平瀬美里 舞台 ネーチャンズ2024(6/19 22)観賞記 | モノノフLv.1のブログ

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そこに居る者は果たして何人いるんだろう?というほどの芸能海―界より合うと思う―で、総合的には上位10社には入るだろうスターダストプロモーションとのマネジメント契約を終了してフリーとなった、

 

平瀬美里・みぃちゃん

 

の、その最初のステージとなったのが、ここ、

池袋シアターKASSAIでの、

 

舞台 ネーチャンズ2024

 

で、その門出を主演として迎えた彼女の活躍は果たしていかなるものだったかを書き散らかしたい。

 

その前に、小生中小演劇場での舞台観賞歴は4年ほどの新参者だから知らなかったが、KASSAIがどうやら池袋駅北口の再開発のあおりで遠くない将来に閉鎖してしまうらしいね。小生の初KASSAIは、みぃちゃんと同じ3Bjuniorに所属していた葉月智子・ちょもの主演の「アリスインデッドリースクール」(2019年暮れ)みたいで、そこから3Bjrメンバー関係なく何回かは足を運んだなあ。その点ではみぃちゃんの、おそらく最初で最後のKASSAIが感慨深さを催すね。あとこれも余談ながら、土曜日のマチソワ公演では、あの6番シードの某俳優さんが普通に場内外の手伝いにこられていたね。みぃちゃんの演劇キャリアには、一度は出演歴を刻んでほしい6Cさんの関係者が近くにいるってのもまた、これまた感慨深さが増したよね。

さて本題回帰、今作はネーチャンズ実行委員会とあり、Studio K's(ケーズ)と劇団カラスカ、そしてfeather stage(フェザステ)という3社が絡んでの制作らしく演出はカラスカの江戸川崇さん。カラスカは2年前に播磨がお世話になった「マジの宅急便」以来観られていないけど、ケーズやフェザステは、その制作作品なんどか観ていて、とくに「魔銃ドナーTastement」は記憶に新しく、またフェザステの「フェザーズ」には、アイドル復帰前の公野舞華が松本陽一さん演出の主演だったりとでこちらもまた感慨が、って安いな感慨がw。ガールズ演劇に長けた制作会社が、コメディに定評ある劇団に作品を委ね、劇団もガールズ演劇のコメディに新たに参入と、ウィンウィンウィンってことかしらね?(知らんけど)。

超雑あらすじは、昔も今も夢は世界征服という宝田結(平瀬美里)は、幼馴染みの晶(長月明日香)と紅薔薇(れもん)、他にバイト誌で募った科学者シャロン(宮里莉羅)、おバカなあかり(三姫奈々)、傭兵ベアトリクス(大仲マリ)、イタコの板子(飯田愛梨)、スパイのアンジェリーナ(沖田あすか)の5人でチームジュエルを結成し、世界征服に役立つ薬を作っているらしい姫小路研究所への潜入を目論む。研究所は所長の樹里亜(十二稜子)、副長の黒間(沖田桃果)、ピン子博士(石井未来)、メイド風世話人の長谷川(神田緋那)と田所(新井累那)、そして学生バイトの一ノ瀬(りん)、二宮(山本早恵)、三宮橋(矢島珠衣)がおり、樹里亜には侍のボディガード時雨(及川ひかり)と、類人猿に近い野人ウホ子(菜乃華れみ)が従いている。樹里亜は性悪女だが、その背景には、若くして産んだ娘のユイと引き裂かれたことに由来するという。また研究所のセキュリティは高く、部下になりすましていた公安警察の祥子(川辺澪)をピン子博士が見破るほどだが、先に潜入したアンジェリーナの手引で全員が潜入に成功する。なおアンジェリーナは、樹里亜の態度に立腹した研究所のスポンサー大和田コーポレーション社長千鶴の気を引いて、研究所の信頼を得ている。

作戦は、薬製造やや宇宙ステーションアマテラスのハッキングをも可能とする機器の秘密基地の認証コードであるピン子博士の笑顔をシャロンが笑わせ撮影し、ベアトリクスが時雨を倒し、ウホ子を板子が引き離し退治して、その間に結達が樹里亜に近づき、詐病で気を引いて樹里亜を泣かせて、薬に欠かせないという樹里亜涙を採取するというものでミッションが始まるが、特に役割ないあかりがベアトリクスを、シャロンにもらった腕時計型麻酔銃を誤射してしまい、また、アンジェリーナも、ピン子博士がデモンストレーションで撃ったピン子ロボのビームで死んでしまう。このままでは千鶴に怒られると焦るピン子博士は密かにアンジェリーナの脳にAIと身体にロボのパーツを与え蘇らせてしまう。その頃、結に小さい子を助けてと騙され樹里亜から離された時雨は、千鶴を、ベアトリクスと呼んでつきまとうあかりを見つけ追い払うと、千鶴と時雨が惹かれあうが、実は千鶴とベアトリクスは瓜二つ似ていて、ようやく目覚めたベアトリクスが時雨と鉢合わせすると、攻撃してこない時雨にベアトリクスは楽勝を確信して作戦のひとつはほぼクリア。一方手強いウホ子に倒された板子にアンジェリーナの幽体が憑依して事態の打開に動く。

