無法バブルマネー終わりの始まり         

「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学    松藤民輔

メリルリンチ、ソロモン・ブラザーズで活躍され、日本のバブル崩壊を読みきり、投資商品の主役は「ペーパーマネー(株式、債券)」から「ゴールド(金現物)」の時代に移行すると予見し、金鉱山のオーナーになった松藤氏

予測する能力はお金になるといい、予測とは歴史を学べばわかる、長期的に時代を科学すればいい。あとは直感という、欲得のない凄い判断力を養うことだ。

→もう、その通りですねニコニコ

2007年に発生したサブプライム問題が、世界、とりわけ日本にどのような影響を与えるかを、過去のできごとや数々のデータから紐解いています。

正直、これほど経済に関する本でおもしろいと感じたことはありません。

とっても分かりやすく、興味深い内容が盛りだくさんです。

中でも、私が特に興味深く感じたのは・・・

今話題の世界の政府系ファンドの現状

チューリップバブルから始まるバブルの歴史

新エネルギーやエネルギー効率国際比較

金相場に関して

その他、目次だけでも

第一章 サブプライム・ショックの本当の恐怖

第二章 中国の不都合な真実

第三章 ロシア資源戦略の「限界」

第四章 これからの10年は、金と金鉱株の時代

第五章 500年目の「黄金の国ジパング」

今、まさに読むべき本ですよアップ

オススメ:★★★★★

富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか   高岡壮一郎

純金融資産1億円以上が入会条件というプライベートクラブ「YUCASEE」

富裕層のインターネット上の会員制クラブの実態とは・・・

中でも、財産を受け継いで富裕層になった「相続リッチ」というよりは、自らの能力と努力によって資産を形成した結果、富裕層になった「インテリッチ」に焦点を当てています。

お金の話を美徳としない日本人、未だに「株をやるより、汗水ながして働け」なんていわれる方もいます。だからこそ、富裕層が素の自分で話せる、情報共有できる場所は限られるというのも理解できます。

こういうクラブの存在にも代表されるように、価値ある情報は、富裕層の間で回っていて、中流社会には回ってこないのですダウン

本書で言うインテリッチになるにはインテリリッチの心理を理解して、真似ること・・・ですよね!?

インテリッチ

90年代後半以降の「知識社会」という時代背景の中を、現役で生きていること

富を形成するための職業が、新しい知識や、他者との差別化といったオリジナリティ、知恵が重視される業種であること

一番大切なものはお金そのものでないこと。それよりも、富を生み出す源泉である「自分の知恵や知識が本当の財産である」と認識していること

「情報源に関する情報」「メタ情報」が大切

金融知識の細かい部分は専門家に任せればよいのですが、それよりも、どの金融機関が今、何を考えているか、どこに信頼できる業者がいるのか、どの税理士が優秀なのか、そういう情報にこそ価値がある

トリクルダウン効果

隣の人がお金持ちになると「周りの人々に水が滴るように、お金が染み渡る」という効果

稼いで半人前、使って一人前

努力が報われる社会

努力が可能である社会・・・つまり機会の平等と自由競争が保証されている社会

報われる社会・・・成功の暁には「さらに自分らしく個性を発揮して生きることが可能な社会」


オススメ:★★★★

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」   細谷 功

最近のテレビ番組・ゲームなど「能力開発」「ロジカルシンキング」などのブームは、まだまだ衰えを知りません。

その一方で、「コピペ思考」(インターネットで検索した内容をそのまま「コピー&ペースト」)が増え、思考停止の危機も叫ばれています。

確かに、私も、テレビでクイズを楽しみ、ゲームで脳を鍛えているつもりでも、いざ問題にあたると考える前にインターネットで検索し、答えを求めています。

そんなことにも気づかずにいたので、今回、この本を拝読し、自分自身の地頭力の低さに愕然としました。

本書でいう「地頭力」とは、基本的な「考える力」のベースとなる知的能力のこと。

この地頭力を、「フェルミ推定」を使い鍛えようというもの。


地頭力とは何か。地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える

「地頭力」は、毎日の習慣のたまもの、「考える」という行為は習慣づけすることが最大の威力となる
「結論から」考える仮説思考力

「全体から」考えるフレームワーク思考力

「単純に」考える抽象化思考力


この3つの思考力は鍛えることができるものであり、地頭力を鍛える強力なツールとな
るのが「フェルミ推定」

知的好奇心(問題解決型why型)」「論理的思考力」「直感力」という地頭力
のベースとそれらのベースの上に重なる仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考
力の3つの構成要素とその鍛え方を解説している。


