このブログも非常に長い間放置してしまっていたので、「ついにやつらも死んだか」などと思っている喜んでいた人もいるかもしれないけれど、残念ながらピンピンしていますw

 僕らもろくでなしなりに忙しいので、更新が滞ってしまったのだが、ほっとくのも無責任なので、毎日でなくても、しっかり更新していきたいと思う。
 

 以前何度かこのブログで紹介した成田賢壱さんについて、最近、動きがあるようなので、その情報を紹介したいと思う。当ブログの過去の記事か、もしくは成田さんのブログを見てもらえれば、詳しいことが書いてあるのだが、成田さんは、クローン病という難病の患者。治療のために大麻を必要としていたのだが、日本の大麻取締法は医療用の大麻使用も全て禁止している。成田さんはそれに反対して、裁判で争っている最中なのである(第一審の結果は東京地裁の日和判決で敗訴してしまうのだが、いまは上告して、作戦を練っているところ)
 

 で、成田さんは現在、アメリカ・カリフォルニア州に滞在している。そこで何をやっているかというと、「療養」として大麻を喫煙しているのである。カリフォルニア州は、アメリカにおける医療大麻の先進地域。下の動画を見てもらうと分かるのだけど、カリフォルニアでは、医師の許可(レコメンデーション)があれば、薬局のようなところで大麻を購入することができる。もちろん、購入した大麻は吸うことができる。

 

  
 それで、成田さんはカリフォルニアで療養しているのだけど、面白い事にその様子をネットで配信しているw つまり、大麻をプカプカ吸っている様子をネットで配信しているのである。


 少し前から連続で配信しており、最新の第四回では「大麻を吸って凶暴性が増すとか、幻覚が見える、とか言っている人は、大麻を吸って僕がどう変化するか見てください」といって、ジョイントを巻き、ヴェポライザーを稼動させている。過去の配信動画は、USTREAMで見ることが出来るので、興味のある人はぜひ一度見てみて欲しい。大麻が本当に人を壊すドラッグなのか、どうか。
 

 成田さん、けっこう人懐っこい感じで喋る方なので、見ていてわりと楽しいですよ。


 次回の配信は、2月12日金曜日夜8時から。乞うご期待。
ハリー・ポッターが大麻吸引?英大衆紙が写真掲載

 【ロンドン=大内佐紀】13日付英大衆紙デイリー・ミラーは、映画「ハリー・ポッター」シリーズに主演し、世界的な人気を誇る英国人俳優ダニエル・ラドクリフさん(20)が、知人宅でのパーティーで大麻を吸引しているとする写真を1面に掲載した。世界中のファンにショックを与えることになりそうだ。

 同紙は目撃者の話として、ラドクリフさんはロンドンの知人宅で開かれていたパーティーにガールフレンドらとともに夜半過ぎに現れ、台所で大麻を吸い始めたと伝えた。高揚している様子で、同席者からペンで顔に落書きされても笑い転げていたという。

(2009年11月13日20時54分 読売新聞)


→引用元 読売オンライン http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091113-OYT1T01051.htm?from=main5 

この記事の読み方は、「あーバカな日本の新聞がまたなんか言ってら」と捉えること。

むしろ個人的に、この記事は、「ラドクリフくん、ここで大麻吸引について悪びれずに大麻の伝道師になってほしいな」と感じるところ。

バカな日本人を諭してやってほしいです(O瀧)。
全くもって「え?」な鍋頭です。

ちょっと遅くなりましたが、札幌で行われた「地域の挑戦! 新産業創出シンポジウム」(産業大麻≒ヘンプのシンポジウム)についてザックリ報告させて頂きます。


そもそもこのシンポは昨年北海道チャレンジパートナー特区に認められた、産業クラスター研究会オホーツクによる麻プロジェクトの一般向け報告会・PR的なものです。
同プロジェクトはオホーツク地域における産業大麻(≒ヘンプ)による地域おこしを目的としておられます。


