天皇皇后両陛下が、英国をご訪問されていますね。両陛下の留学先のオックスフォードにもご訪問されるそうですね。
私の今後の夢のひとつに、『アイルランドに再訪』があります。
大学3年を終えて1年休学し、留学した先が、アイルランド・ダブリンです。
その後の私の人生の方向性を決めた、大切な1年を過ごした思い入れのある場所です。
偶然ですが、大学の同級生が海外志向で、同時期にヨーロッパに留学した友人が多く、抵抗なく休学は決めました。
私にとって、当時の1番の課題は、留学資金でした。海外に出たい気持ちがあっても、先立つものがなければ、叶いません。
そもそも漠然と留学したくて、子どもの頃からのお年玉やお祝い金の大半を預金していました。
私が国立大学に入学したとき、祖父がとても喜んでくれて、お祝いを沢山包んでくれたことも助けになりました。
私の我儘で決めたことなので、両親に甘えるのも気が引けて、さらに、アルバイトを3つ掛け持ちして、私なりに頑張って準備しました。
アイルランドへの渡航費、学費、保険等、算出して、私の預貯金を充てること、生活費だけは援助してほしいことを両親にお願いして、念願の留学に漕ぎ着けました。
両親には随分偉そうなことを言いましたが、予定外の出費もあったり、国内外の旅行にも沢山行ったので、結果的には母に甘えましたし、母はいつも多めに仕送りしてくれました。
親の存在は、いつも有難いですね。感謝しても、しきれません。
アイルランド・ダブリンでの生活は、今でもよく覚えています。
あんなに自分と向き合えた時間は、今更ながら貴重だったなあと思います。
ダブリンに来た当初、想像以上に、アイルランド訛り英語が聴き取れず、焦ってしまい、不安に陥りました。
背伸びしすぎて、自分の能力を超えて受講したクラスのプレゼンテーションで、大失敗をしたこともありました。
また、とある日、近所に住む妻を亡くした初老のアイルランド人男性から、日本語を教えて欲しいと声をかけられました。
私は、とにかく英語を学びたかったので、嬉しくて、引き受けました。
ところが、ホストマザーに、その話をしたら、大反対されました。
『初老と言っても、ひとり暮らしの男性の自宅にひとりで行くことはダメ!
単なる東洋人の女の子好きかもしれないし、犯罪に巻き込まれるかもしれないから、行かせられない。』
今なら、ホストマザーが心配することも理解できますが、当時の私は、良くも悪くも純粋だったので、
人を疑いませんでした。
男性に、ホストマザーが反対していることを伝えたところ、ホストマザーに許可を取りに来てくれました。
最終的には、渋々ホストマザーは許可してくれましたが、最後まで良い顔はしませんでした。
この男性は、日本の文化好きなの方で、ずっと日本人のお友達が欲しかったとのことでした。
私も友達やホストファミリーに話せない不安な気持ちを聴いてもらいました。
私がダブリンを去る日まで、男性との日本語・英語レッスンは続いて、とても楽しい、良い経験になりました。
ただ、ホストマザーが警告したように、世の中には異常な事件がない訳ではないので、慎重になって然るべきでしたね
留学時代の話をすると、止まらなくなります
アイルランドは、私にとって大切な大切な思い出の地なのです。
もちろん夫の意向も聞きますが、アイルランドに興味があれば、一緒に行って、案内したいですね