昨年の秋頃、私はオートミールにハマっていた時期がある。


糖質が低め、少量でお腹にたまる、便秘解消、米には無い栄養素がある…などいい事が盛り沢山のオートミールに夢中になり、米どころで生まれて米が大好きな私は米に一切見向きもしなくなった。


思いがけず出会った魅惑的な愛人に夢中になり、糟糠の妻を粗末に扱う夫のような酷い裏切りぶりだった。お前(米)なんてもう古い。俺をブクブク太らせやがって!みたいに思い、オートミールちゃんの虜に…


いかに愛人との逢瀬を楽しむかを考えるかの如く、いかに美味しくオートミールを食べるかで頭がいっぱい。米を炊くことは週に一度あるかどうかといった感じで過ごしていたある日のこと。炊飯器が突然ご臨終となった。何年も連れ添って支えてきてくれた炊飯器は安物とはいえ大事な家電だったのに、あまりにも突然のお別れだった。


不調さえ感じさせないうちに壊れてしまい、私は困った。炊飯器を使いたくても使えないとなると、なぜか無性にご飯が食べたくなる。本当に大事な物は失って初めて分かるのだ。おまけにオートミールの食べ過ぎでお腹の具合が悪くなってしまい、必然的に米に帰らざるを得なくなった。夢中で求めた愛人に◯毒を移されたかのような顛末だ。


炊飯器が無いので、私は台湾の国民的家電である大同電鍋や伊賀焼の土鍋で米を炊いて凌いだ。なんとか米を炊けるというのが分かった後、今度は耐えられなくなるまで炊飯器を買わないでおこうという謎の耐久生活を始めた。これはある意味、失った妻(炊飯器)に対する罪悪感からの修行のようなもの。浮気した己を罰したのである。


物に溢れた狭い部屋に暮らし、ミニマリストでもなんでもないくせに、炊飯器を買わずにいよう思った理由が自分でもよく分からない。しかしこれは今も続いている。


もう一年以上経ったが、炊飯器が無くても耐えられている。元々その時食べる分しか炊かず、保温は全くしないからかな?それに米は土鍋で炊く方が美味しい。洗い物の量もそれほど変わらないから、土鍋でも別に苦にならない。不便なのはタイマーで炊けないことぐらい。


オートミールは今もたまに食べるが、私の主食はやはり米。ご飯はいつだってうまい。


そんな具合に暮らしていたある日。ネットでたまたま見つけたのが、電鍋用のテフロン加工の内釜である。


電鍋は便利で好きなのだが、付属品のステンレス内釜は米がこびりつきやすく、洗う時に付け置きする手間がいる。こびりつくと米が勿体無いし、うちのLサイズの電鍋は1合での炊飯が出来ない。最低でも2合以上でないとダメなので、電鍋で米を炊く時は炊飯器の内釜を使っていた。


↓下記記事参照

https://ameblo.jp/nokkopanda/entry-12661582503.html?frm=theme



電鍋にテフロン加工の内釜があったらいいのになとずっと思っていたのだが、大同に私の切なる願いが通じたらしく、いつの間にか希望通りの商品が出来ていた。


昭和チックなレトロ感が変わらないのが電鍋の魅力ではあるけど、こういう進化は素直に嬉しく、ありがたい。速攻でポチった。





楽天の大同公式ショップで購入。

早々と数日後に届いた。


楽天パンダの箱に入って届き、パンダ好きな私は嬉しくなった。この箱は捨てられずに取ってある。

(;^ω^)





封を開けるとこんな感じ。


ベースの素材はSUS304やて。

これってステンレス配管の材質でもおなじみのやつですよね。


普通の人は知らんでしょうが…

(||゚Д゚)





公式オプショングッズのため、底には大同マーク。


電鍋の付属品のと同じデザインです。





ショップを見た限り、この内釜はMサイズの物しか見当たらず。本国台湾ではどうなんだろう?


