【超雑備忘録】2024年5月に観た演劇 | モノノフLv.1のブログ

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さて、書けるときに書き散らかしておこう、ということで、表題どおり、先月も、中小演劇場ではあるけれど大劇場や商業演劇などよりも、はるかに素敵な演劇作品のことを以下に紹介。

 

15日

東京War:DS 黒と白のTRIGGER(六行会ホール)

昨年の同時期に上演されたらしい「東京War」の続編とのことで、小生は初見。主宰という夏陽りんこさんはプロジェクトリコロさん所属だそうで、そちらは小生昨年末の「スターチス」が初見なので馴染み無しながら、彼女が伍代夏子さんに似ていると思ったのは小生だけでしょうw。

内容は、無政府状態のようになった近未来の日本が舞台で、東京でも23区それぞれに愚連隊とでもいおうか、各区に組織されていて、その組織間の対立を描いたのが前作で、今作続編は、今度は京都?の「新撰組」的な組織が東京を制圧しようと上京し、かつて争った各区が一時休戦というように助力協業して、その侵略を食い止めようとする、そんな感じ(ほとんど怒られる雑さ加減)。

先述の夏陽さんが新宿区(配下の一人に後藤萌咲さんや千歳まちさん)のボスで、対する京都のボス・ヤマト(須藤茉麻さん)が、昔は師?を同じくした仲間だったが、いつしかそれぞれの理想を追求するうち対立して、新宿が保管していた神器?のような巻物?を狙うなかで、池袋(豊島区)のリーダー(相澤瑠香さん。配下に池澤汐音さんも!)を撃退したり、新宿は中野区の姉妹(妹が黒木美佑さん)の支援を受けたり、同じく渋谷区(メンバーの一人に比嘉ニッコさん!)の助っ人をえたり、さらには京都内部でも、ヤマトのやり方に胃を持つ内藤(栞菜さん)と、その内藤を良く思わない者(柴田茉莉さん)との対立も描いて、など、小生もこの演劇鑑賞歴でも良く拝見した役者さんが多く出ていて、なかでも一人を!と勧められたら、今回は栞菜さんをとことん嫌うテンリ役の柴田茉莉さんですね。「アサルトリリィ」では確か気弱な生徒役だったり、池澤さんが主役やった蜂巣さん演出の昆虫モノ(忘れちゃってT_T)での優しい女生徒役から一転、とことん姑息で卑怯な悪を好演されてました。やはり悪役や怪演者に惹かれる小生を許してほしいけど、それが良いから芝居も良いってシロートだからさ。あと、この日は初日だったんだが、そのカテコの締めにニッコさんwww、天然さを炸裂で舞台での役者さんたちの大コケを自然に引き出すのが素晴らしすぎでしたww。それと、やはり蜂巣さん絡みで良く観る柳瀬晴日さんが今作は演出助手を務めていたり、南名弥さんが場内整理でいたりと、その辺もなんか新鮮でした。あと作品としては、最後は新宿が勝つんだろう、と小生は思っていたんだけど、これがどっこい、新宿はここでは負けを受け入れて神器を京都に渡してしまうのが、予想が覆されたのもあってなんか良かったけど、これはさらなる続編を意識してのことなのかなとも思ったがどうだろう。渋谷も池袋も中野も、新宿とは一時休戦に過ぎないってことも含めて、今後の展開があると思われるね。

 

22日26日

Rock in the 本能寺(六行会ホール)

劇団ENGさんの公演は、小生は一昨年だったか?松木わかはさん(今作も出演)主演の、無人島での記憶喪失モノの「SOS」以来かな?今作は舞川みやこさん目当てということで初日を拝見して終わり予定だったが、これが小生も楽しめて、思わず大千秋楽にも滑り込んだら案の定上記のとおり完売御礼!という素敵な作品でした。

あらすじは、ロックバンドTENKAⅡ封のライブツアー「GEKOKUJO」ファイナル公演で、戦国時代は安土桃山・あの織田信長(鵜飼主水さん)が本能寺の変で明智光秀(佐藤弘樹さん)に討伐される数か月前?にタイムスリップして、信長に囚われてしまうが、ボーカルのリーダー・ゲン(野口オリジナルさん)は根っからの歴史好きで、自分たちの音楽・ロックを必ず聴かせるとして延命を得て、出雲の阿国(水崎綾さん)や果心居士(石部雄一さん)との出会いから色々な力を得てゆく。そして本能寺の変の当日、ついに電力までも得たTENKAⅡ封の一堂は、光秀の攻撃に絶命寸前の信長の前で、俺たちの音で地獄に堕ちる覚悟はあるか?と口上を始めると、あの、タイムスリップした時同様の激しいうねりが起こる。

後日のあるライブ、ゲンはラストのMCで、今宵新たな武器を得た俺たちの音で地獄へ堕ちる覚悟と問うと、そこには元々は不在だったベーシストのシルエット。それは誰あろう、あの織田信長だった!

