行動指針 | NO KOI NO LIFE

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破壊と再生を繰り返す鯉釣りヲタクのブログです。

今後、具体的にどうすればいいのか、というご質問がありましたので、一応、私なりに書いておきます(ネタお休み宣言から舌の根も乾かないうちですが)


前回書いたように、私は、「将来起こるかもしれない事態を悲観的に想定」していますから、参考にならないかもしれませんが・・・。


さて、どんなことでも同じですが、現状を細かく分析すれば、この先に何が起こるかが、なんとなく想像できるものです。ですから、まず必要なことは、


「情報を集めて現状を知る」ことです。


鯉が本格的に悪者になっている地域は、今のところまだ一部のはずです。

で、その地域では具体的にどのような問題があるのか、鯉の存在をどう見ているのか、それから、まだ顕在化していなものの、鯉がちょっと困った存在として見られている地域はないか。

あるいは、鯉の釣りの人の印象はどうなっているのか、などなど、とにかく、鯉と鯉の釣り人の立場や世の中の印象などに関する情報を集め、客観的に分析することが必要だと思います。


次に、


「日本におけるバス釣りの歴史を勉強する」


勉強というか、ネットで調べればいいだけの話です。程度の差、地域の差はあれ、扱いとしては鯉もバスと同じ方向で進むと私自身は考えています。ですから、バス釣りの流れを知ることで、鯉釣りの流れもなんとなく想像できるはずです。ポイントは、バス関係者(エライ人も一般の人も)がどう動き、それが、どこにどう影響したか、という点です(そろそろ殺し屋が来そうですが)。


つぎ、


「『オレたちの権利を守るぞー!オーー!!』という雰囲気を、業界全体で出してはいけない」


バス釣りが今のようにやりにくくなってしまった理由は、生物多様性保全論に押し切られたということと同時に、バスの釣り人自体が、自滅していった部分もあるんじゃないかと私なりに感じます。


バス釣りを守るため、ほぼ犯罪と思われる行動に出た人たちがいます。

注意された漁師を殴ったり、当局に脅迫状を送りつけたり、その他細かなトラブルがいろいろあったようです。


300万人(当時推定)もいれば根っからのワルもいるだろうとも言えそうですが、過激な行動をとった人の中には、多分なにか勘違いをしていた人もいたのではないかと私は思っています。

もしかすると「オレの後ろにはバス釣りファン300万人がついている」という万能感や、「仲間のためにオレがヤってやる」という使命感を持ってしまっていたのではないかと。


たった数人の過激派がやらかした行動とはいえ、世間はそうは見てくれません。ていうか、そういう行動を起こさせた原因は、一部の過激派のせいだけとは言い切れません。

背景として、「オレたちの釣りを守るため、おカミと戦うぞー!!」という雰囲気を業界が出しすぎたんじゃないか、と私は思っています。それで勘違いする人が出てきたんじゃないかと。


こうなることを避けるためには、損して得とれ。負けるが勝ち。暴力暴言で解決することは何もなし。というスタンスでいくべきだと私は思います。

そしてソフトランディングをねらうべきだというのが私の考えです。


権利のことで言うと、


「『釣りをさせてもらっている』という気持ちを持っておいた方がいい」


とも言えます。多くの川や湖の所有者は国や地方公共団体です。そしてその多くは漁協やその他の団体に管理がまかされています。私たちは、そこで釣らせてもらっているという立場だという意識は持っておいた方がいいかもしれません。


なぜなら、管理をしている人たちには、「ここの川は、おらが川」という所有者意識があります。また、国から管理を任されているという特権階級意識もあるかもしれません。


もちろん、これは環境を守るという使命感のあらわれです(フォローです)。


ですから、問題が起これば簡単に釣り場を閉鎖したりもするわけです。法的根拠があろうとなかろうとです。いや、迷惑をかけたわけですから当然といえば当然です(フォローです)。

ちなみに、さっき言った、バサーが漁師を殴った漁港は、その事件がキッカケで釣り禁止になり、バス釣りどころかなんの釣りもできなくなりました。そういう意味では、内水面の管理者とは良好な関係を築いておくほうが賢明です。


それと、自分の気持ちが許す範囲で、当局に協力できることは協力していくべきだと私は考えています。これには賛否両論ありそうですが・・・。



で、


話を生物多様性に戻すと、


「反対するばかりじゃなく、アイデアを出す」


ことも必要です。

生物多様性の保全に賛成するとか反対するとかは人それぞれです。

ただ、私の考えは、世の中はそっちに動くわけだから、反対しても仕方ないと思っています。

それと、バスの時に鯉の悪口を言う人がいたようですが、あまり効果はなかったようです。それからすると、こちらも同じように「鯉が悪者ならニジ〇スはどうなんだ、ヘラ〇ナはどうなんだ」と言ったところで、結果としてはあまり意味はないと思います。


ですから、まずは生物多様性の保全を受け入れること。それはつまり鯉が自然環境をおかしくさせつつあるという事実を受け入れることです。

そのうえで、鯉釣りを堂々とできるようにするためにはどうすればいいか、を考えた方がいいと私は思っています。


具体的には、生物多様性も鯉釣りも両方尊重するためのアイデアを自分なりに考えて、ブログにアップするとか、それなりの相手にメールするとか、仲間内で話し合うとか、いろいろやっていけばいいと思います。正解なんてぜんぜんわからないわけですから、なんでもいいんです。批判に耐えられなかったら、そのブログ記事を削除してしまってもいいんです。

オリジナルが浮かばないのなら、他の人が出したアイデアに肉付けするアイデアを出すというのもアリです。


私の中では、この「アイデアを出す」という部分が、最も重要な項目です。



仲間云々で言うと、


「他人の意見に左右されない」


ことも大切です。これは「自分なりの意見をシッカリ持とう」とかそんな大袈裟なことではありません。

例えば仲の良い鯉釣り友達が、「鯉は在来種で国魚だ」と言っていても、自分はそう思っていなければ、無理に合わせることはしない方がいいという意味です。


下手にあわせることは、土壇場でホコロビが出る要因になります。


友達関係を壊さないように、その場では「そうだね」と言っておいた方がいいかもしれませんが、ことさら違う意見に同調したり、積極的に吹聴したりすることはやめた方がいいと私は思います。あとで必ずおかしなことになります。


そういうことで言うと、


「『とりあえず』の組織をつくらない」


こともあるかと私は思います。


人の意見なんて様々です。反対運動をする組織を作るとして、「名前だけでもお願い」なんて言って作った組織は、なんの意味もありません。ていうか私も含め、鯉師なんて元々変わり者だらけです(スミマセン)。それをまとめるのは無理だということを前提として、各々が言動を考えればいいと思います。バラバラならそれもそれです(鯉釣りクラブを作るなとかそういう意味ではありません)。


何万人の気のない署名より、世間が納得するたったひとつのアイデアの方が突破力があるはずです。


ただし、漁港が閉鎖された件を見てもわかるように、自分の言動が、他の鯉師に大打撃を与えることもあるということは、肝に銘じておく必要はあります。


・・・なんていうと、ビビってアイデアが出せないと言われそうですが、そうではなく、ガチで犯罪、またはモロに公序良俗に反することだけを避ければ、どんなアイデアでもいいと思います。


以上です。



何度も言いますが、まだコトが本格的に起こっているわけではないので、聞き流してもらってもぜんぜんいいです(笑)それと、これは演説ではなく、ひとつの意見です。

今度こそちょっと休みます。


ご意見はコチラ team-kolda@hotmail.co.jp