塗装工事でDIYをオススメしない7つの理由 | のじり塗装(旭川市末広)~親方野尻元気を支えるヨメ梨恵が伝えたいこと~

のじり塗装(旭川市末広)~親方野尻元気を支えるヨメ梨恵が伝えたいこと~

1級建築塗装技能士資格を持つ親方げんちゃんを影で支え続けています。口下手な親方に代わってのじり塗装の魅力と塗装の大切さをお伝えします。

流行っていますねDIY。

お洒落な棚をつくったり子供部屋を可愛くしたり。ヨメも憧れます。

でも外部塗装工事のDIYはちょっと待ってください。

今日は何故塗装工事でDIYをオススメできないのかをご説明したいと思います。

 

※週末を利用してご自宅を自分で塗り替えると仮定してお伝えしますね。

 

 

準備が大変

まず足場はどうする予定ですか?脚立や梯子でなんとかなるでしょうか?

プロでもしっかりとした足場を組んで安全な作業が必要なのに素人の方が梯子にのぼって片手で作業することはほぼ不可能だと思います。

業者に足場を組んで貰う場合、長期間資材をリースすると高額になってしまうこともあるので注意が必要です。土日に少しずつ作業するような場合とても時間がかかってしまい足場代だけで塗装業者に塗替えを依頼するよりも高くなる可能性があります。

その他、高圧洗浄機などの機械から刷毛やローラーといった細かい道具を揃えるとなると時間もお金もかなりかかりますね。

 

 

そもそもプロとは道具も材料も違う

高圧洗浄とは?のページでもご説明しましたが、一般の方が想像しているような圧力のものではなく業務用の洗浄機を使用しないと洗浄としての役割を果たすことができていません。

塗料もホームセンターで取り扱っているものは知識がなくても簡単に扱えますが、その分耐久性が劣ります。プロが扱う塗料は気温や環境にあわせて配合を変えたり素材に適した材料があったりととてもデリケートなので長年の知識が必要です。

 

塗料の選定と工程

例えば屋根には水性ペンキ?油性ペンキ?

ケレンをしたあとの下塗り材は?シーラー?錆止め?

などなど迷うことがたくさんあると思います。

 

以前、外壁を梯子を使って塗装しようとしていたお客様がいらっしゃいました。

塗料を購入して自分で塗る準備をしていたけど、やっぱり梯子じゃ危険だし塗装屋さんにお願いしたい。でもせっかく買ったペンキ勿体無いからこれ使ってほしい。

とのご依頼でした。

しかしそのペンキ「水性塗料」だったんです。このお客様のお宅は鉄板サイディングだったのですが、プロの塗装屋は鉄板に水性塗料はまず使いません。

水性塗料には錆止め効果がないことや雪の多い旭川では剥がれやすいことなどをご説明して、こちらで用意した溶剤(油性)塗料にて施工させていただきました。

万が一、間違った塗料を塗ってしまった場合は完全に剥がし取ることは不可能です。

そのため一度でも間違った塗料を塗ってしまっていると、そこから上の塗膜ごと剥がれ落ちてしまうことも考えられます。

 

 

とっても危険な作業です

足場を組んだとしても危険は常に隣り合わせです。

自身の落下によるケガも心配ですが、上からの落下物によって家族や通行人に被害が出ることも考えられます。

不安定な足場の上でペンキをこぼさないように、うっかり刷毛を落とさないようになどと、たくさんのことに気を使いながらの作業は思っている以上に大変なことです。

 

 

 

長持ちしない

特に北海道のトタン屋根の塗装は高圧洗浄などの下地処理がきちんと出来ていなければ、すぐに剥がれてしまいます。

塗装作業には錆止めと上塗り材の相性や天候・気温など職人の経験によって判断する場面も多いものです。

そもそも塗る時の手早さや塗布量など何年も修行してやっとプロの仕事ができるようになるのですから、素人の方が長持ちする塗装をすることは無理な話です。

簡単な図ですがご覧ください。

 

10年毎に丁寧な下地処理と錆止め塗装、シリコン上塗りをした場合。

(黄色)(赤)の部分がしっかり施工されていると、次の塗装の時(紫)(青)の密着も良く剥がれにくい塗装をすることができます。

 

 

こちらは同じ10年毎に計画を立てて塗装していますが、(黄色)の下地調整がきちんとされていなかった場合です。

これでは(赤)の部分のモチも悪いですし、(紫)をいくら丁寧にしたところで前回の(黄色)の錆止めからパラパラと剥がれてしまう危険があります。

 

 

次の塗装の時に業者に嫌がられるかも

上の図の黄色い部分の様に一度でも手抜きの塗装の層を作ってしまうと、どんなに念入りにケレンして下地処理して新しく塗ったとしても、前回の密着が甘い下の層と一緒に剥がれてしまいます。

素人が塗ったな、手抜き工事されたな、というのはプロが見れば一目瞭然なので次の施工業者にとても嫌がられる可能性がありますね。

 

こちらは下がり屋根の写真ですが塗替えからたったの4年でこの状態だそうです。

やはり下地処理がきちんと出来ていないことと錆止めを塗らない手抜き工事が原因です。

一度でもこのような「層」があると次の塗装の際に行う下地処理がとても大変ですし、塗っても剥がれる恐れがあるため、職人目線で見ると「嫌だな~」と感じてしまうものです。

どうせならサビサビの状態で放置していたほうがまだマシです。

 

 

特にやらない方が良い塗装工事は、、、

屋根の上や危険な作業はもちろんしない方が良いと思いますが、塗装屋として一番DIYして頂きたくないことがあります。

それは外壁のひび割れなどにご自身で間違ったコーキング剤を使用して補修することです。

以前「ネット上にある塗装の知識に注意して欲しい」という記事を書いたときにも例に出しましたが、ボードの目地に充填したりひび割れを補修する際に使うコーキング剤には2種類あるのです。

 

1つはシリコンシーラントなどという商品名で売られていますが、水回りやガラス回り用です。

外壁にこのシリコンで補修してしまうと、次に塗装する際シリコンの上に塗料を塗っても弾いてしまいますので、補修したシリコンを取り除く作業が必要となってしまうため要注意です。

 

「セメダイン シリコンシーラント 8000 330ml 238円」

 

一方、こちらの変成シリコンと呼ばれる商品は補修した上から塗装することができます。

できれば補修も塗装屋にお任せして欲しいのですが、どうしてもご自分でひび割れを補修したいという方は「変成」とついているものをお選びください。

「セメダイン 変成シリコン 333ml 494円」

 

お値段が倍ですね。

ホームセンターでずらっと同じような見た目のコーキング剤が並んでいると、とりあえず安い方でやってみるか!と思ってしまうところですが、良く商品名をご覧になって「変成」の文字を探してみてください。

さらに説明書きを読んで「上から塗装できる」と書いてあればとりあえず安心です。

でも2階部分の補修などは大変危険ですから、できるだけ のじり塗装 までお電話ください。

コーキング工事だけでも伺います。

 

 

以上のことを踏まえて、ご自分で塗装DIYをするか職人に任せるかをお考え下さい。

塗装業者としましては「耐候性、耐水性に関わるDIYはおすすめしません」

 

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