娘のユイが病弱でピン子博士の処方した薬で命は助かるが強い副作用で成長が阻害されていると知った樹里亜は、接近した結が娘のユイではないかと勘違いして結に心許すと、あと一歩でその涙を採取できるところでウホ子の邪魔が入る。ピン子博士がAIアンジェリーナの心と身体の成長バランスが悪いことを偶然耳にしてしまった樹里亜は、結を娘として抱きしめる。晶らはこのチャンスを逃さぬよう結を急かすが、樹里亜に感化した結は採取をためらうと、そこにあかりが現れてなんと結を麻酔ビームで誤爆してしまう。樹里亜は結の病が進行したと思い込み、いま一粒の涙を流した時、やった!と喜び涙を採取する者がいた。それは副所長の黒間で、なんと黒間もまた世界征服を夢見る者だったのである。そして自身のDNAと樹里亜の涙を調合した薬を樹里亜とウホ子に、そしてあかりにも誤射ながら注射をすると、DNA所有者に服從する作用で3人は黒間の命じるまま結を拉致し皆を倒す。晶は残ったジュエルメンバーに世界征服は私たちが一番と呼びかけ黒間を追う。

まず、秘密基地に入るためピン子博士と対峙したシャロンが自らも武装してピン子博士を倒し笑顔認証を入手。一方覚醒して、樹里亜からチームジュエルが研究所員らを殺してでも乗っ取ると騙された結は晶らに立ちはだかると、晶は、結と私の文字を結んだ強い結晶が、こんなことで壊れて良いのかと必死に呼びかけると結は我に返り、黒間に人を傷つける世界征服は間違いだと言い、私はそれをしてみせると宣告する。さらに、かつて潜入捜査で捕まった公安の祥子の姉の京子が現れて、樹里亜の娘のユイとウホ子の指紋の一致で、ウホ子こそ樹里亜の娘ユイであることを聞かされて、樹里亜とウホ子が固く抱き合うと、なんと二人の黒間からの洗脳が解ける。時雨もウホ子も戦うことを止めて追い込まれた黒間は、皆を道連れにすべく、ピン子博士が完成してしまったアマテラスの制御を、地球への落下させることに使う起爆装置を作動させるためにまだ洗脳中のあかりに皆の排除を命じると、あかりが撃った麻酔ビームは黒間に命中。皆から褒められ我に戻ったあかりは、喜びのあまりに手を叩く弾みで起爆装置を作動させてしまう。今度こそ皆滅亡を覚悟したその時、私がアマテラスを破壊しに、宇宙シャトルに乗り込むとAIアンジェリーナが立ち上がる。板子の身体越しにアンジェリーナがAIアンジェリーナに、私でも同じ事をしたからと優しく労うと、皆に別れを告げてシャロンとピン子博士の助力でアマテラスへ向かう。ほどなく空の彼方で闇が光ると、アマテラスと一隻のシャトルが消えた。

姫小路研究所は閉鎖され、バイトや世話人らは一緒に花屋とケーキ屋というかつての夢を叶えるため働くと決める。武士として主君を裏切った時雨に、千鶴はうちで働くことを勧める。そして京子に身柄を拘束された黒間とピン子博士は、シャロンに、結に、人を傷つけない世界征服を見届けると伝言を頼み、ピン子博士は、AIアンジェリーナのコビーデータを渡して、相応しい身体を与えてあげてと託す。そしてチームジュエルには新たなミッションが下されるが、今回からは資金が豊富。それは、ウホ子の治療でしばらく一人で暇を持て余す樹里亜が、もう一人の娘の結と遊んでやろうと、加わったからだ。8人と板子越しのアンジェリーナの9人で、チームジュエルの世界征服が再度始まった。

 

