結果オーライ?いや出来過ぎ(後編) | バス釣り空手自動車整備…だけじゃない

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いつものスピニングタックル1本でお約束ポイントに向かう。

 

( え! 

 

『お約束ポイントの対岸』に彼の姿が。

 

まさかずっとそこで粘ってたのか!?

 

それとも奥まで行って戻って来たのか。

 

どちらにしろ自分がお約束ポイントに入るとお互い射程内になるからよろしくない。

 

(この水位なら行けるな)

 

行き先変更。

 

ちょいと流れが強い所があったけれど無事に到着。

 

岸が窪んで流れが緩くなってる部分がポイントだ。

 

上流側から調査開始。

 

(居らんはずないのにな~)

 

いかにも魚がつきそうな場所なのに当たらない。

 

(そういえば…)

 

いつだったか、ここで大きいやつを逃したことを思い出す。

 

あの時は窪みの下流側で食ってきた。

 

その辺りを通していると、

 

(ん?)

 

ワームが岩に挟まったようだ。

 

ロッドを立ててラインを張る。

 

フックまでガッチリと挟まった時の硬質な感触が伝わってきた。

 

(こりゃアカン)

 

こうなるとチューブ+マス針の一般的なネコリグだと抜けないことが多いが、愛用しているスクラム(O.S.Pのフック)では抜けることの方が多い。

 

強めに引っ張ってみる。

 

[グイイイイイ…]

(抜け〈グングングン〉ん!?

魚!

 

そのままゆっくりしっかりとリールを巻いてロッドを曲げる。

 

ググググググ…

 

重い。

 

かなり重い。

 

これは慎重に扱うべき案件。

 

騙し騙し寄せた方が良さそうだ。

 

なんて考えてると、

 

グン!グゴゴン!

ジィッ!ジィィィィィ!!

 

強烈な突っ込みに手首がのされてリールが悲鳴を上げる。

 

これは只者ではない。

 

ドラグを緩めると、次の突っ込みで

 

ジイィィィィィィィィィィ!

 

リールの悲鳴がロングブレスになった。

 

(いかんいかん)

 

あまり走らせすぎて岩に擦られたら元も子もない。

 

それに流心に突っ込まれたらどうなることか。

 

少し締め直してラインを巻き取り、ロッドをしっかり曲げたままキープ。

 

下手に刺激して突っ込まれないようにポンピングはまだしない。

 

というか、浮いてこないからポンピングできない。

 

それでも少しずつではあるがリールは回せる。

 

そうやって寄せてきても、浮かせる距離になると、

 

ゴゴゴン!

ジイイイイッ!

 

突っ込まれて仕切り直し。

 

肚を決めた。

 

長期戦だ。

 

消耗させてから取り込む方が安全だ。

 

(さて、どこで取り込もう)

 

岩の間を通して岸まで引っ張っていくか。

 

そのためには浮かせないといけないが、

 

ググググググ…

 

魚はまだ浮いてこない。

 

ちょうど岩の間付近に来たので浮かそうとすると、

 

ゴゴン!ググーーン!

ジィィィィィッ!

 

思いっきり拒否された。

 

さすがのパワーとスタミナ、そして往生際の悪さだ。

 

[ギリッ、ギリリリッ]

 

魚が向きを変える度に、その歯がラインにやすりをかける。

 

(もってくれよ~)

 

祈りながら耐え続ける。

 

そしてついに、

 

(おお!)

 

下流側の水面下に魚を確認できた。

 

(やっぱデカいぞ)

 

相手もこちらを視認、下へと突っ込む。

 

グググン!

ジィッ!

 

リールの短い鳴き声が魚のパワーダウンを告げる。

 

長いファイトをさせたので、第2エンジンの燃料まで使ってしまったとみた。

 

( よし )

 

最後の仕上げだ。

 

ランディングにかける時間は最短にしたい。

 

足下を見ると、良い具合に取り込めそうな箇所がある。

 

 

しかも、ちょうど魚が収まりそう。

 

(ここに入れるか)

 

浮かせる。

 

魚は大人しく水面下に横たわる。

 

やはり第2エンジンもガス欠だ。

 

そのまま引き込むと素直に入ってくれた。

 

手早く下顎をつまんで引き上げる。

 

少し細めだけど、この重さは2kg超え。

 

「よっしゃ!」

 

「これはアップだろ~」

 

( ん!? )

 

肛門からラインが出ている。

 

後で何とかするとして、まずは測定だ。

 

砂地を足でならし、メジャーシートを広げて魚を乗せる。

 

 

(52?いや)

 

尾びれをしっかり広げる。

 

(51.5だな)

 

長さの自己記録更新。

 

(重さは…)

 

スケールは最初2175gを示したが、量り直すと2150g。

 

 

顔つき、体型からすると、産卵から回復してきたメスだろう。

 

付近には真っ黒な稚魚が居たし、今年はプリメスを釣れずじまいになりそうだ。

 

ちなみに下の画像でヒジキの破片みたいに見えるのがスモールマウスの稚魚ね。
 

 

しかし、この魚が抱卵してたらどれくらいの重さだったか。

 

まあ、タラレバ言っても始まらないし、サイズの記録更新ができたので大満足。

 

(さあ、どうなってるのかな?)

 

肛門から出ているラインを軽く引っ張ると、フックのアイが顔を出した。

 

マス針だ。

 

取り外す。

 

結ばれてたラインの太さは4~5ポンドくらい。

 

こんな魚に流れに入られたら5ポンドじゃ獲れない。

 

かく言う自分も、かつてはフロロ5ポンドを使っていた。

 

某川では通用してたので大丈夫と思っていたけど、この川で連続で切られて無理だと悟った。

 

自己記録級のサイズが掛かってもキャッチできないんじゃ勿体なさ過ぎる。

 

しかし、よくぞ釣れてくれた。

 

「ありがと~」

 

魚に感謝。

 

そして、

 

(あの人が居なかったら、ここに来なかったよな)

 

きっかけとなった彼に感謝。

 

その彼はというと、自分が釣る前に『お約束ポイントの対岸』から撤収していた。

 

その後は久しぶりに入ったこのエリアをざっと調査し、20cmくらいの小スモを1本追加。

 

 

最後にお約束ポイントに入ってノーバイトで終了。

 

自己記録を更新できたので、結果的に行って良かったと言える釣行になったが、まだまだボウズと紙一重の厳しい状況だ。

 

何せ、今年はこれを含めた9回の釣行のうちボウズが5回。

 

釣れた数は合計6本。

 

うち40cm超えは3本だけど、48.5cm、49cm、51.5cmと全てヨンパチ超えの2kg以上だからハイクオリティではある。

 

今後はサイズダウンして釣れる数が増えるのか、このまま伸るか反るかの日が続くのか…。

 

今回はトップにも反応があったことだし、また行って確かめよう。