シンポジウムの講演の中から、知って頂きたい事柄をいくつか紹介します。

・産業大麻は陶酔成分を含まない
まず最初に知っておいて頂きたいことは、現在産業大麻として栽培される品種は大麻の陶酔成分(=キマる成分=薬理成分)であるTHCを殆ど含まない品種です。
いわばノンアルコールビールのようなもので、嗜好品としての利用は出来ません。

・大麻は手がかからない作物でクリーニングクロップである
大麻は育成が早く、世界中の様々な環境(土壌・季候)で栽培が可能で、手がかからないため、休耕地に植えておくには持ってこいです。
また窒素過多の土壌を改良する効果のあるクリーニングクロップです。

・ベンツの内装材に大麻を原料としたプラスチックが使われている

ベンツの内装には吸音材として大麻プラスチックが使われています。
ベンツのような高級車メーカーかつ大企業が採用していることから、大麻プラスチックが製品として優れているということは間違いないでしょう。
実際他の素材と比べて、大麻プラスチックは吸音性が高く軽量であるとのことでした。
自動車産業は日本における主力産業ですが、国際的な競争力という面から日本でも大麻プラスチックという選択肢が必要ではないでしょうか。

・産業大麻は各国で栽培されている
産業大麻はロシア、中国、フランス、ルーマニア、インドetc.で元々栽培されており、イギリス、オランダ、オーストリア、ドイツ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スウェーデンでは近年になって栽培が認められました。
産業大麻の栽培に厳しいのは日本とアメリカだけです。
二酸化炭素排出の観点から大麻の重要性は高まる一方ですが、日本は遅れをとって良いのでしょうか。

・産業大麻の種子の入手が困難
日本国内で生産される種子は、生産量の多い栃木県や長野県が種子の県外持ち出しを認めていないため、そもそも絶対数が足りず、海外から輸入しようにも熱処理(発芽しないように)を行っていない種子は輸入も認められていません。
産業として大規模に展開するためには、THCを含まない品種の種子の輸入を認めて欲しいとのことでした。

・大麻は縄文時代から日本に存在し利用されてきた
日本において、大麻は米よりも古く縄文時代草創期から衣服や縄などの繊維として(産業大麻として)利用されてきました。
戦後GHQの圧力で大麻が規制されるまでは、大麻と大麻製品は日本人の生活・文化に深く根付いたものだったのです。

・アメリカが大麻に厳しいのは刑務所産業のため

ここ最近でこそアメリカでは大麻合法化の動きが急速に進んでいますが、アメリカは日本と並んで先進国の中で大麻に対して最も非寛容な国の一つです。
アメリカでは刑務所産業が民間産業であり、アメリカの囚人の7人に1人が大麻事犯であることから、刑務所産業の利権のためには大麻事犯の取締りが必要であるとのことです。
また大麻事犯の多くは健康かつ善良な(ご存知の通り!)市民であるため、無償労働による収益に大きく貢献するとのことです。
これはまさに現在の合法的奴隷制度に他なりません。

・大麻という"植物"を規制するのはおかしい
大麻取締法では大麻の陶酔成分であるTHCとは関係なく、植物としての大麻を規制しています。
たとえTHCを全く含んでいない繊維原料の大麻であっても、嗜好品としてのTHCを含んだ大麻と同様に扱われてしまいます。
このことが薬物として乱用される恐れの全くない産業大麻を栽培する際の大きな足かせとなっています。
薬物としての乱用が問題であるなら薬理成分について規制するべきで、植物として大麻を規制するのは全く不合理なことです。


最後に強調しておきたいことは、「嗜好品として大麻を認めて欲しいから産業大麻をこじつけているだけだろう」と思う人がいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
産業大麻は日本において2千年以上にわたり利用されてきましたし、資源としての有用性は嗜好品とは無関係です。
そもそも産業用大麻はTHCを含んでいませんから嗜好品として役に立ちませんし。
嗜好品云々のしがらみによって産業大麻を犠牲にすることは馬鹿げています。

当「あさけん」は嗜好品としての大麻問題も扱ってはいますが、産業大麻・医療大麻を含めた日本における大麻を取り巻く現状全般について問題提起していきたいと思います。
(だよねオータキ君?)