ゴールデン・ライラック

萩尾望都先生の作品の中でもどっちかというとマイナーな方だと思います。
でも完成度が高くて、しんみり読める物語なので、好き
ジャンル的には「アメリカン・パイ」や「小夜の縫う浴衣」に近いものがあるかも。

ジャンル的には「アメリカン・パイ」や「小夜の縫う浴衣」に近いものがあるかも。
「ゴールデン・ライラック」は
簡単に書くと
美人の女の子が居候してる従兄弟の男の子と仲良くなるんだけど
本人たちにはどうにもならない家の事情や社会情勢に流されて
ただ、なんとなくくっつかなかったって話。
というと非常に浅い話みたいだけど
この「なんとなく」が重要なのです。
お金が無いのが嫌だったり、タイミングが合わなかったり…
生きて行くって理不尽だなあ。無欲になろうとしてもなれないもんだなあ。
そんな人生の中で出会う「悔しさ」がいくつも描かれているのです。
私はヴィーが愛しのマンデリン踊ってるジーンがすごく好きです。
あのふわっと広がったスカートと、くねくねした脚のラインがキレイで
単色なのに、真っ赤なドレスに見えるのがすごい(ボルドーや濃い目の青でもいいかも)
萩尾先生の他の作品
「ポーの一族」「トーマの心臓」「この娘売ります!」「マージナル」
あたりを実写化されたら、間違いなくもやっとすると思いますがww
「ゴールデン・ライラック」なら演技派俳優・女優さんにチャレンジして頂きたいと思えます

他の作品と比べてリアリティのあるストーリーだしね

そういえば「イグアナの娘」はドラマ化してるらしいですね
今度見てみようかな