初日も千秋楽もだけど、まず主宰の佐藤さんが前説で普通に話にオチつけて笑わせてくれるところから素敵だったね。ボーカルの人の名前がバンド名のバンドの解散ニュースという実在話?を、学生演劇レベルの小劇団の出オチシーン間違いの話を、それぞれ面白く聞かせていただきました。そして自身も、いち観客としても観たいといって客席に座ってから暗転の演出も決まってから、オープニングの、ゲン役の野口さんの「お前らーー!」へ繋がるという実から虚へ上手く誘ってくれて、そしてキーボード役の栗生みなさんの「ケンバン(鍵盤)ミー」と、ドラム役氏家蓮さんが、いつもの寡黙な役だけど、どこかコミカルなドラマーと、役者さんの表現が素敵で、もうこの時点で、もう1回は観たい!ってなったわ。

他でも、小生は初見だけど、今まで観なかったのがもったいないって役者さんが、中野裕理さん。舞川さん演じる信長の妻・帰蝶のお付きの役なんだけど、小柄にも機敏な動きと、なぜか松木さんをバシバシ叩いたりwと面白かった。その松木さん、舞川さんもそれぞれに面白く、綺麗で、水崎綾さんも、出雲の阿国の幼少さを、いつも以上に彼女らしい爛漫さで表現して、そして、守上慶人さんの、あの、ラパン雑貨さんの「3R」での全身タイツから一転の、本来の彼(これも先述の、池澤さんと柴田さんの蜂巣演出作品での、バク転等の機敏さ)のもつだろう運動能力での殺陣、その守上さんと殺陣でまみえるのが、梅田悠さん。この人が以前、葉月智子も出た、細川博司さん演出の短編演劇で、おま〇こ、をセリフながらもあばずれ役としては当然に発言したのが、演劇不慣れだった小生には衝撃だったんだが、それとは違い、殺陣と、ひとり明智光秀に殉じる一途さを表現されていたりと、既知未知問わず、出演者さんずべてが素敵だった。そして、これがエンターテイメントだなってのが、実際の本能寺の変でも、信長の遺体は不明を、タイムスリップとして、バンドメンバーになったという解釈もあって良い、と思わせてくれたところが、本当に素晴らしかった。ENGさんの8月の公演は、梅田さん主役らしいが、舞川さん他今作からの引き続きの方もおるので、ぜひ観させていただきます。

 

23日

さかさまのテミス(下北沢駅前劇場)

舞台役者としての平瀬美里、を語るうえでは、この一番左の友池さん(一彦)を抜きにしては語れないんだけど、その友池さんの作品がこれ。最初は「テミス」というので、なんか法廷ものとかそんなイメージを持っていたけど、この変は尿路結石やらリアルの悩みやらでw、予習力なしのまま当日を迎えたのね。なお、いわゆる贔屓(お目当てキャスト」は、一時体調を崩されたとかで離れたいたそうな、谷松香苗さん(現在は香苗)を選択も、太田雄路さん(高円寺のみぃちゃん舞台で、終演後スウェットでビールは完全に〇〇w)も居たし、他に友池作品常連の小川香奈さんもいたり、あとは受付に、こちらも常連のえなえさんが対応で、ああ、友池さんの現場に来たな、ぶわっ!ってなった。

超雑あらすじは、太田さん演じる漫画家が、過去のヒット作のシリーズを無理から映画化しようとする出版社に反抗して絶筆宣言。そこにはかつて漫画の素材としてしまった妹を傷つけてしまった過去を悔いていることが原因だが、妹のことがわからないという悩みを、風俗嬢(香苗さん)へ相談することで解消する。一方映画化にこぎつけたい出版社は、ファッション誌担当から異動させられた宇野陽葵(二宮芽生さん)を漫画家担当に変えて対応するが、宇野は、映画会社の担当が昔の同級生で、かつて彼を取られたという過去もあったり、漫画家と妹双方の内心を無配慮に暴こうとして事態を混乱させるなど、混迷を窮めてゆく。そして出版社と映画会社が、最後は漫画家は名前だけ、と言わんばかりに、新進の若手作家をゴーストライターとして書かせようとするが、ようやく宇野も漫画家に書かせることを決めさせ、果たして二つの作品はどちらが正しいのか!?

