↑のつづき。

さて、塩土翁の存在は、記紀神話など、日本神話のニニギ以降の系図を混乱させている。

神話を研究している方々が提唱する数々の疑問点や、ワタシの個人的な解釈も手伝って、「あの神とこの神は同一神」という説が数多く存在する。

仮に、その中に真実があったとすれば、何故日本神話には疑問点が残る系図が採用されたのだろうか。


塩土翁やニニギが本当に存在していたのであれば、それは、水田稲作が日本に広がり始めた時代のことだと推測出来る。

※事実、ホツマツタヱでは、水田耕作を世に広めたニニキネ(ニニギ)が、褒め称えられている描写がある。

つまり、多くの渡来人がやってきた時代である。
大陸の国々とは異なり、日本は様々な渡来人に滅ぼされた…というより「受け入れてきた」という側面がある。

争いが無かったとは言えないが、渡来した人々の技術や文化を取り入れ、互いに協力しあったこともあっただろう。

そして、宗教も取り入れてきた。
縄文のアニミズム(自然)信仰や神道、仏教にキリスト教など、世界でもあまり類を見ないほど数多くの宗教が日本で溶け合っている。


さて、そこでもう一度、ニニギノミコト以降の系図に着目したい。

日本神話上の神々の中には、自然を神格化しただけではなく、本当に存在した人物も数多い…と、個人的には思いたい。

しかし、神々のエピソードについては、渡来人の影響を受けていると言わざるを得ない。


↓下記の図は、驚くべき系図の比較表である。


ここからは、聖書解説家で作家の久保有政氏が、ウクライナ出身のユダヤ人、ヨセフ アイゼルバーグ氏らの書籍を元に解説されているものを引用しながら、進めます。

上記の系図は、聖書と日本神話を比較する為に、並べた図。

その共通点の多さは、もはや都市伝説ではない。

久保氏は、こう解説する。


🇮🇱聖書では、兄エサウがはじめに神の民とされるはずだったが、弟ヤコブが神の民に選ばれ、イスラエル民族の父祖となった。

🇯🇵日本神話では、はじめに父オシホミミが降臨する予定だったが、子ニニギに変更され、ニニギが天孫民族の父祖となった。
※そう言えば、ニニギより先に天孫降臨した兄もいましたね。


🇮🇱ヤコブ
●醜いレアを嫌い、美しいラケルを妻にする。

🇯🇵ニニギ
●醜いイワナガ姫を嫌い、美しいコノハナサクヤ姫を妻にする。

※どちらも醜い姉を嫌い美人の妹を妻に。


🇮🇱ヨセフ
●兄達にいじめられ、エジプトへ行き、宰相の地位を得て力を得る。
●エジプト人のアセナテを妻にする。
兄達が凶作に苦しみエジプトに来たとき、兄達の罪を赦す。

🇯🇵山幸彦
●兄(海幸彦)にいじめられ、海神の国へ行き、神秘的な力を得る。
●海神族のトヨタマ姫を妻にする。
●神秘的な力で田畑を凶作にし、兄を困らせるが、その後、兄の罪を赦す。

※どちらも兄にいじめられ、外国で力を得て、妻ができ、凶作に苦しむ兄を赦す


🇮🇱エフライムの子
●ヨセフの子エフライムには四人の息子。
●四人の内、2.3番目の息子は早死。
●4番目の末子の子孫がカナンを征服しイスラエルの王族となる。

🇯🇵ウガヤフキアエズの子
●山幸彦の子ウガヤフキアエズには四人の息子
●四人の内、2.3番目の息子はいなくなる。
●4番目の末子が神武天皇で、その子孫が皇室となる。

※もはや、同じ内容。。



…ほぼコピペで済む文章となってしまった…




これは、もはや偶然では片付けられない。


何が言いたいかというと、久保氏も書籍の中で説いているが、「日本人は100%ユダヤ人で、『日ユ同祖論』は確実だ❗」と、言いたいわけではない。

そもそも、日本人は皆どこからかやってきた渡来人。

大昔からずっと、世界各地から文化と宗教が持ち込まれ、溶け合っているから、「なにもおかしいことはないよ~」ってことだ。


問題なのは、何故、聖書の系図のフォーマットに、ニニギ以降の天孫族の神が当てはめられたかと言うことだと思う。


恐らくだが、正史では『ニニギノミコト』の真実は、『塩土翁(徐福)』や『富士山』と同じように、隠さなければならない存在であったと推測する。


ホツマツタヱにはこう記述されている。

『鳥居の起源は、ニニキネ(ニニギ)が始めたこと』であると。


つづく。


ではまた❗



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