仙台花座で江戸噺楽日11時の部 | この辺りの見所の者

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7日は演劇。8日は夜に名古屋のロックバンドGUIROのLIVE。昼間は時間があるので花座に行くことにしました。三味線が稲葉千秋師匠だという事が大きい。
神田阿久鯉先生も、上野広小路亭で観て以来。春風亭愛橋師匠と三遊亭萬橘師匠は、お初。宿をチェックアウトして国分町入口でカートを引っ張っている萬橘師匠と遭遇。また花座近くのドトールに行く手前で、またも萬橘師匠と遭遇。
今回の一番太鼓は花座の入口前で。結構、通りすがりの人々も視線を花座の方に向いている。


神田阿久鯉/水戸黄門記〜甲越お国自慢

春風亭愛橋/元犬

仲入り

三遊亭萬橘/火焔太鼓

阿久鯉先生の講談は、重厚。水戸黄門が花巻を訪れた時に、宿の、あちこちの国から来た旅人たちの、お国自慢。特に甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信の川中島合戦の、バトルを阿久鯉先生の重厚な語りが説得力を持つ。

春風亭愛橋師匠は、マクラは大山詣りに行ったことだったので、大山詣りかと思いきや、元犬へ。サラサラとシャキッとした高座。かっぽれの踊り付き。

トリの三遊亭萬橘師匠。名前は存じていましたが、タイミングが今まで合わなかった。
マクラの語り口か、上手いなと思ってしまう。チクリと毒もあるマクラから火焔太鼓へ。この噺は大好きなんだよね。
いやあ、道具屋の女房の憎たらしさが最高だ。殿様の屋敷に火焔太鼓を持っていく甚兵衛の道行も、女房への愚痴たらたらで笑ってしまう。立て板に水のようにテンポ良く進んで行くけど言葉が流れることは無い。
途中、花座の外側から鼓笛隊の演奏が聴こえて来た。後で知りましたが火の用心の鼓笛隊だったらしい。火焔太鼓を鳴らしたら火の用心の鼓笛隊がやってきたんだねえ。

ナマで幾度か火焔太鼓は聴いて来たけど、今日の萬橘師匠の火焔太鼓が一番面白かったなあ。

花座は良い噺家の高座が聴ける。

満足満足。

余談ですが、三味線の稲葉千秋師匠がプロレス好きみたいなので、今日の勝負Tシャツは新日本プロレスTシャツでした。
実は、時が来たTシャツが間に合わなかったのが残念。余談はプロレスファン以外はわっかんねえだろうな。