ちょっとあいまいというか、なかなかヤマらしいヤマを小生が見落としたのか、超雑に書いても自分でもわかりづらくなったが、でも内容は、本当にリアルな社会でもあるような、考えさせられるものだったのは大丈夫ですw。ひとつ思ったのは、なんかリアルでも、あったでしょ?日〇テレビの原作漫画の〇イ〇と言われたドラマ問題。そこからスピンオフ的に蒸し返された、フジ〇レビと「海猿」問題とかもそうだけど、ここでも、出版社や映画会社という資本側が、売れりゃなんでもって姿勢で、太田さん演じる漫画家をないがしろにするのは、言及はされてないが、この辺は友池さんの、作家としてふざけるなって思いじゃないかなと思う。結末は、その後の問題は描いてないで終わるけど、あなたは、どちらにテミスの軍配、いや天秤を傾けますか?

役者さんたちは、香苗さんが、いわゆる風俗嬢をどこまで取材したのかってのが気になるくらい、行為の前の部分を表現されていたのが素敵というか、うーむってなったがw。小川香奈さんは「犬の刺客」では最初事なかれ的なのが、最後正義感を芽生えちゃったって感じが良かったが、今回も同じような編集長だったね。太田雄路さんも、いつもどおり「ダメな一途な男」が素晴らしかったし、主役の二宮さんは初見の方で、調べると映像の仕事主体らしく、舞台は初めてかな?そんな感じでパンフレットにあったけども、なかなか魅力ある方と思えました。

 

30日

ペンを止めるな舞台版(中野Studio twl)

こちらも、舞台役者としての平瀬美里を語る上では欠かせない、制作会社フォーエスエンタテイメントの作品で、GWに「食卓の愛2024」で、靴ぬいで入るということに驚いた劇場・中野twlに二度目の潜入。両作とも、小生とは違う回のようだったが、みぃちゃんもしっかりと観劇していたようで、こちらはみぃちゃんによれば「前に朗読劇で観た」あったとおり、それで舞台版ということか。小生は観ていないが、映画「カメラを止めるな」と関係あるかと思ってたがそうではないみたい?この辺は時間なくて調べてないが、ひとつ、この劇を朗読劇っての、今舞台版を観たから思うが、なかなか難しかった気がする。それくらい、舞台版でされたのが、トーシロの小生にはわかりやすいってことなんだろうかね。

超雑あらすじは、かつて大学の同じサークルに属した4人は、三田村(影山怜雄さん)はラノベ作家・青木(守川武尊さん)は編集者・蘭(田原遥菜さん)は声優・作家の流川(栗原大輔さん)は作家とそれぞれの道を歩み、三田村は、アニメ化されるまでに至った作品・蓮(池田明日香さん)とグレン(小山田雅貴さん)の異世界行き来の作品で名を成す。作品のヒロインには、いつの日か仲間だった蘭に演じてもらいたいと夢を持つが、彼女は事故で、スポンサー会社の社長(泊大貴さん)と身を結んでしまい身ごもった子・光明(古川未央那さん)を遺してこの世を去る。光明を引き取ったラノベ作家だったが、時の経過とともに作品も飽きられてきたのか、編集長(原口誠さん)は打ち切りを、仲間だった青木に命じ、青木らは懸命に作品を切らさなためにもと、いろいろアイデアを出す。蓮とグレンが仲良くなったり、同性愛てきな関係だったり・・・。しかし最終的には、作品のヒロインのランを死なせることで次の章への幕が開くとする一堂に、ランを作品で死なせるのは蘭への未練みあるのか、それだけは三田村にはできない。さらにはスポンサー社長が、光明が自分の子だと知ると、三田村に引き取ることを申し出るなど追い詰められる三田村。結局、姿は見せていたものの幽霊体で、光明以外には見えていなかった蘭が、なぜか霊体を媒介できる流川を通じて、三田村に感謝を告げて、自分も成仏するからといって去る。そこから三田村のペンを止めないほどの作品描写が始まると、光明も三田村を父と呼び引き続き同居を選び、編集長も打ち切り見合わせるなど、一堂は安堵する。

