2024/6/9
秋田で、いやナマの桂三河さんの高座を観るのは3年半ぶりである。
コロナ禍で必死の覚悟で観に行ったのを覚えている。その時のブログ↑
今回の釈迦堂光明寺は、かつて秋田よしもと寄席わ毎月1年間開催していた場所。今年に入って年に数回、三河さんを大阪から呼んで独演会として開催。前回は2月だったとの事。
三代目秋田住みます芸人の桂三河さん。住みます芸人の時代は秋田のテレビでよく見かけたり、秋田のフリーアナウンサー相場詩織さんと番組をやっていたのが懐かしい。(四代目秋田住みます芸人は、きり亭たん方さん。)湯沢よしもとサンサン寄席や秋田市街地にあったSJK劇場で三河さんの高座を観る機会はあった。
三河/動物園
三河/ちはやふる
3年半ぶりの三河さん。大阪に戻って5年。
やはり、秋田時代の身体の密度では無い。大阪の噺家の密度と身体の線になっていた。いや戻ったと言うべきだろう。
場所の空気と言うものはあるもので、わかりやすい例えだと外国人が日本に長らく暮らしていると顔が日本人っぽくなってくる。秋田に数年間暮らすだけど、良くも悪くも秋田っぽい身体の密度と線になってしまう。
大阪の噺家の上方落語を観る感覚だった。まくらもたっぷりと。前よりも重心が落ち着いた感じでネタの動物園も丁寧な情景描写。身体の線がシャープになっていて、動物園でも説得力が増した。
休憩後のトリネタ、ちはやふるでも同様。たっぷりとしっかりとした高座で、個人的に千早振るは苦手な部類のネタだけど、立体感ある重心が定まっていた高座で最後まで集中力切らさずに観れた。お見送りの時に三河さんが、まだ千早振るは2回目だと仰っていたけど、そうは思えないくらいに良かった。
また年内にあるらしいの観に行きたいね。三河さんの藝の成長を感じられた高座だった。
【蛇足】
三河さん高座で頭を下げたとき、「ハゲかけじゃないやん。」と心の声を上げていた。結構フサフサだった。
ミノキシジル愛用しているかは定かでは無い。