携帯小説:『カート・コバーン・マニア』 | R.Gallagherの世界一面白いブログ!!

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妻が自殺した。
死因は睡眠薬と強い酒の過剰摂取だ。
遺書めいたメモ書きには、

「カート・コバーンが死んだ時から、ずっと私の中では時間が止まっていたのよ」とだけ書かれていた。

カート・コバーンが亡くなった頃、妻と僕はまだ中学2年生に上がったばかりだった。
僕の部屋でさめざめと泣く彼女を、内心では冷めながら慰める事しか僕には出来なかった。
その日は家族が不在だったから、結局その日に彼女と僕は初めて寝た。
互いにまだ幼い肉体を初めて抱きしめ合ったその瞬間には、その関係が24年以上も続くとは少くとも僕は思っていなかった。

カート・コバーンと入れ替わるようにデビューしてブレイクしたオアシスの存在に日に日に夢中になった僕のそばにも変わらず彼女はい続けてくれた。
別々の高校に進んでも、まるで当たり前のように僕と彼女の関係は変わらなかった。
保育園からの幼馴染で、中学校に上がると自然と付き合い始めた彼女と僕の結び付きは、本人達が思っているよりも強かったのだろう。

彼女と僕が初めて観覧したライヴは高1の冬のオーシャン・カラー・シーンのそれだった。その模様は後日NHKの衛星放送で放映されたが、ステージで展開されているバンドの演奏に熱心に見入っている二人の姿はその放送でもほんの少しだが映っていた。その録画を一緒に観て「いい記念になったね?」と無邪気に微笑む彼女が僕には愛しかった。その後も高校在学中はシャーラタンズとオアシスのライヴに彼女と行ったが、初めて目の当たりにしたギャラガー兄弟の姿に熱狂する僕の姿を寂しそうに眺めていた彼女の視線に少しだけ胸が痛んだ。

本当はその時に、気付くべきだったのだ。

彼女の心の中の「虚無」に。

しかし若く身勝手な当時の僕にはそれが出来なかった。

カート・コバーンの不在がもたらした彼女の中の空虚な現実に一緒になって向き合う事が僕には出来なかったのだ。

カート・コバーンが亡くなってそれと入れ替わるようにオアシスが登場したときから、僕と彼女は「別々の生」を選び取るべきだったのだ。

大学に入ってからも就職してからも結婚してからも、僕との日常は彼女にとって「終わりの続き」でしかなかったのだろう。

若しくはもっと音楽から遠く離れた全く異なる生き方に彼女を導けなかった事にも、僕の落ち度は有ったのだろう。

そんな事はない。彼女は彼女なりに頑張って幸福になろうとお前と生きてくれたのだと弁護してくれる人が居るかも知れない。

しかし、僕に遺された言葉は、

「カート・コバーンが死んだ時から、ずっと私の中では時間が止まっていたのよ」

そんなメモ書きが一つだった。

彼女にとっての「新しい生」を見付ける媒介(なかだち)にさえなれなかった事が、只々無念で悔しいのだ。

カート・コバーンが亡くなって、さめざめと泣く彼女に内心では冷ややかにしか対峙出来なかった時点で、僕には彼女と「共に生きる資格」など無かったのだ。

カート・コバーンが亡くなって彼女の心の中に生まれた「虚無」は、そのまま今になって僕の中に棲みついている。


【附記】

権力の犬で自称・社会学者の古市憲寿が作家デビューして芥川賞受賞が有力視されているとあっては、

僕も「小説」めいたものを書かずにはいられませんでした。

しかしこの文章は僕にとっては「下敷き」程度のものです。

この文章をもっと膨らませてもっと面白い小説を僕が書くかどうかを決めるのは、

みすず書房さんです(笑)。

今回は以上となります。

最後までお読みになって下さいまして、
本当に有り難うございます。

今後とも宜しくお願い致します。

それではまた、
次回の日記にて!!


【今日のTwitterからの抜粋】

・「どうでもよくないですか?」と云う「思考停止の助長の権化」な決めゼリフに顕著ですが、何が面白かったり適切だったりかの機微も分からない炎上メディア芸人にホントに面白い小説なんか書けるんかいな #古市憲寿

・コンビニ人間で芥川賞の文学的信頼性は失墜してもいる訳ですが、 そんなコンビニ人間を選んだ選考委員だからこそ、 今度のは古市が貰うんでしょうなあ

・ダメだダメだダメだ。 他人の悪口ばかり書いてちゃダメだ。

・今は昔みたいに地道に努力して小説を書くよりも、 日々、ブログを書くことの方が楽しいからそうしている訳で、 他人は他人なんで、 自分のしたいことに集中します。


【主なお薦めミュージシャンのリスト】

リアム・ギャラガー
ノエル・ギャラガー
バーナード・バトラー
エドガー・ジョーンズ
(エドガー・サマータイム)
ポール・ウェラー
ジョニー・マー
ジョン・スクワイア
リー・メイヴァース
スティーヴ・クラドック
マーク・コリンズ
マーティン・ブラント
ザック・スターキー
スティーヴ・ホワイト
レニ
フィオナ・アップル
キャット・パワー
スターリング・モリソン
ニコ
キャロル・キング
マリアンヌ・フェイスフル