途中端折ったところもありながら概ねはこんな感じ。改めてというか小生がトーシロ故か、こうした練られたセリフの掛け合いとツッコミと小ボケがしっかりしているコメディは、まずは人物像がどうとかキャラ設定がとか、そんなことは二の次で、まずは笑おうってことで観ないとだめだねって思いました。土曜マチネのときに、サイン会でみぃちゃんに、結って感化されやすいって設定があったの?なんて野暮なこと聞いちゃって、みぃちゃんには失笑にちかい苦笑をいただいたんだけど、そういうのは後の話だよね。ましてやプロの演劇評論家でもないんだしさ。みぃちゃんが稽古から共演の皆さんと、この掛け合いどうしよう?とか、選出も交えてアイデア出し合ったりとか、そうして紡いできて我々の前で披露するものを、もっと純粋に楽しむことを心掛けよう。小生初回と土曜マチネは、DとEの1番という、隣が手洗いの場所に座ってたんだけど、その横に多分演出の江戸川さんだと思うけどおおむね座って観劇してたけど、彼も、土曜マチネのときとかは、演者さんが繰り出す小さなアドリブボケなどに結構肩ゆすって笑ってるときもあって、演出としてはこれは喜ぶべきことなんだろうかね。まあ今作は客の笑いの反応が、それこそ小生以外は早くて、演者さんも乗っていたことがうかがえるよね。唯一小生が不満というかもう少しなんとかっ、て思うことがあったがそれは後述で。役者さんたちにもコメディの楽しさが認識された作品ともいえるんじゃないかしら?

その役者さんでは、もう文句なく小生のMVPは、ウホ子役の菜乃華れみことレミーニョさん。

全編を通して、

 

ウホ

 

としか発してないw。もちろんそうした役だし、前に同じKASSAIで松本陽一さんの「テンリロインディアン」で、上枝恵美加さんが、帰国子女で、米国の監獄の看守役ということで全編英語のみってのを観たが、それ以外。あと全編しゃべらないってのも、障害役で佐倉初さん(OVER SMILE)であったか。もちろんウホにも感情を込めているのはわかるし、それ以上に初回はバナナ、土曜はポテチや竹輪、そしてするめいかとか、まあウホしか言わないからって口が乾いちゃうw。で、おっ!ってなったのが、自分が本当の樹里亜の娘と明かされる直前の拗ねたところで、KASSAIの壁を叩いたりの細かい動作が素敵だったしね。それでいて、必要以上には暴れず壊さないというのも良くて、これはむしろ2年前の「ダンスライン」の怪しい日系人の時の方が暴れてたかもw。その時のことも含めて、サイン会でお伝えできてよかった。

次に言及したいのは、ピン子博士の石井未來さんことイシ―ちゃん。

イシーちゃんも、みぃちゃんとは「君に届け!楽器たちのラプソディ」で共演後「ときめきステーショナリーズ」などフォーエスエンタテイメント作品ではよく観るけど、今回、そこ以外でみぃちゃんと共演で楽しみだった。GWの「食卓の愛」での謎のエージェントで原口誠さんとかと掛け合いが良かったのもあるが、今回も、その大きな声とキレとメリハリある動きで、天才バカの博士を良く表現されていたよね。今もだろうけど、美容師資格がありそれと兼業だろうけど、ステージに立つ機会が多くなり、美容師の活動が抑えめになるってことがあって良いと思うな。にしてもフォーエスさんの芝居がわりと自由度あるコメディってのが多いのが良いのかしらねえ?

お次は、みぃちゃんとはなんだかんだで3作目、降臨SOULでは休憩中にプリンを買うのに吊るんでくれたけど、今回は幼馴染役としてしっかりとつるんでくれた長月明日香さん。

サイン会で初めましての時、ツッコミの多い役どころで・・・と聞くと、でもその分少ないチャンスで印象を残そうとというギラっとした野心wもあったそうで、それが結に、結晶が・・・って矯めた動きや、たまに声色を変えてバカにした言い方に表れていたんだね。彼女は、今作の主題歌がYOUTUBEにも上がっていて、みぃちゃん。宮里さん、なぜか椎名亜音さんw、そして長月さんと4人が音入れいているんだけど、そうか歌も歌ったりの活動するのかな?とにかくこちらは、その椎名さんと7月10日から高島平のバルスタジオで、同じくコメディ作品が予定ということで、引き続き注目の価値ありかな。

あとは沖田桃果さんという実力派が、そういう役どころかな、と事前に思っていたけど、あんるほど黒間という黒幕ね、沖田さんを配した意味が分かったよね。ぱっと低い声で悪人への変化とか見事なのは当たり前の仕事でしょうか。それでいて、大和田社長と会うときは、しゃちょーーーう♡!って動きをした後の恥じらいだろう、まったく後ろを向いたまま捌けるチャーミングさも素敵でしたし、大仲マリさんは、「マジの宅急便」で播磨と遊んでくれた時同様の、小さいんだけど大きく見せる技なんだろう、少しも小さく感じない印象を残したのはいうまでもないが、彼女はサイン会で、自身のファンかカラスカのファンかはわからないが、足が不自由なお客さんのサイン会でも、変に親切でもないけど普通プラスアルファのサービスを提供されていたのも素敵だったな。

