だいぶ日が経ちましたが…
9月議会において令和4年度決算が認定されました。
この決算について少しお話ししたいと思います。
今月発行の議会だより2ページに、令和4年度野辺地町決算における監査委員のコメントが記載されてます。
これは9月議会の決算審議で決算書と一緒に配布される「野辺地町決算審査意見書」という付属資料に記されている内容です。
この内容をよ〜く見て欲しいのです。
どこかというと、後ろから5行目です。
「財源不足が続くと予想される。」
財源不足‼️
実は、この一文はこの5年以上の間、毎年指摘されている内容です。
平成29年度は「今後、益々財源不足の懸念が高まることは明白である」
平成30年度、31年度は「今後、益々財源不足の状況が続くことが予想される」
令和2年度からは「財源不足の状況が続くことが予想される」
と書かれています。
これを見れば町の財政状況が危機的状況であることは明らかなはずです。
皆さんの家計がこんな予想されたらどうします?
この先のお金の使い方を見直しませんか?
何に幾ら費やしているのか確かめてみませんか?
無駄な出費があればやめませんか?
町も同じなんです。
「必要な事業だからお金がかかるのは仕方がない」では済ませられないんです。
普通の感覚を持っているなら、少しでも経費削減できる他の手段を考えるはずです。
何かしら工夫して効率が良くなるように手を打つはずです。
議会のたびに一般質問などで財政のことを質問し追求してるのは、ごくごく当たり前のことだと思っています。
なぜなら未来が不安ですもの。
野辺地町以外で財政危機に取り組んでいる自治体があります。
動画配信サイトで話題になっている石丸市長率いる安芸高田市です。
市長自らが市の財政に危機感を持って市政運営をやろうとしていますが、議会議員がそれに対して反発しているという様相です。
(これはウチの町とは逆ですね)
市長は公共施設を削減して経費削減に取り組もうとしていますが、多数派の議員は「地元の声」を持ち出して存続を求めているようです。
確かに地元の声は大切です。
だからと言って、6つの町が合併した市に点在する同様の役割をする公共施設を全て維持管理していくことは財政に大きな影響を与えます。
それを防ぐために、綿密に長期的な計画を立てて、それを実施しようとしているのだと思います。
6つの町に合った6つの同じ施設を維持していくのであれば、そもそも合併なんかしなきゃよかったのに、と思ってしまいます。
安芸高田市の決算カードを見てみると、ここ数年は財政調整基金(市の貯金)を取り崩してやり繰りしてきたことがわかります。
このことから、財政が相当厳しいことがわかります。
平成27年度全くに28億円あった貯金が、令和2年度末には6億円まで減りました。
しかし、石丸市長の取り組みによって改善されてきたようで、3年度は6.7億円に増えてます。
経常収支比率も令和元年度の98.2%から3年度には88.6%まで改善されました。
本気で取り組まないと市が無くなってしまうから、石丸市長は本気で議会と戦っているのだと思います。
1期4年である程度の目途を付けようとしているようです。
未来を見据えた政策を、ボクも応援したいと思います。
ボクも本気で訴え続けます。
工夫できることを提案していきます。
野辺地町の未来を守るためには、今取り組まなきゃ手遅れになりますから。