Lだと少量での炊飯が出来ず、MかSの物が欲しかったからこれでいいんですけどね。


Lサイズの電鍋にセットするとこんな感じ。

それほど違和感なし。




炊き上がり。

この時は1.5合ぐらいで炊いております。



ご飯をよそう時はこんな風に綺麗に取れる。

底や側面にこびりつかない。


炊飯器だと当たり前のこれも、電鍋付属の内釜では当たり前ではなかったのですよ。底や側面に米がくっついちゃうの。


ストレスが減ったので、電鍋で米を炊く機会も増えそう♪

(*´ω`*)


そもそも電鍋は炊飯器なんだけど、私にとっては煮込みや蒸し料理用の調理器具扱い。米を炊くのはごく稀だった。でもこれなら苦無く炊飯器として使える。


というわけで、テフロン加工の内釜は電鍋愛好家の方にぜひおすすめしたい。買って損なし!


↓正しい商品名はテフロン加工ではなく、フッ素加工のようです。呼び名は違いますが、どちらも同じ。(テフロン加工とはある会社の登録名だそう)




ちなみにこれは「炊飯専用」と書いてある。


すぐに道を逸れようとするヤクザな私は、早くもこれを炊飯以外に使っている。


世の中には炊飯器で作るケーキとかがあるわけで、炊飯器は炊飯にだけ使うってのは堅苦しいやん?という考えから非行に走った。


校則の抜け道や教師の話の矛盾点を突き、自由にやりたくなるのは昔から。人と同じ、当たり前のやり方なんてつまらない。





炊飯ではなく、煮込みに使用。

久々に台湾風の魯肉を煮込んでみた。


一人分を煮るのにはこのサイズの内釜の方がやりやすい。


子供の頃から豚の脂身が苦手な私は、この数年でさらに脂に弱くなってしまったため、お買い得だった煮豚用の肩ロース肉を刻んで使った。


それにバラ肉を刻んで足し、ちょうどいい具合の脂具合に調整。味付けは自己流だけど、かなりいい線いってると思う。


煮込んでいる時の香りが台湾のコンビニを思い出させる。五香粉、八角の香りこそ台湾の象徴。台湾に着き、あの香りを嗅いだ時が一番幸せなんだよなぁ。


懐かしいね。(´;ω;`)




台湾のソウルフード、魯肉飯の出来上がり。


脂身少なめの「痩肉」使用でトロッとはしていないが、肉は柔らかに仕上がっている。(痩肉とは中国語で脂少なめの肉のこと。反対に肥肉は脂身多めの肉のこと)


魯肉飯において香菜(パクチー)は必要ではないんだけど、個人的な好みで添えている。私はパクチー大好きなの♪

(〃▽〃)



余った魯肉は弁当に入れた。

仕事の合間の昼休憩に、束の間の脳内台湾旅行。


魯肉飯はそれだけでご飯が進むから、おかずがあまり必要ない。それがいい。また台湾のお店で食べたいなぁ。


台湾もだいぶ規制が緩和されているようだが、航空券の価格が高くて貧乏暇なし勤め人の私にはまだちょっと手が出ない。だからこうしてつましく台湾気分を味わうことにする。


もうじきクリスマス&お正月。イベントシーズン用の煮込み料理にも便利な大同電鍋はいかがでしょう?煮豚、角煮、ビーフシチュー、煮豆などいろいろ使えますよ。


電鍋を既に持ってる人はテフロン加工の釜を、まだ持ってない人は電鍋からぜひ♪


台湾好きなおばたんからの押し付け情報でした。

ここまでご覧いただきありがとうございました。


今日もよい一日、よい週末をお過ごしください。

(*・ω・)


※テフロン加工の内釜は煮込みにも使えるようですが、下のカレー作りの記事のように直火にかけることはおやめくださいね。






https://ameblo.jp/nokkopanda/entry-12712108474.html?frm=theme


https://ameblo.jp/nokkopanda/entry-12723864448.html?frm=theme


https://ameblo.jp/nokkopanda/entry-12716290351.html?frm=theme