最後のセンター日本史・オリジナル演習43・44

原　則

１回の問題数は２問。

アトランダムに出題する。

センター試験前日まで、できるかぎり連日出題する。

問43

近現代の日本における治安立法の歴史に関して述べた次の文ａ～ｄについて、正しいものの組合せを、下の➊～➍のうちから一つ選べ。

ａ　山県有朋が首相を務めた時に、治安警察法が定められた。

ｂ　治安維持法は、ロシアでの社会主義革命実現と同年に定められた。

ｃ　斎藤実内閣は、治安維持法を勅令で改正する措置をとった。

ｄ　日本が講和・独立を達成すると、破壊活動防止法が定められた。

➊　ａ・ｃ

➋　ａ・ｄ

➌　ｂ・ｃ

➍　ｂ・ｄ

問44

江戸時代の商品流通構造について述べた文として誤っているものを、次の➊～➍のうちから一つ選べ。

➊　大坂は、全国の物資が集散する中央市場としての役割をはたした。

➋　大量の商品を輸送するために、江戸・大坂間には陸路が整備された。

➌　多くの藩は、貨幣や非自給物資を入手するために大坂に蔵屋敷をおいた。

➍　江戸時代後期になると、消費都市だった江戸も中央市場としての機能を強めた。

15行程度の空白ののちに解答解説あり

問43　正解は➋

ｂ

誤文。

治安維持法は、1925年、日ソ基本条約を締結し、男性普通選挙制を実現した第１次加藤高明（護憲三派）内閣のもとで制定された。

ｃ

誤文。

治安維持法は、田中義一内閣のもとで1928年に改正され、さらに1941年、第２次近衛文麿内閣の時に全面的に改正された。

この1941年の改正では、刑期を終了しても再犯の恐れありと認められる場合には獄につないでおけるという予防拘禁制が新たに導入された。

→参考：200字論述研究・問題４

https://ameblo.jp/nojimagurasan/entry-12223529348.html