そして日替わりゲストの、公安の京子の上司役として登場の、椎名亜音さんと舞川みやこさん。出どころは、樹里亜が幼い結に聞かせていた子守唄を、その登場前にハミングで聞かせるというシーンがあり、その伏線回収で登場時にその歌を歌いウホ子を宥めるというもので、初日に椎名さんはレミゼラブルを、土曜は舞川さんが、マチネではキューティハニーを、ソワレではマツケンサンバを、それぞれ歌われました。小生が3Bjrのメンバー出演関係なく、公演中1度は観たい劇団が6番シードで、椎名さんは、そこの女性俳優としては宇田川美樹さんに次ぐNo2。でも本当に、リアルな役どころでは、宇田川さん同様に本当に、ああこんな人いるいる、ってのを表出してくれる方だけど、その椎名さんをこんなぜいたくに使うとかw。もちろんアドリブで、40は腰にも来るとか自虐を交えてのサービスぶり(椎名さんとのチェキ画像作り忘れちゃった)。

一方の舞川さん。

本質が格好良い人なので、なかなかこういう出オチは貴重というかぜいたくすぎるww。小生が、役者個人として上演中1度は観たい一人が彼女で、その6Cさんで初見だったバーのママ役で印象に残って以来、あれよあれよでもう4作も観てます。お話も通算4回したけど、とにかくここのファンもツワモノばかりで、サイン券10枚出しとかザラにいるのよ。小生は薄いファンとしてのお付き合いですみませんw。で、唯一の江戸川さんへの不満、

 

とにかく短い!

オープニングのダンス以降、

1時間後に出るとかぜいたくが過ぎますw

 

椎名さんは7月高島平ほぼ確定、そして舞川さんは7月の宇田川さんの日替わり、そして8月のENG、さらに待望の9月の降臨SOULでの信長様の降臨を、お待ちいたしておりまする。

 

さて最後はみぃちゃんについてで締めましょうか。

まずは、フリー後の門出は順調に終えたことでしょう。でも7月の「時を駆け抜ける少女2」の稽古の兼ね合いとか、ダブルブッキングとは言えないにせよ、そういうことの調整も必要となることがあり、芸能事務所とかはそういう調整仕事もひとつだったというのが、フリーとなり分かったのは今後に役立つんじゃないかしら?そしてK'sさんが謝意をXでポストしてたけど、その調整でフォーエスエンタテイメントさんが入ってくれたようで、その辺もみぃちゃんにはありがたかったよね。その分は、ときかけの好演でお返ししてくれることでしょうw。

そして、そのフォーエスさんで培ったコメディ作品とも、細かいセリフのやり取りや勘違いが織りなす面白さが特徴の、微妙に毛色が異なるカラスカさんのコメディも、台本に忠実に従って演じるという基本を大事にしたのかな、自分は無理してアドリブとかの笑いは取りに行かず、台本で笑わせるということにトライしていたように見えたけどそうだったかしら?小生なんかは、悪い意味じゃなくて、あの、樹里亜に感化されたところとかは、普通に感情込めて樹里亜に同情していて、逆にそれがおかしさを生んでいたと思えたのが素敵だったなあ。それもひとつの「すれ違い勘違いが生む面白さ」に合致していることだしね。そしてなにより、結のバカっぽさを醸し出すためにやや声を高くしていたことなんかは、これまでの、それこそ舞川さんとかとの共演で得た技能だろうな。初日のサイン会で、のど痛いよっていうのも本当にありがたいことだけど、それこそ舞川さんや椎名さんなんか当然にそれをしているしね。腹筋を、ひいては身体を鍛えて、演技にも、そして歌にも役立つ強い声をますます磨いてほしいね。あとはねえ、あまりここでは書けないが、みぃちゃんの営業的な姿勢もすごくギラっとしたものを感じられて素晴らしいと思う。今回の彼とお話とか出来たかはわからないけども、今はフリーで自分で自分を売っていかないとならないわけだからね。まあ、これまでおそらくはオーディションとかでもしっかりした姿勢で臨んだのだから、ここまでの作品に出られたことは間違いないだろうから、これからも、過度に押し過ぎないで、自分をアピールしてゆけば、自ずと道は開かれるでしょうね。

 

改めて、

フリーとなった門出の好スタート、

おめでとうございます!