は<意識>とは何だろうか (A-16a) | 松野哲也の「がんは誰が治すのか」

松野哲也の「がんは誰が治すのか」

治癒のしくみと 脳の働き

 先の「時間遡行現象」(時間を逆行する影響力)は、「オブザーバー・エフェクト」を考慮すれば、量子物理学で説明できるという科学者もいます。カリフォルニア大学バークレー校の素量子物理学者ヘンリー・スタップです。彼は、量子理論にわずかなひねりを加えて、非線形量子論を用いることで、時間を逆行する影響について説明ができると考えています。

 

 量子力学のような線形システムにおいては、2+2=4 であり、システムの動きは、各部分の合計です。ところが、非線形システムにおいては、2+2 は5にも8にもなり、システムの動きは各部分の合計を上回り、予想ができません。

 彼の見解では、量子論を非線形システムに転換することで、方程式にもう1つの新たな変数(新たな要素)を加えることができます。それは人間の(レンマ的)精神です。

 

 

 物理的世界は量子レベルで存在し、精神の動きにおける「統計的」リンクと「傾向」によって揺れ動きます。たとえテープに数字が記録されても、その数字はあらゆる可能性を秘めたいくつかの伝達経路に分岐するのです。人がその数を見ると、脳の状態もいくつかの伝達経路に分岐します。そして、本人の想念がその中から1つの経路を選ぶことで、複数の経路は単一に集約されるのです。

 

 

   人間の意思は、いつ何時であろうと、現実を創ると言えましょう。