↑のつづき。

さて、徳島の旅はつづく。

大御和神社から50分程だっただろうか。
中々の長距離を歩いた。



『阿波史跡公園』。

ワクワクの宝庫である。



入り口に鳥居。

後で気づいたのだが、これは二の鳥居らしい。

一の鳥居から行きたかったのだが、しかたない。


注連縄柱、その奥に三の鳥居。


そう、今回の一番の目的は、
『天石門別 八倉比賣神社』。



鳥居をくぐってすぐ右側に、小さな神社。


『箭執(やとり)神社』

創建 不詳
祭神 櫛岩窓命 豊岩窓命
二柱で天岩門別神ともいわれる。

八倉比賣神社と縁の深い古社だと説明されている。





青緑色の美しい石積。
これが阿波青石だろうか。




祠の数々。



気延山古墳群と書いてある。
この一帯は、なんと200を越える古墳がある。




当社の祭神『天石門別神』は、滋賀県の日吉大社に参拝したときに見た。↓

↑日吉大社の門を護る大神門神社。

それから、京都府福知山市の元伊勢にも↓
元伊勢内宮の天岩戸神社には、櫛岩窓命と豊岩窓命の二柱が祀られていた。

門を護る神社があるというだけで、八倉比売神社の格式の高さが窺える。


当社の社名『箭執(やとり)神社』は、
「箭」⇒「矢」
「執」⇒「手に取る」「とりおこなう」等の意味がある。※執筆、執行など。

その他、「まもる」という意味もある。

「矢をまもる」⇒「八倉比売(くらひめ)を護る」とも解釈できそうだ。



さらに、道を進む。


阿波史跡公園、楽しすぎるぞ。



ワタシは今、古代にタイムスリップした。


八倉比売神社までは、あと465メートル。
あと一息だ。


『宮谷古墳』。
3世紀後半頃に築造されたと言われる徳島県最古級の前方後円墳。
三角縁神獣鏡や鉄剣なども発見されており、この地方の指導者の墓に推定されている。

さてさて、一体どなたのお墓なのでしょうね。


「卑弥呼の墓だ!」とか言いたくなるけど、ひとまずやめておこう。


とても良いところ。

それが一番大切なのだ。


さらに、緩やかな登り道を進む。


階段があった。


また、青い石垣。

これも「阿波の青石」なのだろうか。
綺麗な色だ。


『松熊神社』。
創建 不詳
祭神 手力男命 天宇受女命


●由緒記
両神とも天照大神に仕えたゆかりの深い神である。本宮に伝わる御本記によると、当社『松熊神社』は麓の『箭執神社』を矢の御倉とし、当社を弓の御倉と号して、日孁大神が高天原より天下り座すまで御弓を守り奉ったと記されている。

なるほど、
さっきの箭執神社が「矢」、
当社が「弓」でセットだったのか。


祭神のタヂカラヲといえば、アマテラスが隠れた天岩戸を開けたことで知られる神だが、実は阿波と深い関係がある神だ。

タヂカラヲは古事記や先代旧事本紀では、
「佐那県(さなのあがた)に坐す」と記されている。


徳島県佐那河内村に鎮座する『天岩戸別神社』の祭神もタヂカラヲであり、当社の由緒書きによれば、「佐那 河内村」は、古くは「佐那県」と呼ばれていたのだそうな。

そして、神社の上にはタヂカラヲの塚があるという。

島根県浜田市相生町に鎮座する石見国三宮
『大祭天岩戸門彦神社』は、阿波忌部氏が応神天皇の時代にこの地を開拓し創建したと伝わっている。

高知県高岡郡越知町に鎮座する
『天石門別安國玉主天神社』の祭神タヂカラヲは、別名「天岩戸大明神」とも称されている。

そして、『天石門別神』の別名は、
『大刀辛雄命(タヂカラヲ)』であるという説があるのだ。

実際に、大阪府茨木市や岡山県美作市滝宮に鎮座する『天岩戸別神社』の祭神もタヂカラヲである。
※「美作(みまさか)」の地名も徳島の「美馬(みま)」との繋がりを感じる。


また、古来より天皇の宮殿の四方の門に祀られている『天石門別神』は、実は『天太玉命』の子とされている。

『天太玉命』は忌部氏の祖神である。

この情報だけでも、『タヂカラヲ』が阿波出身だという可能性が多いにあるのではなかろうか。



これは阿波の青石だろう。


徳島にきてから、木だけではなく石も好きになった。



さらに進むと、左側にも何かあった。


これは素晴らしい。


この石積みに、

祠の紋様、

気になる。



さらにさらに進む。


やっと見えてきた。


式内大社・阿波国一宮の「天石門別八倉比賣神社」の論社のひとつ、
『天石門別八倉比賣神社』である。


では、この記事の最後に
敬愛する、awa-otokoさん のブログを。

↑の記事には衝撃的な内容が書いてある。



八倉比売とは『オオゲツヒメ』のことであり、
『タヂカラヲ』はその父神であるというのだ。

『天石門別八倉比賣神社』の「天石門別」は、
父である『タヂカラヲ(天岩戸別)』から継承した名であったのだ。


そんな天石門別八倉比賣神社へレッツゴー❗


つづく。


ではまた❗


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