クラウドコンピューティングとアニメ | パーキンソン病は治るかも

パーキンソン病は治るかも

妻がパーキンソン病と診断されたのが2022年12月
完治する治療方法がない病気というので、夫である自分が治そうと決意し、自分で考えた方法を実践した記録です。
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正月に酒を飲みながら、最近のクラウド・コンピューティングについてレクチャーしてもらった。

私の現役時代は、自社設置のコンピュータシステム=オンプレミス運用であったが、いまではネットインフラが整い、クラウドが急伸している。

 

以下おぼえがき
米アマゾンは、創業者のジェフ・ベゾスが、CEOから会長となり、Amazon Web ServiceのCEOであったアンディ・ジャシーがCEOとなり、AWS事業に力を入れている。

2022年11月に公開された劇場版アニメ「すずめの戸締り」の制作には、AWSのクラウドとNetappのクラウドストレージを採用した。新海誠監督の作品で有名な「君の名は」2016年、「天気の子」2019年、そして「すずめの戸締り」2022年公開があり、制作会社はコミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)である。
天気の子は、CWFの自社コンピューターを使ったが、すずめの戸締りではアニメ制作のデータ量が増大しており、さらにシステム増強するには経営面からの負担と技術者増強が困難、かつ制作に携わる大勢のクリエーターの環境も、コロナ対策で大きな制約を受け、テレワークになるなど、クラウド移行となった。
アニメ制作に使われるデータ量は、3秒の完成動画に数千のファイルでトータル数十GB使っており、このデータを制作工程間でやりとりすることから、ストレージへの負荷は、想像を超える規模になる。
昔のTVアニメはセル画を動かして制作していたが、いまは、人間がキャラクターの演技をし、それをコンピュータに取り込み、これに二次元の絵をはめ込んで動かす、いわゆる3DCGで作られる。編集で監督のOKがでないと、背景の細部、キャラクターの衣服の動き、音声、音楽など要求に合わせて作り込みを重ね、1シーンだけにいくつものパターンを制作することになるので、もう膨大なデータ量になる。

制作が佳境に入り、取り扱うデータ量やアクセスが膨大になると、システムの性能低下やデーター消失などいろんな問題が発生する。ところが、クラウドシステムといってもAWS(Amazon)、ストレージのNetapp,それにネットワークとそれぞれ会社が異なるので、問題がどこで発生しているかを突き止めるのが困難になる。それぞれの自社のマシーンを調べて、これはうちの問題ではないというが、システム全体を解析できる技術者がほとんどいない。どこの会社の製品であろうと熟知し、いかなる問題も解析できる高度のスキルが要求される。

オンプレミスの銀行のシステムでもはみずほ銀行が何度かシステム障害を発生させたし、。最近では、auで大きな通信障害があった。オンプレミスでも解決に長時間かかってしまう。これがクラウドとなると、システム責任者は、本番稼働で問題が出ませんようにと祈るだけ。

クラウドでの劇場版アニメ製作が、なんだかんだとあったのだろうが、公開日に間に合わせることができ、大成功したことから、今後は他のアニメ制作会社もクラウドを使うようになるだろう。


 

ヨーロッパに住んでいる日本人との会話で、現地ではTV解説者でも子供達でもみんな「アニメ」と言っているとのこと。鬼滅の刃、SPYxFAMILY, 進撃の巨人、呪術廻戦などが大人気で、 animationではなく、animeと呼び=日本のアニメを指す。日本でアニメと呼んでいるのをそのまま使っている。日本生まれの日本人の小学生がいるのだが、コロナ流行時には現地の子供からchineseとからかわれていたが、いまでは日本人とわかると、友達になってくださいと言われるようになったと話していた。アニメ人気で日本人への高評価となり、ここ一、二年で雰囲気が一変したそうだ。