<意識>とは何だろうか (A-16b) | 松野哲也の「がんは誰が治すのか」

松野哲也の「がんは誰が治すのか」

治癒のしくみと 脳の働き

 別の可能性としては、宇宙におけるすべての情報はどんなときも私たちの周りにあり、時間というのはひとつの巨大な現在であるという考え方があります。

 超心理学者のウイリアム・ブロードは、未来の前兆というのは時間的転移の後退の動きではないかと考えました。未来の出来事が、どういうわけか時間をさかのぼって、今の精神状態に影響を及ぼすのです。虫の知らせが逆方向に働いて、未来の精神状態が現在に影響を及ぼすのだとしたら、時間をさかのぼる影響力に関する研究の主張は正しいことになります。

 あらゆる予知は、影響力が逆方向に動いていることの証なのかもしれません。未来に下すすべての決断は、常に過去に影響を及ぼしているのかもしれないのです。