アメリカのメリーランド州、

ボルティモアに来ております。



て、どこだよ!


ここです。

大きな地図で見る

東海岸の

ニューヨークとワシントンの間で

ワシントンよりのところです。



日本では盛岡と緯度が同じくらいで、

ホント寒いです!!


成田からシカゴ経由のフライトでボルティモア入りしたのですが、
$水牛のとおぼえ



シカゴのアメリカ入国審査にて



審査官「目的は?」

僕  「観光です」

審査官「なぜボルティモアに行くの?」

僕  「いやだから観光だって」

審査官「目的は?」

僕  「(いや、だから言ったじゃん!わかったよ、もっと具体的にいうよ!!)

    NFL観戦です」

税関 (ちょっと笑って)「OK」



というわけで、今度アメリカ行きます、という話をすると、
日本にいるときも

「なんでボルティモアなの???」

とよく聞かれましたが

まさかアメリカの審査官にまで怪しまれるとは!!

さらに

軍人さんがいっぱいで荷物が取れないよ!!
水牛のとおぼえ-軍人さん

ウォルマートに行ったら、すげえエグイ赤ちゃん人形が売ってたよ!

か、かわいーいー?(汗)
水牛のとおぼえ

マックフルーリーはかき混ぜてくれないよ!量多すぎてかきまぜたらこぼれるよ!
水牛のとおぼえ


そんな

のっけから楽しい異文化交流のボルティモア道中です!



現地は深夜2時になりました。寝ます!
家族が寝静まってしまったので、
せっかくの父の日だし、父について少しじっくり考えてみました。


私の父は多分普通のお父さんとは違い、天然を通り過ぎてほとんど芸術です。


芸術エピソードをいくつか紹介します。

・ある日突然、ロシアに「ドストエフスキーの墓参りに行ってくる」と行って失踪。
 数ヵ月後、ロシアでカツアゲに遭い、一文無しで帰宅。

・退職後、父が仕事部屋的に使おうと、なんの気なく住みはじめた町で、
 ご近所さんから「オウム信者っぽいから退去して欲しい」と僕に連絡が入る。
 父のところに飛んでいったら、「え?おれ?オウムなの?」だって。

・ある日突然、北海道に「ルーツを辿りに行ってくる」と行って失踪。
 数ヶ月後手紙が届き「アイヌの村で暮らしています」と報告。
 会いに行ってみると、アイヌの村で暮らしていつつも村の人にちょー嫌われてる。
 父はあまり気にせずたんたんと一緒に暮らさせて貰っている。
 村の人々、僕を観てびっくり!「くまさん(父の村でのあだ名)!家族、いや、子供いたの!?」

・最近は原発反対運動で日比谷公園でのテント暮らしに凝っているらしい。


どうでしょう。

あ、ドン引いてるでしょ。まあまあ、これでもかなりソフトに言ってますからね。
ディテールは今度会ったときにでもお話します。


そう聞くと、困った親父だなー、サヨクだなー、プロ市民だなー、
うさんくせーなーと思うと思うのですが、
これがまた困ったことに、僕は父から結構ためになることを教えて貰ったと思っており、
それは父以外からは聞いたことも無い、どうも世の中の真相に結構肉薄した話な気がしてしまっているのです。親も親なら子も子ですねホント。

子供のお前にもドン引きだよ!て話ですが、まあ、もうちょっと聞いてください。


親バカならぬ、そんな子バカの僕が
父から教えて貰って、これは結構すごい話だな、なんか力が沸いてくるなと思える
3つの話を、せっかくだから、ドン引かれついでに紹介します。


■一つ目 「お金の量と幸せの量は全く関係がない」

父はお金持ちも貧乏も両方経験していますが、
どうも、お金があったときよりも無い今のほうが楽しそうです。
今は、ホントに困るぐらい全然お金がないみたいですが、生き生きしています。
その姿を見て、僕は本当に勇気がわきます。


■二つ目 「無職も立派な職業」

人はどうなったって生きていけるそうです。
それと仕事は本当に全く関係ない。

仕事があって命を落とす人もいれば、仕事が無くて長生きする人もいるのだと。

屋根がなくても着る服がなくても生きていけるそうですし、
ぱっと見、食べられなさそうなものも意外と食べられるんだそうです。
そのような父の姿をみたとき、僕は本当に勇気がわきました。

そして、一生懸命まじめに働く、ということと、世の中の役に立っている、ということには一切の関係がなく、
世の中の役に立つことを優先したときには、意外と、働かないのも選択の一つだという、
そんな謎かけみたいなことも言うのです。

このへんのことは、僕も難しくてよく分かりませんが、
もう少し僕も経験を詰めば分かってくるのかもしれません。


■三つ目 「生きる目標や夢はあれば目指せばいいが、なくてもいい。いずれにせよ独りよがりだから」

父は、世の中を変えなければ、とか、世界は間違った方向へ、とか言いながら
鼻毛がものすごい量出ていたり、ズボンのチャックが豪快に開いていたりする、
そんな、ちょービックな話をすると同時に足元がぐらんぐらんの小粋なあんちくしょうです。

そしてその姿は、詰めの甘い性分の僕の姿を見るようで、恥ずかしいと同時に、
「頭のいいヤツが何人集まっても世界は変わらないが、
そこに一人ド天然の大馬鹿野郎が加わるとモノゴトは一気に転がり始める」、
という逸話を思い出させもして、またもや勇気がわいてくるのです。


以上、父が体を張って僕に教えてくれた、
勇気が沸いてくる3つのお話を紹介させていただきました。

お金、仕事、生きがい。
そのどれもなくっても、生きていれば幸せ。

こんなに勇気の沸くメッセージをくれた父に感謝!

