夏目漱石の『道草』が逆説的に指し示す「私小説の可能性」に関する一考察!! | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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試し書き程度のノリで短時間に書いた先程の携帯小説の内容で私の「文学的素養」がどの程度のものなのかはお分かりになって頂けたと思うが、其処から更に駒を進めて個人的に夏目漱石の最高傑作であると昔から考えている『道草』についてこのブログでは考えてみたいと思う。

『道草』については大学1年次のプロゼミで当時の『ロッキング・オン』の編集長だった宮嵜広司氏に色濃く影響を受けた文章で構成した長文のレジュメを用いた発表をした事なども有ったのだが、今となってはその内容をSNSで紹介する術も無い。

また、話が脱線するが夏目漱石の『それから』や『道草』などについては美しい人が居る最寄りの書店で文庫を買い直して改めて読んでも良いとも思うのだが、偏屈な私の自意識やプライドがそれを許さなかったりもする。

『道草』は一見すると「私小説」でありながら実際には私小説ではない両義性を持ったユニークなテクストである。

その理由は大まかに二つ有る。

一つ目はこのテクストが「三人称小説」であること。

二つ目の理由は、恐らくは当時の日本文学の主流であった矮小な私小説とは差別化を図る為に三人称小説として構成した夏目漱石自身に、作家として大成するまさに直前までの克明な実体験を「虚構化」するにあたってそれを俗っぽい私小説として終わらせない為の明確な意図が有ったが故の、三人称小説であるという点である。

当時の日本文学の主流は、西洋の科学的で実証主義的なアプローチに基づいた壮大な「自然主義」ではなく、単に「自然に帰れ」をスローガンに『告白録』で自らの恥部を晒す事でカタルシスを得る事を文学的手法の一つとして広める事に成功したルソーの影響下に在った、やはり自らの恥部を晒す事に重きを置いた「告白(≒懺悔)の文学」としての「矮小な自然主義」であった。

そんな「矮小な自然主義」としての日本文学の主流からは遠く離れて、若しくはそれとは一線を画す為に書かれたと思われるのが夏目漱石の『道草』なのである。

このテクストの中で、漱石は心身の不調に悩まされる妻に冷たく接する自身の過去を決して美化したり仮借したりはしない。

むしろその逆に自身の冷淡で醜い過去の姿をこれでもかと描写する事で、自身の暗部を徹底的に抉り出している。

そしてその作業の所産としてのこのテクストには、過去の自身の暗い姿を晒す事と引き換えにカタルシスという名のある種の快楽を得る事は意図されてはいない。

このテクストでは只々作家として大成する前の漱石の暗い姿が抉り出されているだけなのである。

そして、そんなある種の苦行にも似た作業の所産としてのこのテクストは結果としては逆説的に「矮小な日本の自然主義文学へのアンチテーゼ」として成立してもいる。

自身の過去の暗い姿を三人称小説として壮大な物語に変換する事に成功しているからこそ、この漱石の『道草』は、当時の「矮小な日本の自然主義文学」よりももっと「壮大な西洋の自然主義文学」的な作品として成立してもいるのだ。

現在では夏目漱石の研究者の第一人者でもある石原千秋氏が以前に指摘してもいる様に、克明に過去の自身の暗い姿を描き出しているからこそ、漱石が鏡子夫人に口移しで水を飲ませる場面は一つのコントラストとして極めて良い意味で官能的にすら映りもするのである。

日本文学の一つの主流として長きに亘って大きな地位を占めている「私小説」については、それが書かれる目的とその結果としてのテクストが単に「告白(≒懺悔)の文学」としての対価の為にある種のカタルシスを得る事が目的化されている事が常態化している「日本文学の現状」が大幅に見直されて、「私小説」を書く主体には今一度、『道草』の様な「私小説を超えた私小説」と対峙する事が求められてもいる筈なのだ。


【主なお薦めミュージシャンのリスト】

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1.『短編集』として

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・カミング・アウト

2.『ロール・ウィズ・イット』


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ポール・スミス
リーヴァイス
アディダス
Pretty Green
THE NORTH FACE


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.リフレイン
9.恋は止められない
10.君のせいじゃない
11.ボタン
12.イマジネーション
13.虚勢
14.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四作目:『完璧な幸せ』

以下、収録予定曲

ロックンロール・スター
情況
話していたい
何処にも行かない
少しずつ
残像
行かないで
贖罪
自由
世界の何処かに
晩餐
完璧な幸せ