お初の秋田のジャズピアニスト早川泰子と今日がバースデーの山田穣 | この辺りの見所の者

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秋田在住で故 大野三平の唯一の弟子である早川泰子のジャズコンサートに、ようやく行けた。
秋田を代表する清酒高清水の会社の敷地内の蔵をリノベーション?かな。

山田穣さんのアルトサックスは30年ぶりになる。二十代初めの頃まで、湘南藤沢に住んでいて、今もあるBECKという店で小林陽一さんのグループが出演した時に聴いた。日本ジャズ維新の前後だった時期だと思う。

秋田のジャズを、意外とちゃんと聴いていない事もあり、先日、秋田の行きつけのジャズバーで早川泰子さんのCDを聞かせてもらい、このコンサートのチラシも貰った。

早川泰子さんは東京でもLIVEしている事もあり、地方云々では無い一級品のジャズを聴かせてくれた。

1セットのマイフィリッシュハートでの、しっとりと歌い上げる山田穣さんのアルトサックスの音色。30年ぶりに聴く音色は、30年寝かせたウイスキーのようにまろやかになっていた。1セットラストのクレオパトラの夢での激しい演奏は、当時のソリッドな音色も健在。浜辺の歌のジャズアレンジも聴かせてくれた。曲間の解説で浜辺の歌の浜辺は湘南の事だと言っており、30年前に湘南で山田穣さんの演奏を聴いたのも何かの縁かもしれない。 
早川泰子さんのピアノは、バップ命の音色。ソロのバップグルーヴや伴奏の時の音の置き方も一級品。ベースの山下弘治さんの端正なリズムのピチカートと音程が締まっているアルコの弓。ドラムのヴォンバロンさんのドラムも乾いた音からの端正なリズムキープと激しくともリズムの造形が崩れないドラムソロなど、1セットから素晴らしい演奏。

2セットでのオールドフォークスが、このコンサートの白眉かな。山田穣さんの息の長いフレーズと深い音色。場の空気が変わったよね。

バップ曲(失念)の超高速テンポで全員がリズム崩れない。意外と崩れる人は自分が聴いた中でも少なく無い。途中、山田穣さんのアルトとヴォンバロンのドラムの2人だけの演奏の激しくぶつかり調和し、グルーヴを作り出していた。

アンコールは二曲。