結果、僕の天然ぶりが父親譲りなことだけが暴露された気がして、
なんかトホホな話になっちゃいましたが、
僕のこの心が証明するとおり、父がどうあれ、子は父を愛するということも実感しており、
そんな内面を作ってくれた父には、もちろん母にも、改めて感謝なのです。


そう、父は酔っ払うといつもこう言っていました。

「なんだってやってみろ。失敗してもいいからやってみろ。
 で、やめたくなったらやめちまえ。
 でもひとつだけ約束だ。生きるのだけはやめるな。
 それはつまらない選択だ」

と。




そんなわけで、こんな父の子ですが、
皆さんにはなるべくご迷惑をおかけしないよう
妻に、家族に、手綱を引いて貰いながら、

「なんだってやってやろう」精神で、やっていきたいなーなんて思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。


あ、父は生きてますからね、念のため。
今日、こんな記事を見ました。

俺達ですらわかる事をなぜソニーはわからないのか-俺的ゲーム速報@JIN-

要は、ソフト=コンテンツ=音楽やゲームや映画、が大事だよね、て話でした。


かつて、
ハード(テレビやハードディスク録画機や携帯電話などの機器)を造ってきた会社が、
ソフトが大事だよね、ということで音楽や映画も作るようになりました。


そして今や、かつて目論んだ通り、ハードもソフトも安定的に作れるようになり、
名作と呼ばれる作品も多数持つことができたのに、
なんかちょっとピリッとしない様子。


なぜでしょう。


それは主戦場がハードとソフトの間に移ったからだと佐々木俊尚氏はおっしゃる。
参考記事はこちら。

ハードとソフトの「間」



appleがすごい点とは、もちろんiphoneとかもあるけど、
やっぱり今から10年以上前からitunesを地道に浸透させてきたところにあるのだと思っています。


あれこそまさに、ハードとソフトをつなげるインフラだったなと。



itunesのおかげで、これまで持っていたCDは輝きを取り戻したなと。

itunesで驚くほど簡単にmp3ファイル化させて
CDを持ち歩かなくても音楽を楽しめるようになったし、
ホントに気軽にDJ気分も味わえるようになりました。

音楽の楽しみを思い出すとともに、新しい音楽の楽しみ方まで教えてくれました。


それはこれまでに集めた大好きだったCDたちが改めて輝きを取り戻した
画期的な発明だったと当時から興奮していました。


そして今。


CDで成功した

「これまでに集めた資産の価値の上昇」

「これまでに集めた資産がこれまでの楽しみ方以外に新しい楽しみ方が出来るものとなること」

が、本でうまくいっていないから、
ipodが浸透したようには書籍のipad利用が進んでいないのだと思っております。


これまでに集めた本という資産を、
再資産化(デジタルファイル化)するハードルがあまりにも高すぎます。

音楽におけるitunesのような見事な仕組みが
本ではなかなか実現できていません。

一部の人々は自炊と称して本をスキャンしてるけど、あの方法が浸透するとは到底思えないのです。


そこで出てきたのが、share-b.com(サイトはこちら)。


デジタルデータ化して欲しい本を郵送すると、無料で本をスキャンしてpdfファイルにして
facebookメールで返してくれるサービスです。
※pdfファイルはメール添付でなく、ダウンロード用のリンクから落として取得します。


もちろんまだまだ改善の余地はありそうだけど、
これまでの有償でのスキャンに比べて、法律的、商慣習的な障壁もかわそうとする努力が見えるし
サービスとしても分かりやすく、注目しています。

なにより使いやすい。

僕はこのサービスのおかげでipadを買おうか本気で迷い始めている始末。


それまではipadを買おうなどとは微塵も思っていなかったというのに。



それもこれも、僕がこれまでに持っていた本という資産を
新しい楽しみ方が出来るものにshare-b.comが変えてくれたからです。


それはかつて、itunesを使いはじめたころ、
むしょうにmp3プレーヤーが欲しくなってしまった経験に似ているなーと
10年前の当時を懐かしく思い出します。

ハードを売るためのソフトではなく、ハードとソフトの間のインフラを整備することで
ハードもソフトも購買意欲が刺激される経験。

少なくとも僕は、share-b.comによって、長らく冷めていたそんな購入への意欲を
激しく刺激されてしまっているのです。

やれやれ、迷惑なことだと口では言ってみますが、
こんなエキサイティングな思いを起こさせてくれたshare-b.comに感謝するとともに
サービスの存続と拡大を願ってやまない限りです。

これを読んで下さった方が、
share-b.comのサイトに訪れ、サービスの仕組みだけでも、まずは見てくれたらうれしい限りです。

share-b.comのサイトはこちら