【ウイイレの僕のチームの選手一覧】
(※勿論、バイエルン・ミュンヘンです)

1.ノイアー
2.メルテザッカー
3.メッツェルダー
4.ラーム
5.フンメルス
6.ケディラ
7.シュヴァインシュタイガー
8.ノエル・ギャラガー
9.リアム・ギャラガー
10.野本亮一
11.クローゼ
12.バラック
13.シュールレ
14.ダイスラー
15.ゲッツェ
16.クロース
17.C.ロナウド
18.トーマス・ミュラー
19.ロイス
20.ポドルスキー
21.僕の弟
22.メッシ
23.エジル
24.クラマー
25.ドラクスラー
26.フリードリッヒ
27.ミハエル・シューマッハー
28.ラルフ・シューマッハー
29.本山雅志
30.シュターケ
31.ケール
32.キミッヒ
33.レオン・ゴレツカ
34.ユリアン・ブラント
35.松田直樹
36.ユリアン・ヴァイグル
37.大学時代のバンドのドラマーのI君
38.大学時代の一番の親友のN君
39.フェルナンド・トーレス
40.楢崎正剛
(※このチームに大好きなシェフチェンコやラウールやテュラムが居ないのは、彼等がゲーム内で所属しているレアル・マドリードやACミランやユヴェントスでの存在の大きさをリスペクトしているからです。逆にC.ロナウドやメッシやフェルナンド・トーレスが居るのは、エディット機能で新規作成した選手だからです)


【好きな女性有名人のリスト】

松山桐子
日比美思
本田真凜
酒井夏海
玉田志織
蒔田彩珠
宮部のぞみ
吉岡里帆
武田玲奈
唐田えりか
稲村亜美
馬場ふみか
新川優愛
山崎紘菜
畑下由佳
岩本乃蒼
笹崎里菜
堤礼実
宮本佳奈
菅井友香
守屋茜
(※敬称略)


【最も好きなお笑い芸人さんのリスト】

和牛
キャプテン渡辺
(※敬称略)


【みすず書房さんから出させて頂きたい自作の小説一覧】

1.『短編集』として

・先生の御見舞い
・サンデー・モーニング
・ファム・ファタル
・アイル・ビー・ユア・ミラー
・カミング・アウト

2.『ロール・ウィズ・イット』


【好きなファッションブランド】

ポール・スミス
リーヴァイス
アディダス
Pretty Green
THE NORTH FACE


【恒例附記】

僕がノエル・ギャラガーにスカウトをされて、
プロのシンガーソングライターになれた場合の作品の構想は以下の通りです。


ソロ名義一作目:『モノローグス』
サンクチュアリーの一作目:『The Greatest Hits』

DISC1

1.First Words
2.Morning Light
3.黒いカーディガン
4.振り返ったら悲しくなるから
5.空の下で
6.美しい花
7.輝くために
8.影も視えなくて
9.冷たい女
10.償い
11.命綱
12.空を見上げただけだった
13.どんなことにも
14.奪還
15.生きて行くこと
16.不確かな予感
17.命綱(ストリングス・ヴァージョン)

DISC2

1.愛して下さい
2.ペルソナ
3.Crazy Love Melody
4.死に損ない
5.レクイエム
6.真実?
7.No More Dream
8.奏でるべきもの
9.ランドスケープ
10.ソング・オブ・ヴェスパ
11.光が射して
12.日溜まり
13.未来
14.永遠
15.ずっとそばに
16.オプティミスティック


サンクチュアリーの二作目:『シュトゥルムドゥラング』

1.ディスクール.1
2.ディスクール.2
3.フライング・アウェイ
4.スタンディング・アローン
5.シュトゥルムドゥラング
6.ジークフリート
7.汚れた指
8.リフレイン
9.恋は止められない
10.君のせいじゃない
11.ボタン
12.イマジネーション
13.虚勢
14.激情


サンクチュアリーの三作目:『トゥモロー・モーニング、(アイル・ハヴ・ア・フィーリング)ロスト・フォーエヴァー』

1.ありがとう
2.流れの中に
3.君を想って
4.ピュア
5.オーヴァーグラウンド
6.ブラックホール
7.イヴェント・ホライズン
8.ユニヴァース
9.青の座椅子
10.朝顔
11.昼下がりの背徳
12.流れた星が凍った夜に


サンクチュアリーの四作目:『完璧な幸せ』

以下、収録予定曲

ロックンロール・スター
情況
話していたい
何処にも行かない
少しずつ
残像
行かないで
贖罪
自由
世界の何処かに
晩餐
完璧な幸せ