛かったのに、このお鍋だと本当に数分でお米が柔らかくなりました。素晴らしい!


オプチミストたちの素敵な休日



考えてみれば、今日はお料理三昧の1日だったなあ・・

タルト生地も焼いたし(・・・失敗したけど)



そんな感じで、独り暮らしも第1日目終了です。

今日も独り言・独り笑いの漏れる楽しい一日でした(最近良く笑う私)


ではまた。。

st.VD DINNER @我が家

今年の我が家のバレンタイン・メニューです♪


   La Carte

   

トマトとレッドオニオンのマリネ


野菜と豆のミルク煮


マグロのレモン&ハーブステーキ


バレンシアオレンジのムースケーキ



オプチミストたちの素敵な休日


昨年末にクロアチアのドブロヴニクで食べたTUNA STEAKが忘れられなくて、似たようなレシピを探して作ってみました♪

なかなか美味しくできたと思います★


オプチミストたちの素敵な休日


ただ、ケーキが今ひとつ…

もっと爽やかな味をイメージしてたのに、結構濃厚な感じになってしまいました。。

これはまた後日リベンジしなければ。

私がこの街に魅せられた理由は…

今回のロンドンステイは、たった2日間という非常にタイトなスケジュールだったのですが、内1日半をほぼショップ&デパート巡りに当ててしまったので、観光する時間が最終日の半日しかありませんでした。


それに加えて、私の困った性分―例え旅行中であろうと、ゆっくり朝食&しっかりお化粧は欠かせない為、パッパと外出できない―のせいで余計に時間のロスも多かったことと思われます・・


さて最終日、さすがに私も早起きして、ロンドン塔と大英博物館観光に繰り出しました。



オプチミストたちの素敵な休日

オプチミストたちの素敵な休日

ロンドン塔は外から見ただけですが、思ったより大きくて立派な建物でしたね。

ヘンリー8世の奥さん、アンのお化けが出るって噂~


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これなんか結構ホラーじみてませんか?



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これはタワーブリッジ。欄干の色が水色でちょっとイマイチ…なんかロンドンらしくないかも;

ここもお化けスポットだそうな。。


オプチミストたちの素敵な休日

こちらは大英博物館。入場無料&写真撮り放題★

でも考えてみたら、世界各地から略奪の限りを尽くして揃えてきたものばかりですしね(そして返還する気もないらしい)

ここは気前良く、タダで公開するくらいしてくれなくちゃあ。


オプチミストたちの素敵な休日

珍しいネコのミイラ。ちょっと悲しそう…



さて、非常にさくっと観光を終えた我々は、大英博物館近くの日本食屋さんでお好み焼き(久しぶり!)を食べた後、FORTNUM&MASONのティ・サロンに行って、美味しい午後の紅茶&スコーンを頂きましたコーヒー


オプチミストたちの素敵な休日


私はオレンジ・ペコーをオーダーしました。美味しかったです♪



オプチミストたちの素敵な休日

スコーンは日本で食べているものより柔らい気がしました。これが本場?ジャムとバターを添えて♪

しかし、このバターの量…尋常じゃないぞ; こんなに使う奴がいるんだろうか…?




それにしてもロンドン、たった2日の滞在でしたが、本当に私が想像していたよりも遥かにいい所でしたよ!!


なんというか、大きな感動を味わえる!という場所ではないし、最初に思っていたようにただの大都会と言ってしまえばそれまでなのですが、ここにはじわじわと感じる魅力・居心地の良さのようなものがありました。


