リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展 その5 | でんちゅーでござる〜!

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リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展


ジョージ・フレデリック・ワッツ
『これをこそ、女と呼ぼう』



美術館でこれを見た時は、まず下半身しか視界に入らなかったため

「何が描かれているのか?」と思いましたが、全体を見直して女の人が雲のようなモヤモヤから浮かび上がってきた印象でしたえっ

神が生んだビッグ・ウーマン?Σ(゚д゚;)



ジョージ・フレデリック・ワッツ
『<希望>のためのスケッチ』

注)画像はLondonの「Tate Gallery,1885年,油彩」のものです。

ワッツの代表作。目隠しをした女性が地球の上?で壊れかけた?竪琴に耳を澄ましているような、不思議でちょっと怖い絵です。

このスケッチを見た時はワッツのただならぬ執念のような意思を感じることができました!
きっとスケッチの段階というのは技巧的には未完成であっても、画家の強い思いを色濃く代弁しているのではないかと思いました。

実は以前、ロンドンで完成品を見たことがあったのですが、その時は絵が壁の高いところにあったのと、天井のライトが絵に反射して綺麗に見えなかったので今回のスケッチを見た時のような衝撃はありませんでしたむっ

もう一度あの完成品を見直したい!!



エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ
『フラジオレットを吹く天使』


キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

この絵に釣られてこの展覧会に来た人多かったはず!僕もその一人。
絵に無駄な装飾が無い分上品な天使の佇まいが際立って、見る者の目を惹きつけます!

フラジオレットとはなんぞや?と思い調べてみましたら、小学校の時吹いてたリコーダー(縦笛)のことでした!中世の頃のリコーダーが絵のような物だったのですね。
鳥のさえずるような上品な音色が、画家にはまるで天使が吹いているように聞こえたのでしょうか?

それと、背景に注目ビックリマーク
地味な木枠のようなものは何でしょうか?
よく見ると、だまし絵のようになっているように見えるのは気のせいでしょうか?


ペンローズの四角形(Wikipediaより)

天使の笛の音色で異空間に誘われるような気分になってきますヽ(*'0'*)ツ

さらに、この木枠が額縁をイメージさせるため、
まるで、天使が絵から飛び出している効果も出しているのではないか!?と思うのです。

この展覧会で初めて知った絵でしたが、有名な絵だったのでしょうか?
とにかく数ある傑作の中からこの作品を今展覧会の目玉として売り出した学芸員に感謝・・・猫村3



エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ
『スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)』


同じく、エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズの作品です。

『旧約聖書』の「雅歌」を主題とする3mを超える水彩画の大作。




エレノア・フォーテスク=ブリックデール
『小さな召使い(乙女エレン)』


「解説より」英国の民謡に歌われた貞節な乙女エレンは、冷酷な恋人の子どもを身ごもり、彼に召使いのように仕えるも、さげすみを受けるだけでした。エレンは恋人の言いつけに従い、彼が要求するまま嘘をつくため、少年に見られるように隠れて美しい髪を切ろうとしています。手前には脱ぎ捨てられたドレスが描かれています。

可愛らしい絵なのに、解説を読まなければよかった・・・と思えるような作品(;^_^A



ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
『デカメロン』


「解説より」10人の若い紳士淑女が1人1話ずつ、10日にわたって100の物語を紡ぐボッカッチョの『デカメロン』。美しい庭園で物語に耳を傾ける男女が描かれていますが、どの物語が語られているのかを示すヒントは与えられていません。判断のすべてが鑑賞者の推測に委ねられている唯美主義の傑作です。

作中には9人しかいませんね。10人目は、あなた・・・かもしれませんってやつヘ(゚∀゚*)ノ



以上、リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展 終わりです。

今年もあとわずか、良いお年をビックリマーク