何年か前は規定になかったけど、今の車検はシートベルト警告灯が正常に作動しなけば通らない。
ただし、平成6年3月31日以前に製作された国産車は適用外。
もうこれに当てはまる車は少ないから、一般的にはシートベルトの着脱で警告灯が消えたり点いたりしなければ車検は通らないという認識で良いと思う。
先週のことになるが、車検で入庫いただいたN-WGNのシートベルト警告灯が点かなかったから修理した。
大抵の原因はバックルの断線かスイッチの不良。
単純に警告灯の球切れの場合もある。
試しにバックルの配線コネクターを外して車両側を短絡させてみるとメーター内の警告灯が点灯した。
球切れではない。
多分バックル側の断線だ。
取り外して、
テスターで導通を調べようとしたら、そうするまでもなかった。
見える所で配線が切れていた。
バックル部分が首を振る構造で、その繰り返しのストレスで弱って切れたようだ。
この部分を分解できない車も多いけど、幸いN-WGNはネジ2本を外せばフタを開けることができた。
切れた配線はハンダ付けで繋いだ。
絶縁テープを巻いて、
これでシートベルト警告灯が正常に働くようになった。
参考までにバックルの値段は税別4000円。
取替工賃と消費税が加わると、ほぼ6000円だ。
そして現在メーカー欠品中で今月末にしか入ってこないという。
それでは車検が切れてしまう。
まあ、最初から直すつもりだったが、欠品しているとは思わなかった。
もしかしたら、車検台数が多いこの時期、似たような事例が多くて在庫切れなのかも。
車種によってはベルトとセットでしか部品が出ない場合もある。
そうなると部品代が跳ね上がる。
ちなみに今回の修理工賃は税込み3300円。
配線に余裕を持たせて取り付けたけど、構造が構造だけに、また切れる可能性はゼロとはいえない。
今回は修理するしかなかったが、新しい部品は配線切れの対策はしてあるのかな?