常日頃から、「結論から」「全体から」「単純に」物ごとを捕らえ考えることを訓練しているうちに、「地頭力」がアップしていく・・・どうしても、感情的にものごとを一方方向から見てしまいがちなのですが、物事を俯瞰して見ることの大切を改めて感じました。

「シカゴにピアノの調律師が何人いるか?」「日本全国に電柱は何本あるか?」などを前にして、私の考える力がどれほど低いか、どれほど考えない人間なのか・・・思い知らされました。とほほガーン


オススメ:★★★★

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?  林あつむ

既に第2作「美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか 」が話題になっていますが、

まだ第1作目「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」を読んでいませんでしたので、まずはこちらから。

タイトル勝ちな本かと思っておりましたが、会計にかんする基礎知識を分かりやすいストーリーで展開してくれているので、すんなりと読めました。山田真哉さんの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」にちょっと似てます。

経営者でなくても、投資家としても会社の経営状況を見る目を養いたいものです。

そんな観点からも、勉強になるのでは・・・。

会計の使命は、会社の活動を「可視化」すること
会計は「隠し絵」・・・隠し絵の存在とその解読方法を知るべき


損益計算書・・・どの収益とその費用を比較するかで、差額としての利益(損失)の意味は異なる

バランスシート・・・左側は現金と現金製造機そのもの(固定資産税)と、現金製造機の内側(流動資産)が描かれている【資金の運用状況】、右側は資金の調達先

キャッシュフロー計算書・・・営業CFの使い道は3つ。投資CF(固定資産の購入)、財務CFの(銀行借入の返済と配当金支払い)


経営サイクル(PDCAサイクル)・・・①Plan 予算 ②Do 業務活動 ③Check 月次決算 ④Action 是正処置

限界利益と固定費が分かれば、会社の利益構造がわかる(損益分岐点売上)

ブランド価値、ブランド会計


粉飾決算の見分け方・・・バランスシート3期分比較し、大きく減ったり増えた科目に注目。勘定科目(在庫、売掛金、仮払い金、繰越資産など)は、粉飾に利用されやすいので注意


戦略的意思決定・・・長期的な視野で、何を実行し、何を実行しないかを選択し、経営資源を集中する意思決定

戦術的意思決定・・・短期的な視点で、現実に起きた課題(障害物)にどのように対処するかの決定


バランスト・スコアカード(BSC)・・・4つの視点①財務の視点②顧客の視点③業務の視点④学習と成長の視点

オススメ:★★★

ラッセル幸福論  安藤貞雄訳

「この世は、ままならないもの」とはよく言ったもので、毎日笑ってばかりはいられず、人生とは修行の日々であり、今度はこんな試練をお与えになったのですか!? とある意味では人生を楽しんでいます。

修行とは辛いものですが、いかに楽しく幸福を感じて過ごせるか、というのも私にとっては人生のテーマでもあります。

そんな思いで、ラッセルの幸福論を読み進めました。

本書は、第一部で「不幸の原因」。第二部で、「幸福をもたらすもの」と二部で構成されています。 

不幸の原因では、「競争」「退屈と興奮」「疲れ」「ねたみ」「罪の意識」「被害妄想」「世評に対するおびえ」

幸福をもたらすものは、「熱意」「愛情」「家族」「仕事」「私心のない興味」「努力とあきらめ」など

今回、心に一番しっくりときた言葉

「死は、いつなんどき私たちの愛する人を打ち倒すかもしれない。だから、人生の意義と目的をそっくり偶然の手にゆだねるといった、そんな狭い激しさを私たちの人生に与えるべきでない。

賢明に幸福を追求する人は、自分の人生の根底をなしている中心的な興味のほかに、いくつかの副次的な興味を持つよう心がけるだろう」

オススメ:★★★