N響定期でハンスロット | この辺りの見所の者

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2/5日は目黒の喜多能楽堂から渋谷のNHKホールのハシゴ。
パーヴォ・ヤルヴィ指揮のN響定期。
ハンス・ロットの交響曲を聴けるとは。

ハンスロットは、ブルックナーの弟子でマーラーと交友があり、マーラーの交響曲はロットの影響が大きいらしい。

先にR・シュトラウスのヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品8
ソリストは、カザフスタン出身のアリョーナ・バーエワ。この曲はプログラムによるとシュトラウス17歳の時に作曲。
若書きということもあって、ロマン派の作曲家の影響を感じる。

バーエワのアンコールは、
個人的には、イザイの方がベーエワに合ってた。濃厚なうねりのある演奏。名前を覚えておこう。

休憩後は25歳で夭折したハンスロットの22歳の時に作曲された交響曲第1番ホ短調。
プログラムによると、この交響曲が酷評されてから精神疾患になり25歳で夭折。

いろんな作曲家のオマージュが感じられる。更にマーラーの交響的の先駆け的な面も第三楽章を聴くと感じる。師匠のブルックナーとマーラーを足して2で割っただけでなく、4楽章では、ブラームス交響曲第1番4楽章の旋律をモロに思わせたり、終わりそうで終わらない、ブルックナーパウゼも。
ヤルヴィとN響は、よくこのカオス感満載の曲を豪華にまとめ上げたなあ。
ホルンの奏者とコンサートマスターの演奏が印象に残る。