例えば、ショップの店員さんとかレストランのウェイターのお兄さんの接客態度がとてもいいです。

皆優しくて礼儀正しくて、きちんと教育されているなあという印象。

ホスピタリティの国に生まれ育った私はこうゆうのすごく評価してしまいます。


礼儀正しいといえば、街行く人なんかも、ちょっとでも当たったりしたらきちんとSorryって言ってたしなあ。

さすがマナーの国ですねえ。


あとは、ロンドンって本当に他民族国家なので、ここがヨーロッパであるということも忘れてしまうくらい、日本人(アジア人)やらインド人、アフリカ系の人が多いんですね。

日頃、ヘルシンキで純然たる金髪・碧眼の人ばかりを目にしている私にとって、ロンドンは本当に落ち着ける場所でした。

よそ者感を感じることも無く、終始居心地良く過ごせました。

メトロに乗っていて、目の前の座席が移民ばかり、なんてことも珍しくなかったように思います。


あと意外だったのが、ロンドンの女の子ってそんなに身長が大きくないんですよね。

街を歩いていて、そういえばここの女の子ってわりと目線が同じかも!ってことに気付いたんです。

これまたヘルシンキで170~180超えしているであろう女性をよく見ている私は、自分と同じ背丈の女の子が沢山いる環境にも非常な安心感を覚えてしまいました。

ここでは私はチビだと思われなくて済むんだ~とね。


その他にもささいなことですが、居心地がいいと感じる要因は沢山あったように思います。

道路が石畳ではなくてコンクリートだったり、、(石畳もヨーロッパっぽくて好きなんだけど、ヒール靴愛好家の私にとってはちょっと歩きにくいのです;)



そんな感じで私の中のロンドン株は、行く前とは比べ物にならないくらい急上昇してしまったことは言うまでもありません。


本当にじわじわとロンドンに魅せられていきました。

いや、まだロンドンの魅力の1/100も味わってないのかも。。

というわけで、これはリピート必須!

それどころか、出来ることなら1ヶ月程ショートステイしてみたいと思うくらい気に入ってしまいました★



オプチミストたちの素敵な休日

メトロも可愛い!UKカラー★











LONDONでショッピング?ちょっと待った;

ところで今回のロンドン行きは、私にとって久しぶりの都会上りでした。

欧州連合を1つの国と考えると、私の暮らすヘルシンキはまさに北の地方都市といったところで、街の規模も人口もショップの充実度も、ロンドンのそれとは比較になりません。


そんなわけで、私はロンドンでのショップ巡りをとても楽しみにしていたのです。

どこに行こう?何買おう?お金がいくらあっても足りないわ♪

なあんて夢見心地でいたわけですが・・・


ところがここで重大な問題が浮上しました。


ロンドン着いた初日、早速ボンドストリート(ブランド通り)を巡っていた時に気付いたのですが、ここって日本並みに物価が高いんですね;;;(今頃気付いたのか?って話ですが・・・)


久しぶりに大好きなVanessa Brunoの路面店に入ったというのに、そのお値段の高さに閉口。。。

そしてmiumiuも高い!サン・ローランも高い!イギリスがお膝元であるはずのアニヤ・ハインドマーチ、MACKINTOSHも高い!!!(ちなみにマウントストリートにあるMACKINTOSHは初の旗艦店で、少し前にOPENしたばかりだそうです★)


本当に私が見た限りでは、日本のショップで買うのと同じくらい高い気がしました・・(免税してやっと少しだけお得、くらいのイメージなのでしょうか)

これでは貧乏主婦の私にはショッピングなんてとても無理!と軽く意気消沈してしまったのですが・・


でも、ちゃんとお得なお店もちらほらありましたよ♪


FORTNUM&MASONの紅茶やジャムなんかは日本の価格の1/3程度と超お買い得だったし、Cath Kidstonも日本で買うとべらぼうに高いですが、こちでは半額以下で手に入ります!

せっかくお上りさんになったのに何も買わないのは寂しいですが、お財布に優しい上記のショップでは心からお買い物を楽しむことができたので、ほくほくした気持ちで帰ってくることが出来ましたてんとうむし


以下、私の戦利品一部です♪


オプチミストたちの素敵な休日

こちらはCath Kidsrtonのお皿とマグカップ。

お料理に目覚めて以来、どうも食器にばかり目が行くようになってしまいました・・・クローバー



オプチミストたちの素敵な休日


これはLIBERTYで購入したラッピングペーパー。本当は手帳とか欲しかったんだけど、これがまたUnbelievable!なお値段・・・  

なんか私、旅行する度に何かしら紙を買っている気がします・・・ これもブックカバーにしよっと★



オプチミストたちの素敵な休日


POSTと電話BOXはお父さんへのお土産です。私のお気に入りの組み合わせ♪

ユニオンジャックのボールペンはまんまとハロッズでお上り買いしてしまったもの。良く考えたら高かったな、これ・・・;