築10年前後の住宅にお住まいの方に読んでいただきたい内容です。
よく外壁塗装をする時期はいつがいいのだろう?と聞かれます。
新築であれば10年~15年あたりが塗り頃なんですが、今日はなぜその頃をオススメするのか徹底的にご説明いたします。
↑自宅。うちは現在築23年です。
・サイディングの模様を残すための塗装がある
住宅を建築する際、外壁サイディングの模様もこだわって選ばれたことと思います。
せっかくお気に入りの模様なのですから長持ちさせたいですよね。
外壁塗装工事はサイディングの表面に既存色またはお好きな色の塗料をベタ塗りしていく「塗りつぶし塗装」、サイディングの模様を活かすため透明な塗料を塗る「クリヤー塗装」のどちらかで施工しますが、クリヤー塗装をするには条件があるのです。
①築10年~15年程度で初めての塗装工事であること
②表面の劣化が極わずかであること
色あせ程度の劣化でしたらクリヤー塗装で簡単に艶のある綺麗な状態に蘇らせることが可能です。
クリヤー塗装はお気に入りの模様を維持できることが魅力です。
新しいサイディングでしかできない工法なので、是非初めての塗装工事の際はご検討ください。
お見積の際に塗装できる条件が揃っているか親方がしっかり判断しますので、まずはご相談くださいね。
反対に色や艶にとことんこだわって新築レベルの塗装工事も可能です。
サイディングの状態やお客様のお好みに応じてお選びいただけます。
・コーキングの寿命は10年前後だから
最近の住宅の外壁は主にサイディングボードやALCパネルというものを張り付けることで作られています。
一枚一枚ボードを張り付けるんですがボードとボードの隙間に柔らかいコーキング剤(シーリング材)というものを充填しています。
そのコーキング剤の寿命が10年ほどなんですよね。
ひび割れや剥離、隙間などが目立ってくるので少し近づいて観察してみるとすぐに分かるかと思います。
コーキングの機能を果たさないまま放置してしまうとサイディングなど外壁そのものまで傷んでしまいますので注意が必要です。
→コーキング工事とは?もあわせてご覧ください。
・変色やチョーキングが目立ち始める
チョーキングというのは外壁の表面を触った時に白い粉が付くことをいいます。
この現象が起こる主な原因として、塗料の中に含まれる顔料が長い年月をかけて紫外線や雨風によって劣化して粉がふいたような状態になってしまいます。
つまり塗膜の劣化が始まっているサインですので水で洗い流してもまたすぐに粉はふいてきます。
上で紹介したクリヤー塗装でしたら顔料を含まない塗料を使う(=チョーキングしない)のでとてもオススメです。
・劣化が進むと高額なリフォームが必要になる
外壁の塗膜が劣化したまま放置すると外壁そのもの、更には外壁の内部まで劣化してしまいます。
サイディングの貼替え工事などは150万円以上かかることが多いです。
何年も放置して大掛かりな工事を行うよりも、定期的な塗装工事でメンテナンスしたほうが結果的には費用も抑えられますし、なによりも常に外観の美しい状態で暮らせますのでオススメです。
→理想的な塗替え計画を考えてみましょう!(こちらの記事もご参考にどうぞ)
・塗料の耐久年数は10年前後が多い
上でもご説明した通り、塗料の種類によりますが毎日紫外線や雨風にさらされている塗膜は10年前後で劣化が始まります。
毎日暮らしている家だけど、ゆっくりゆっくり劣化が進行しています。
見た目は問題ないように見えても密かにトラブルが起きている可能性もありますよ。
見積りや点検は無料なのでお気軽にご相談くださいね。
最後になりましたが、塗装屋のブログですので「早く塗装工事しましょう!」と言っているように聞こえてしまったかもしれません。
ですが塗装工事は十数年に一度の高額なものです。
複数の会社に見積りをしてもらったり、どんな工事が必要で金額はいくらぐらいかかるのかご自分でもしっかりと調べてみることが大切だと考えています。
今日ご紹介したクリヤー塗装に関しては劣化しないうちに早めの施工が必要ですが、そうでなければチョーキング現象があるからといって明日にでも塗らなければ!ということはまず有りません。
焦らずじっくりと外壁と向き合っていただきたいと思います。
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旭川市末広1条8丁目