こんなんだったっけ?なかなかこれもいい加減な筋説明だわ。ともかく、これは朗読よりも舞台作品でってのは、みどころの一つでもある、劇中劇として、三田村にこう書くべきでは?って助言後に、池田明日香と小山田さんが、そのとおり演じるシーンが、コント要素の面白さやアドリブの面白さなってゆくからだと思うの。その点で、むしろ朗読版も観ておけばよかったかもしれないね。後半の感動へとつながるのは、まあお約束的な、主人公が幽霊で、最後は成仏するってやつだが、「食卓の愛2024」を観てわりとすぐだったのもあるので、ちょっと小生には食傷だったかもしれない。でも、小生は昭和の人なので、ベタなのはウェルカムです基本はw。

役者さんは、むしろ、みぃちゃんの7月待望の「時を駆け抜ける少女2」で、ときかけ初参加の影山さんや田原さん、小山田さんもかな、彼らが、みぃちゃんやあの青木竜象とどう絡むかの期待もあるな。そのほかでは、光明役の古川さんは女性ながら、少年を見事に表現されていたのと、泊大貴さんが、先述の写真の真ん中にある前説でのかみ合わなさwと、劇中の真面目役のアンバランスが笑えたのと、やはり原口誠さんの目がいいんだな。彼の出るものは三策目なんだけど「さよならRADIO」も「食卓の愛2024」も、にせメールの後ろめたさが感じられた目、ヲサダコージさんの親分に、まあ仕事だし仕方ない、って下の者の悲しさを表す目、今回の、お前さっさと辞めろよの目と、作家のペンが動き出したら止められねえって泊さんに冷静に告げる目、それぞれの目がいいんだよね。そして池田明日香。7月は加勢大周さんもどきらしいが、また、青木さんと笑わせてよ!

 

31日

コント 蜂巣祭2024 夏の陣(赤坂チャンスシアター)

こちらは、小生は鬼才と思う一人、蜂巣和紀さん(真ん中)のコント短編オムニバス形式をつなぎ、後半は演者でゲーム大会をして笑うという二本立ての蜂巣祭。小生もかれこれ4度目になるかしら?一度はお邪魔しているけど、この両脇の、中山さつきさんと菅野英樹!(敬称略なのは小生がそれだけ好きな役者さんなんです)。さらに比嘉ニッコさんと、ちゃんはること柳瀬晴日さん、そして近野莉子さんの常連も健在で、今回も良く笑わせてもらい、つかの間、結石の痛みとリアルの悩みを忘れさせてもらったね。余談だけど、結局一時的には趣味でリアルを忘れても、すぐにリアルに捕まるから、趣味逃げても意味ない、って思うこともありますげど、それならまた趣味に逃げればいいじゃない。趣味がクス〇とか反社会的行為でなければさ、一時でもそこから逃げるのはいいと思いたい。それのために、エンターテイメントのみなさんの力を、これからも大いに借りたいね。

コントの中身は、あまりここで書いてもナンセンスかな。とにかく、ニッコさんは相変わらずというか、天然なんだろうけど、とにかくおかしいし、近野莉子さんは、一生懸命な健気さがなんとも良いし、柳瀬さんは、やはりステージ上で観てこそと思うし(演出助手はそれとして)、蜂巣さんのツッコミとボケ、そしてゲストさんのコメディがミックスしてきてさらにパワーアップ。31日は、ビジュアル系比嘉ニッコ(ニッコさんすみません)とでも言うべき、天然自然体でのボケ倒しのほりゆり(堀有里)さんに、真野未華さんの蜂巣祭は小生は初めてながら、彼女はコントでも、なんというか天然とかアドリブではなく笑わせようという感じが小生には思えて、それがまた素敵でした。1日は観られなかったけど横道侑里さんがゲストだったらしく、ああいう爛漫な人が蜂巣コントでどう変わるのかが観たかったね。とにかく小生の清涼剤とでもいうべき、蜂巣和紀ほか役者さんたちの、日々の活動も気になって、ああ、ますます小生の財布が・・・。