↑のつづき。

さて、狭井坐大神荒魂神社から
さらに数分歩いた。

そして、
たどり着いたのが御存じ、

『大神(おおみわ)神社』である。


この時は7月下旬。

AM8時頃。

太陽が拝殿の真上に輝いていた。


拝殿の奥には三ツ鳥居『三輪鳥居』。


大和国一之宮 三輪明神
『大神神社』

鎮座地 奈良県桜井市三輪
創建 不祥
祭神 大物主大神
配神 大己貴神
   少彦名神
社格 式内社(名神大社)

本殿はなく、拝殿の奥の
三輪山を御神山として
直接拝する。


ここ数年で、
尾張国一宮の『大神神社』、
阿波国府町の『大御和神社』に参拝してきた。

ついに、三輪山の『大神神社』に
参拝することが出来たのだ。

大神神社のホームページによると、
三輪山には磐座(イワクラ)が点在し、
神社の古い縁起書には、
頂上の磐座には大物主大神、
中腹の磐座には大己貴神、
麓の磐座には少彦名神が
鎮まると記されているのだそうな。



三輪山には原初の祭祀遺跡として
山ノ神遺跡などの磐座が遺されている。


少し疑問なのが、
そういった遺跡群の年代が、
5世紀後半から
6世紀前半だとされていることだ。

思っていたより新しい。


また、大神神社の創祀に関わる伝承では、
大国主の前に現れた大物主が
「我を三輪山に祀れ」と望んだことに始まる。

つまり、大物主大神は
元々この山に居たのではなく、
別の場所に居たということなのでは
なかろうか。


『巳の神杉』


樹齢400年以上。

大物主大神の化身である
白蛇が棲んでいる。


日本書紀などには、
大物主大神は蛇神の姿になる。

箸墓古墳の伝承については↓を。


祈祷殿・儀式殿・参集殿。




『なでうさぎ』。

個性が突き抜けている。




大神神社末社
『天皇社』。
祭神 崇神天皇



大神神社末社
『神宝神社』

熊野三山の神々を祀る。





凄い神社さんだ。


とにかく、本殿がなく、
山自体が御神体というところがカッケー。




さてさて、
第十代崇神天皇の御代、
疫病が流行り、天皇は頭を悩ませた。

天皇は身を清め、祈った。

すると、夢に大物主神が現れ
こう告げた。

「我が子の大田田根子を以って
 我を祀れば平安となるであろう」

その後、倭迹迹日百襲姫命らの
夢にも現れ、
「大田田根子と市磯長尾市を
 それぞれ大物主神と倭大国魂の祭主にすれば、
 天下太平になるであろう」と告げた。


ここからは、↓下記などの書籍や、
敬愛する
最強の阿波説を参考にさせて頂きます。



市磯長尾市は、倭大国魂神を祀った。

※『倭大国魂神社』は全国でも
徳島県 美馬(ミマ)市にのみ鎮座。

崇神天皇のイミ名は
『御間城尊(ミマキ)』。


大物主神を祀った大田田根子(オオタタネコ)は、
古事記では、河内の美努(みの)村で
見つかった。

倭大國魂神社のすぐ西隣に
三好市三野(みの)町がある。

この神社の吉野川対岸の地名が
つるぎ町貞光太田(オオタ)。

つるぎ町の東側は、穴吹町三島。
三島も覚えておこうぜ。


吉野川を東に下ると
吉野川市川島町桑村に鎮座する式内社で、
伊加賀色許売命
伊加賀色許雄命を祀る全国一社
『伊加加志(いかがし)神社』。



伊迦賀色許男命(イカガシコオ)』は、
崇神天皇に命じられ、
神祭の供物を準備し、
大田田根子を大物主大神の祭主にし、
市磯長尾市を倭大国魂神の祭主にした人物。

 
その姉である
伊加賀色許売命(イカガシコメ)』は、
第8代孝元天皇の后にして
第9代の開化天皇の皇后。

そして、崇神天皇の母親なのである。


伊加賀色許売命と伊加賀色許雄命を祀る
式内社が全国でも阿波徳島のみ。


さらに、このイカガシ姉弟の
父親が
『大綜杵命』。  
母親が
『高屋阿波良姫』。



この時点でほぼ答えは出てしまっている
気がするのだが…





崇神天皇も大田田根子も
阿波にいたということが。



ちなみに、大田田根子の先祖が
『大物主神』。

そして、その配偶神には、
『活玉依毘売』。

つまり、活玉依毘売も大田田根子の先祖。


活玉依毘売の別名は、
溝杭姫(ミゾクイひめ)』。

その父神は三嶋溝杭耳。
別名『陶津耳命(スエツミミ)』
別名『賀茂建角身命(カモタケツノミ)』

日本書紀では、
大田田根子が居た場所は『陶邑(スエむら)』。

大田田根子は鴨君(カモのキミ)の祖。

三好市三野(みの)町加茂野宮(カモのみや)には、
下加茂神社』が鎮座しているのである❗

※京都の下鴨神社の祭神は
タマヨリ姫とカモタケツノミ。
その元宮が何処かってことです。


これ全部、徳島県内のお話(笑)

溝杭さん」という名字が
全国で一番多いのは…






圧倒的に、徳島県なんですよ皆さん❗



大神神社末社
『祓戸神社』

祭神は祓戸四神。




二の鳥居まで降りてきた。

広い駐車場には、
ツアーバスや観光客が沢山。

有名な神社って本当に凄い集客力だ。




今回の旅は、
巻向駅から神社を巡り、
↓こんな感じで三輪駅まで歩いた。

距離にして、約6km。

まだ歩ける。


つづく。


ではまた❗




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