日本には国家主権がありません。
この大切な現実と前提を日本国民は忘れています。

サンフランシスコ講和条約が発効した4月28日を「主権回復の日」として式典をしようと安倍さんは考えているようですが、その心は、実は国家主権を失ったままである日本の国民に、国家主権について考えて欲しい、国家主権という概念を持って欲しい、日本に国家主権があるかどうか考えて欲しい、アメリカに占領されたままだという事に気付いて欲しい、そんな思いだと推測します。

学校で教わるのは国民主権で、それについてはしっかり叩き込みますが、国家主権については全く触れないので、大多数の日本国民は非常に大切な部分がすっぽりと抜け落ちた状態の意識構造になっています。

国民主権というのは民主主義の前提となるもので、国の主権が国民にあるとするものです。
主権を持つ国民が権力者を選挙で選出する制度をもって、国民主権と呼びます。
民主主義国家である日本の主権は国民にあるという事です。
日本という国の中では一番偉いんです、国民は。
それが国民主権です。

では国家主権とは?
これは対外的に自立した国家の事です。
自国の事は自国で決め、外国に干渉される事が無い状態、これが国家主権を持つ状態です。
例えば植民地支配を受けている国に国家主権はありませんし、占領されている国に国家主権はありません。
自国の事を自国で決める事ができない状態です。

日本は?
独立国家なので国家主権がある?
残念ながら日本には国家主権はありません。
「国民主権だ」と喜んでいる日本国民ですが、日本の中では最も権力のある国民であっても、その日本という国に主権が無いのです。
日本は日本の事を自分で決める事ができません。
日本国民の選挙によって選ばれた日本の総理大臣は、日本の事を自分で決める事が出来ないのです。
この状態を国家主権が無いと言います。
つまり植民地の状態です。

日本の教育は朝鮮組織に支配されたままです。
教科書も辞書も朝鮮組織が作った物で、それにより全ての日本国民は洗脳教育を受けています。

国を守る為に命を散らせた人々が眠る靖国神社に日本の総理大臣はおろか、天皇陛下さえ参拝する事ができません。
そこまで外国の干渉を受け、外国に支配されている状態という事です。
これを国家主権が無い状態と言います。

日本国内には今でもアメリカ軍が駐留し、日本を軍事的に制圧している状態です。
「在日米軍というのは日米安保により、日本を外国の侵略から守ってくれてるんじゃないの?」
おバカはそう言うかもしれません。
だったら日本に竹島問題も尖閣問題も北方領土問題も存在しません。
この現実一つでも、アメリカ軍が日本を守る為に駐留しているわけではない事は明白です。
在日米軍は日本を守る為に駐留しているのではありません。
日米安保という詭弁の下で、日本を軍事的に制圧する為に駐留しているのです。

外国の軍が国内に駐留し、軍事的制圧下にある状態で、国家主権があるとは言いません。


で、安倍首相によるTPP参加表明です。
一部の保守、いや多くの保守の方が落胆したかもしれません。
紛れも無く安倍首相はアメリカの圧力に屈したのです。
(と見せかけて、実はやってくれると期待しています。既に楔を打ち込んでいますから)

「安倍さん(自民党)もその程度か」
そういう気持ちになった方も多いのかもしれません。
ですが、そもそも日本に国家主権が無いのです。
在日米軍がある限り、日本に国家主権が蘇る事はありません。
その状態の中での決断であり、発表であったと知らねばなりません。

落胆された農業関係者の方々。
今になって落胆する前に、日本に国家主権が無いと知り、日本の核武装を推進する世論を起こし、在日米軍を叩き出す事を先に考えましょう。
今回、落胆した人全てに対して言いたい。

日本には国家主権がありません。
外国の言いなりの状態なのです。
その事を知り、国家主権を回復する為の世論、それは第一に核武装であり、軍事予算の大胆な増額、その結果として在日米軍を日本国内から叩き出す事ですが、それを国民世論として起こしましょう。

その世論と結果は戦争をする為ではありません。
日本が国家主権を回復する為です。
外国の言いなりの状態から脱却し、日本という国が、自分の事は自分が決める、そういう国になる為の世論を起こしましょう。

甚だ僭越ですが、そう呼び掛けたいと思います。