へいタクシーと言いたかった朝 | ぐるぐる奇譚

ぐるぐる奇譚

私におこった不思議風なお話を伝えたいと思い
書いています。読んで頂けたらうれしいです。

雪曜日。

田舎あるある雪の日はバス通勤。

 

なのに寝坊した。

アラームセットしたのに。

起きてあわてて出勤する。

 

手袋がない。焦る。傘は持ってかない。

職場に折りたたみ傘がある。

 

家から離れたバス停まで小走りしてると

タクシーが客待ちをしている。

ああ、へいタクシーっと言って乗りたい。

 

走ってると雪が降って来た。傘ないのに。

昼から降るっていったのに。今じゃん。

職場にバスに揺られて出勤する。

 

慣れないバスで停留所のボタン押しを

忘れて降りそこねてしまう。凹む。

 

昼休み、椿大神社への行き方を調べる。

乗り換えてー乗り換えてー

最後徒歩50分ってなに。壮大な感じ。

 

雪が降り始めた。

音もなく。しばらくするといつも見える

遠くの風景が見えなくなり雪が舞う。

 

しばらくして外を見ると絶景かな、絶景かな。

白い世界だ。マイルドセブンじゃないけど。

 

少し早めに帰宅が決定。

外に出ると「えっ」シャーベット路面。

バス停で待ってるとき周りを見ると

木々はきれいに雪をまとって別の世界。

 

ここでも絶景かな、絶景かな。

 

駅についてもこれからの雪に注意と放送あり。

電車の中でも早めに帰宅してきた人がいる感じ。

 

家の最寄り駅で電車を降りてバスの時刻を確認。

バスは行ってしまったばかり。待つことに。

バスが来るけど雪で目的地が見えないバスも。

今日はフード付きで風を通さないナイロン製で

身体は寒くないけど足が冷たい。

 

やっとこさ家の近くまでいくバスが来て乗る。

バスは待っていたから座ることが出来た。

 

バスを降りて歩く。足が冷たいよー

歩いてると冷たいよー

レインブーツはダメだ。

スノトレを買わねば。

 

家にやっと辿り着いた。

桜の木は雪を守っていたので

「雪でもきれいですね」と褒めた。

今日は「桜雪枝」「さくらゆきえ」って感じ。

どうやってもきれいなんだけど。

妖精さんたちは寒くないのかな。

 

「奈良のお水取りがすむと雪が降る」と

昔の上司は三重出身、真珠養殖の元締めの長女。

全部の真珠から1つぶ、2つぶ拾うと父親が

「そうだな」と言ってくれたそうだ。

 

外は軽く風が吹いて雪が積もっている。

明日は道路が凍ってるかも。

明日もバスだ。

 

☆☆☆☆☆

 

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あれだけの本に囲まれて暮らしたい」

 

祈りについて話していた。